第217回:コージの“2005年時計の旅”(その1) 判明!クルマは時計に負けている!?
2005.07.06 小沢コージの勢いまかせ!第217回:コージの“2005年時計の旅”(その1) 判明!クルマは時計に負けている!?
■“クルマコラボ時計”増加中
2005年もまたまた行ってきてしまいました。世界最大の高級時計フェア、「バーゼルワールド」&ジュネーブの「SIHH」。毎年春にスイスで行われてるバブリーなイベントなんだけど、今年で俺も3回目。さすがに見えてきたものがあります。
俺の公式テーマは職業的にも“クルマコラボ時計”。古くは、タグ・ホイヤーの「モナコ」とか「カレラ」とかさ。クルマをテーマにした機械式腕時計なんだけど、最近ますますもって増える傾向にあります。有名どころでは「ブライトリング・フォー・ベントレー」とか、ジラール・ペルゴの「フェラーリモデル」とか、わんさか。
と思ってたらさ。05年、またまた増えてやんの。驚き〜。有名どころではIWCとAMG。そ、メルセデス・ベンツの正規チューナーAMGとのコラボレーションね。一瞬、なーんで? って組み合わせだけど、ほかにもジャガー・ルクルトとアストンマーティンとか、ミレネリーとマセラティとかさ。フェラーリコラボもパートナーがパネライにチェンジするらしいし、続々と組み合わせが増えつつある。
■時計メーカーにあやかりたい!?
で、いきなり結論。某時計誌編集長とも合意に達したのだが、このブームには、ハッキリと「クルマ界が時計界にすり寄っている」傾向が見受けられる。ブライトリングとベントレーにしても、まずベントレー側が話を持ちかけたってったってウワサだし、他のプロダクトも同様みたい。
リクツは簡単よ。時計業界のあまりの巧みなブランド戦略、ビジネスの凄さに、クルマ業界側がビビり、あやかりたがっているのだ。なにしろ製作に手間がかかるとはいえ、複雑時計のトゥールビヨンは一本 1000〜2000万円がザラ。ゼニスのグランドクロノマスターXXTトゥールビヨンが1344万円で、オーデマピゲのロイヤルオークコンセプトが2362万5000円! アントワーヌ・プレジウソの作ともなると予価1億2075万円!! 単純に時間を知らせてくれるだけなのに、なんともバカバカしい……もとい凄い価格でっしゃろ。
そのほか機械式の売れ筋定番モデルは50万円台が基本で、100万円台もザラ。ウチの親の世代だったら絶対買わないよね。昭和ヒトケタ世代じゃ……。
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■タダの機械、されど……
人を運ばない、空も飛ばない、「たかが計時機能」に、人はなんで家と同じ金額を払うのか。もちろん、限定100本だったり、世界の超お金持ち向けという、事情があるにせよ、同じ人間が作る機械加工品として、なぜにここまで評価が違う? ブームには単純にそういう感情が眠っているのでアール。
回答の一つとして、俺が言えるのは「時計は男にとっての宝飾である」ということ。男は“ダイヤモンドの光”には酔えないが、“よく出来た精巧なメカの動き”には酔える。そういう動物的な感性が大きいのである。ってなわけで2005年、クルマコラボ時計リポート。次、ざっといきまーす!
(文と写真=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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