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2/292017年11月のデビューより、間断なく改良が重ねられ、進化を遂げてきた「アストンマーティン・ヴァンテージ」。「ヴァンテージS」はその高性能進化版として、2025年7月に発表された。
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3/29既存の「ヴァンテージ」からの進化のポイントは、エンジンの出力向上とシャシーのブラッシュアップ。特に後者については、サブフレームやトランスミッションマウントの剛性強化、サスペンションのリセッティングなど、多岐にわたる改良が加えられた。
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4/29内外装の仕様は細かくカスタマイズが可能。試乗車のインテリアには、スエード調表皮のトリムにカーボンファイバーのパネル、サテンダーククロームの装飾、赤いアクセントが採用されていた。
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5/29インストゥルメントパネルに備わる10.25インチの静電式タッチスクリーン。インフォテインメントシステムはアストンマーティンが自社開発したもので、ナビゲーションシステムやオーディオ、ドライブモードセレクター、コネクテッド関連の機能などが統合されている。
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6/29アストンマーティンで「S」というと、かつてはアスリートのようなモデルに与えられた呼称だったが、今日ではソフィスティケーションやスタイリッシュという要素も加わっており、その意味するところは多様化しているという。
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7/292024年の改良で内外装が大幅に変えられたためか、今回はデザイン面での変更は控えめ。そのほとんどが空力や冷却など、機能に関連する箇所の変更にとどめられている。
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8/29ボンネットのエアアウトレットにはカーボンブレードを設定。ホットVレイアウトのエンジンが搭載されるエンジンルームから空気を効率的に逃がし、冷却性の改善に寄与する。
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9/29テールゲートの後端には、軽量なカーボン製のスポイラーを装着。最大で44kgのダウンフォースを発生させられる。
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10/29機能に関連しない点では、ボディー下部にリバリーが追加された点がささやかなトピックだ。
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11/29シートは標準仕様の「スポーツプラスシート」と、カーボンフレームにクッションを取り付けた「サテンカーボンファイバー製パフォーマンスシート」から選択可能。上部ショルダーパネルには「S」ロゴの刺しゅうがあしらわれる。
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12/29シャシー関連ではリアサブフレームのリジッドマウント化でボディー剛性が5%向上。一方で、リアに搭載されるトランスミッションのマウントやリアスプリングをやわらげることで、より洗練された乗り心地を実現している。
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13/29タイヤサイズは前が275/35ZR21、後ろが325/30ZR21で、アストンマーティンの認証を受けた「ミシュラン・パイロットスポーツS 5」が装着される。
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14/29メルセデスAMGのユニットをベースに、独自の調律を施した4リッターV8ツインターボエンジン。「DBS」や「DB12」にも搭載される、アストンマーティンの主力ユニットだ。
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15/29英ゲイドンの本社工場で、職人たちの手作業で組み立てられる「ヴァンテージS」。エンジンルーム内には、この個体の最終検査を担った責任者のネームプレートが貼られていた。
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16/29回すほどに盛り上がるドラマチックなキャラクターと、幅広い回転域で太いトルクを発生する特性を併せ持つ「ヴァンテージS」のエンジン。これはサーキットに持ち込んでも力を発揮してくれそうだ。
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17/29センターコンソールに備わるイグニッションスイッチ。周囲にはビレットアルミニウム製のロータリーダイヤルが備わっており、これを左右に回すことでドライブモードを切り替える。
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18/29ドライブモードには「スポーツ」「スポーツプラス」「トラック」に加え、カスタマイズモードの「インディビジュアル」を用意。エンジンやパワーステアリング、サスペンションなどの制御や、エキゾーストサウンドが切り替わる。
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19/29「ヴァンテージS」は、低い重心に50:50の理想的な前後重量配分、ワイドなトレッドといった基本設計のよさに加え、電子制御ディファレンシャルなどの搭載によって高いコーナリング性能を実現。ソリッドマウントのステアリングコラムによるクリアでダイレクトな操舵フィールも魅力だ。
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20/29ブレーキは前がφ400×36mmのベンチレーテッドディスクと6ピストンキャリパーの、後ろがφ360×32mmのディスクと4ピストンキャリパーの組み合わせ。試乗車には27kgのばね下重量軽減を実現する、オプションのカーボンセラミックブレーキが装備されていた。
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21/29後ろ姿のアクセントにもなっている、アグレッシブなディフューザーと左右4本出しのマフラー。排気音の音量は走行モードと連動して2段階で切り替わるほか、個別に調整も可能となっている。
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22/29FRスポーツならではの実用的な荷室(容量346リッター)もささやかな魅力。これとは別に、シート後方にも収納スペースが設けられている。
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23/29硬派なハンドリングマシンとしての魅力に磨きをかけつつ、しなやかな乗り味も獲得していた「ヴァンテージS」。ラグジュアリーブランドの製品だけに、価格は2760万円と高額だが、それを納得させる体験価値を備えた一台と言えるだろう。
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24/29アストンマーティン・ヴァンテージS
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嶋田 智之
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