「リーンバーンエンジンとは?」

2001.04.08 クルマ生活Q&A 松本 英雄 エンジン
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「リーンバーンエンジンとは?」

リーンバーンエンジンってどんなエンジンですか? (NHさん)

お答えします。「リーンバーン」とは希薄燃焼のことで、燃費を良くするために、通常よりも少ないガソリンの量で燃焼させるシステムをもったエンジンです。

ガソリンエンジンの場合、燃焼させるのにちょうどよい空気と燃料の比率を、理論空燃比(14.7対1)といい、それよりも薄い場合を「リーン」とよびます。このリーン状態で燃焼させることを「リーンバーン」とよぶのです。

理論空燃比よりもガソリンの量を少なくしたときの問題点は、燃焼状態が安定しにくいところにあります。そこでリーンバーンエンジンは、燃焼室や吸気ポートを改良して、まんべんなく空気とガソリンが混ざるようにすることで、燃焼状態を安定させています。

内外ともに、直噴エンジンが注目をあびてきていますが、リーンバーンエンジンは、低燃費を実現するのに、直噴エンジンほどシステムが複雑でなく、コストが抑えられるというメリットをもっています。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。