2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(ニスモ篇)【試乗記】
2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(ニスモ篇) 2006.08.03 試乗記 ニスモフェアレディZ S-tune S2仕様(FR/6MT) 自動車メーカー直系のチューニングメーカー5社による「ワークスチューニングカー合同試乗会」に、『webCG』本諏訪と関が参加。日産車のチューニングを手がける「ニスモ」は、特別なエンジンチューンを施した「フェアレディZ」を持ち込んだのだが……。ストリート用にはもったいない……ニスモフェアレディZ S-tune S2仕様(FR/6MT)
本諏訪(以下「も」):日産の新車でチューニングベースといえば、やはりこのクルマをおいてほかにないでしょう。
関(以下「せ」):スーパーGTにも参戦している「フェアレディZ」です。
も:ズバリ、このエアロパーツ類はGT500クラス参戦車両をイメージして作られたとか。
せ:リアウイングも新しい形状になりました。
せ:復習しておきますと、ニスモでは大まかに「S-tune」「R-tune」「Z-tune」の順で、後者ほどハードなチューニングメニューとなっています。今回のZはストリートをターゲットにした「S-tune」ですね。
も:そしてエンジンチューンには「スポーツリセッティング」「S1」「S2」の3段階があって、今回は一番手の込んだ「S2」エンジン搭載とのこと。
せ:カムシャフトから強化バルブスプリング、ガスケットが変更されるだけでなく、専用の高圧縮シリンダーヘッドやオイルパンバッフルプレートまで採用されているなど、専用パーツのオンパレード。
も:特性の変化は?
せ:純正マフラーのままだと出力で約3%、トルクは約1%向上するそうです。
も:うーん、やっぱりNAエンジンは簡単にパワーアップしないなぁ。
せ:マフラーの種類によっては出力10%アップも可能みたいですよ。
も:でも数字だけじゃないよね。フィーリングとかが大きく違ってくるから。
せ:残念なのは、エンジンルームがそれほどカラフルではないことです。
も:それはたいして重要じゃないと思うけど。
も:……という自慢のエンジンだったんだけど、実は霧がすごくて走れなかったんだよね。
せ:残念ですが、危ないことはできません。
も:ということでゆっくり走行で感じた限りの印象をば。
せ:「S-tuneサスペンションシステム」の乗り心地はどうでした?
も:バネはそんなにガチガチじゃなくて、思っていたほどは悪くない。でも、ダンパーの減衰力が大きいので、ボディの収束がすごく速いな。
せ:確かに外から見ていても、そういうチューニングカーらしい動きが見えました。
も:あとはツインプレートクラッチらしい、ミートポイントのシビアさが気になるぐらいかな。つながりが急。
せ:肝心のエンジンはいかがざんしょ?
も:2500rpm以下だと、エンジン音はジャラーンジャラーンとざらついた音がする。やっぱりまわしてナンボって感じかなぁ。
せ:とはいえ、低回転スカスカの困ったちゃんではないですね。
も:そうね。2500rpm以上をキープしている限り、基本的には純正の特性を全域で上回っているから、扱いにくさはないよ。
せ:こんな豪華なメニューでストリート用なんてもったいない気がしますけど。
も:もちろんサーキットに行ってもかなり楽しめるんだろうけどね。でも、サーキットで実績のあるニスモは、そうなればもっと上のチューニングしてくるでしょ。
せ:やはりそこはレース屋。妥協しない、こういうコテコテチューンが似合いますな。
(文=webCG本諏訪裕幸&関顕也/写真=峰昌宏/2006年8月)
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(TRD篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018431.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(STI篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018359.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(RALLIART篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018417.html
・2006ワークスチューニンググループ合同試乗会(無限篇)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018351.html

本諏訪 裕幸
-
BMW X1 sDrive20iオリジナル(FF/7AT)【試乗記】 2026.9.2 BMWのコンパクトSUV「X1」に新グレードの「オリジナル」が登場。走りの楽しさをはじめとしたBMWらしさをキープしつつ、装備の厳選によって価格抑制を図った新たなエントリーグレードだ。都市部におけるドライバビリティーとユーザービリティーをリポートする。
-
トヨタGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”+エアロパフォーマンスパッケージ【試乗記】 2026.9.1 2020年のデビュー以来、間断なく進化を続けてきたコンパクトスポーツの「トヨタGRヤリス」。一般ユーザーの間ではもちろん、コンペティションの世界でもチューニングのかいわいでも光を放つ一台は、2026年モデルでどう進化したのか? その走りを報告する。
-
アウディQ3スポーツバックTFSIクワトロ150kWアドバンスト(4WD)【試乗記】 2026.8.31 フルモデルチェンジした「アウディQ3スポーツバック」に試乗。プラットフォームやパワートレインこそ従来型の改良版ではあるものの、内外装のデザインやインフォテインメント、効率性のすべてにおいて大幅な進化を遂げたという。その仕上がりやいかに。
-
トヨタbZ4XツーリングZ(4WD)【試乗記】 2026.8.29 「トヨタbZ4X」にワゴンのようなロングボディーを持つ「ツーリング」が登場。ただ長くなっただけではなく、今回試した4WDモデルではパワーもアップ。乗り味にも微妙な影響を及ぼしているから見逃せない。経路充電を試しつつ、370km余りをドライブした。
-
BMW 120オリジナル(FF/7AT)【試乗記】 2026.8.25 BMWの主要モデルに新グレードの「オリジナル」が設定された。位置づけとしては新たなエントリーグレードということになるが、BMWらしさを損なうことなく装備を厳選し、価格を抑えたのがポイントだという。「1シリーズ」の「120オリジナル」の仕上がりをリポートする。
-
NEW
北米産の800万円級SUV「トヨタ・ハイランダー」「日産ムラーノ」「ホンダ・パスポート」で一番“買い”なのはどれか?
2026.9.4デイリーコラム特例により国内導入されることになった北米生産のジャパニーズSUVは、3車種ともにサイズと価格帯が接近している。では、そのなかで最も“買い”なのは? それぞれの仕様を見比べてみた。 -
ホンダがコンセプトモデル「アキュラ・ネクセラ ビジョン」を発表 次世代デザインを読み解く
2026.9.3デイリーコラム本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターが、アキュラブランドの次世代デザインを示すというコンセプトモデル「ネクセラ ビジョン」を初公開した。バタフライドアを採用するこのスポーツカーは、次世代アキュラの何を表現しているのか。 -
BMW iX3 50 xDrive Mスポーツ(後編)
2026.9.3あの多田哲哉の自動車放談ワインディングロードで新型「BMW iX3」のステアリングを握った多田哲哉さんは、その走りに感心した様子。どんなところが優れているのか、トヨタのエンジニアの視点で語ってもらおう。 -
新型「三菱パジェロ」の外装・内装を写真でチェックする
2026.9.2画像・写真5年間のブランクを経て、三菱のフラッグシップSUV「パジェロ」がついに復活! 「グランドカリスマ -泰然自若-」をコンセプトにデザインされた本格クロスカントリーモデルは、どのような姿をしているのか? 内外装の詳細を、写真で紹介する。 -
復活の決め手はこっくりさん!? 新生「三菱パジェロ」誕生の経緯とその狙い
2026.9.2デイリーコラム5年間の沈黙を経て、ついに登場した新型「三菱パジェロ」。スリーダイヤモンドが誇る荒野のフラッグシップは、いかにして復活を遂げたのか? 開発の経緯や内外装デザインの詳細、パワートレインに見るクルマの“狙い”をリポートする。 -
第127回:新型BMW X5(後編) ―迷走するBMW 結局アナタは“ノイエクラッセ”でなにがしたかったの?―
2026.9.2カーデザイン曼荼羅その姿が明らかとなるや、賛否両論を巻き起こしている新型「BMW X5」。このクルマは既存のBMW製SUVとはなにがちがうのか? そもそもBMWは“ノイエクラッセ・デザイン”になにを託していたのか? カーデザインの識者と、迷走するBMWの明日を探った。






























