新型「ルノー・ルーテシアR.S.」日本上陸
2013.10.14 自動車ニュース![]() |
新型「ルノー・ルーテシア ルノースポール」日本上陸
ルノー・ジャポンは2013年10月14日、「ルーテシア ルノースポール」の新型を発表した。同年11月14日に発売する。
■アツい走りの5ドア
「ルーテシア ルノースポール」(以下、ルーテシアR.S.)は、歴代モデルが日本市場で販売されてきた、コンパクトハッチバックのハイパフォーマンスモデル。
今回デビューを飾った新型は、2013年7月に上陸した4代目「ルーテシア」をベースに、本格的なスポーツドライビングが楽しめるマシンとして開発されたものである。
ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4105×1750×1435mmで、ホイールベースは2600mm。ノーマルのルーテシアとはほぼ変わらず、先代のルーテシアR.S.と比べた場合、85mm長く、20mm幅が狭く、50mm低くなっている(ホイールベースは+15mm)。従来とは違って3ドアモデルは存在せず、ボディー形状は5ドアのみとなる。
外観上は、F1マシンをイメージしたフロントバンパーや、その内側におさまるLEDランプ、リアのディフューザーなどが、高性能モデルならではの特徴。室内も、オレンジ色のシートベルトやステッチ類などで“走りの情熱”が演出されている。
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■エンジンもシャシーもさらに進化
機関面での見どころは、200ps/6000rpmと24.5kgm/1750rpmを発生する1.6リッター直4ターボエンジンだ。
ノーマルモデルの1.2リッター直4ターボと比べた場合、アウトプットは80psと5.1kgmの大幅アップ。自然吸気の2リッター直4を搭載していた先代ルーテシアR.S.(202ps/7100rpm、21.9kgm/5400rpm)比でも、排気量こそ小さくなったものの、パワーはほぼ同等、トルクはむしろ増している。6.7秒の0-100km/h加速タイムも、先代の6.9秒を凌駕(りょうが)。「あらゆるサーキットで先代モデルより速いことを目標に開発した」と関係者も胸を張る。
トランスミッションは、EDC(エフィシエント・デュアル・クラッチ)と呼ばれるデュアルクラッチ式の6段ATのみ。構造はノーマルのルーテシアと同じだが、トルクの増大に応じて、より強度に勝るパーツが部分的に採用されている。なお、3ペダルのMT仕様は用意されない。駆動方式は、これまで同様、FFである。
燃費については、欧州の計測値で15.9km/リッターと伝えられる。
“ルノースポールが手がける最新モデル”らしく、ダンパーの内部にセカンダリーダンパーを組み込むことで最適な減衰力を実現したという「HCC(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)」や、「R.S.デフ」と呼ばれる電子制御ディファレンシャルに代表される、シャシーの作りこみもセリングポイントだ。また、ボタンひとつで3種類の走行モードが選べる「R.S.ドライブ」や、ローンチコントロール機能なども標準で備わる。
そんな新型ルーテシアR.S.は、比較的“普段使い”も意識して足まわりをセッティングした「シャシー スポール」と、サーキット走行をも視野に入れてスプリングレートやステアリングのギア比を変更した「シャシー カップ」の、2タイプが用意されている。
価格は、シャシー スポールが299万円で、シャシー カップが10万円高の309万円。いずれも11月14日に販売が開始される。ボディーカラーは5色用意されるものの、イメージカラーの黄色(ジョン シリウス メタリック)はシャシー カップのみで選択可能。台数限定のうえ15万円高(324万円)での扱いとなる。
(webCG 関)
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