第7回「フォルクスワーゲン・ゴルフTSIコンフォートライン」vs「フォード・フォーカス スポーツ」(前編)
2013.07.19 水野和敏的視点「保守本流」対「新進気鋭」
今回は話題のCセグメントハッチバック2台を取り上げました。1台は「フォルクスワーゲン・ゴルフ」、そしてもう1台は「フォード・フォーカス」です。
フォーカスは今年4月に発売された新型で3代目となりましたが、1998年にその初代がデビューして以来、ずっとゴルフのライバルと目されてきたモデルです。2台の立ち位置を簡潔に説明すると、保守本流のゴルフに対し、新進気鋭のフォーカスといえます。従来のゴルフは優れた高速直進性と快適な乗り心地が魅力的でしたが、一方でスタビリティー優先のハンドリングはあまり軽快とはいえず、エクステリアデザインもどちらかといえばオーソドックスなものでした。
それに対して、歴代のフォーカスはワインディングロードを意のままに飛ばせるハンドリングが人気を集め、エクステリアデザインは好き嫌いがはっきりと分かれるほどスポーティーで個性的でした。チャンピオンと挑戦者の立場をしっかりと反映したキャラクターだったといえるかもしれません。
では、数えて7代目のゴルフと、こちらは3代目のフォーカスはどのような成り立ちになっているのでしょうか。
全長はゴルフが4265mm、フォーカスが4370mmと、およそ10cmの開きがありますが、全幅、全高、ホイールベースは1800/1810mm、1460/1480mm、2635/2650mmとほぼ互角です(スラッシュの前がゴルフ、後ろがフォーカス。以下同様)。ただし、軽量設計を推し進めたゴルフはフォーカスより140kgも軽い1240kgと発表されています。
この軽い車重を生かし、ゴルフは過給器付きながら排気量は1.2リッターと小さい4気筒エンジンを搭載。一方のフォーカスは自然吸気の2リッター4気筒エンジンです。このため、最高出力105/170ps、最大トルク17.8/20.6kgmとなりますが、車重を考慮に入れれば、ほぼ互角といって間違いないでしょう。ギアボックスはどちらもダブルクラッチ式ATですが、ゴルフの7段に対し、フォーカスは6段となります。価格は、「ゴルフTSIコンフォートライン」が269万円。モノグレードとなる「フォーカス スポーツ」は293万円です。
![]() |
![]() |
![]() |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!