「110km/h付近でハンドルがガタガタする」

2001.08.10 クルマ生活Q&A 松本 英雄 タイヤ・ホイール
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「110km/h付近でハンドルがガタガタする」

110km/h付近でハンドルが震えます。それ以上、以下の速度では症状が出ません。ディーラーで聞いたところ、「その速度域はホイールバランスの調整上震えが出る」とのこと。しかし(法制上はともかく)よく使う速度域なので、なんとか直す方法はないでしょうか。ちなみにホイールサイズは17インチ、タイヤの扁平率は45です。(TTさん)

お答えします。たしかにホイールバランサーの取り扱い方次第で、バランスがとれない場合があります。しかし、これはいわゆる調整不良というものです。「110km/h前後の速度領域でのホイールバランスを取りきれない」というディーラーの対応に疑問をもたれるのも無理はありません。

ホイールバランスには、「スタティック(静的)バランス」と「ダイナミック(動的)バランス」があり、正確なホイールバランスをとるためには両方のバランスをとらなくてはいけません。

最近ではダイナミックバランスだけで済ませているところも多いようですが、このとき、バランサーにホイールを取り付けるアダプタが適切でないと、きちんとしたバランスがとれません。何種類もアダプタを揃えるのは大変なので、たいていは、コーン型の汎用アダプタで済ませているんですね。また、バランサーにスタティックバランスを取る「スタティックモード」が用意されているかどうかもポイントです(スタティックバランスはホイールにタイヤを組み付けたときのタイヤの幅、トレッドを考えないバランスです)。

一度、タイヤメーカー系直営店、またはプロショップでホイールバランスを取ってもらうといいでしょう。お試しあれ。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。