東京モーターショー2015

プジョーの目玉はディーゼルとホットハッチ【東京モーターショー2015】

2015.10.29 自動車ニュース 森口 将之
第44回東京モーターショーにおけるプジョーのブース。
第44回東京モーターショーにおけるプジョーのブース。 拡大

【東京モーターショー2015】プジョーの目玉はディーゼルとホットハッチ

プジョー・シトロエン・ジャポンは2015年10月28日に開幕した第44回東京モーターショーにおいて、「プジョー308GTi byプジョースポール」や「508」のディーゼルモデルなどを日本初公開した。

プジョーブランドのマーケティング&コミュニケーション・ディレクターを務めるギヨーム・コーズィー氏。
プジョーブランドのマーケティング&コミュニケーション・ディレクターを務めるギヨーム・コーズィー氏。 拡大
プジョーブースの展示車両。手前のオレンジのモデルが、改良を受けた「208」だ。
プジョーブースの展示車両。手前のオレンジのモデルが、改良を受けた「208」だ。 拡大
「プジョー508GT」
「プジョー508GT」 拡大
「508GT」に搭載される「ブルーHDi」と呼ばれるディーゼルエンジン。
「508GT」に搭載される「ブルーHDi」と呼ばれるディーゼルエンジン。 拡大
「プジョー308GTi byプジョースポール」
「プジョー308GTi byプジョースポール」 拡大

■“ジャパンプレミア”は3台

マットブラックとウッドパネルのコントラストが鮮烈なプジョーのブースは、前回のモーターショーより展示スペースを拡張。展示台数も3台から5台に増えた。プレゼンテーションを務めたのは、PSAグループプジョーブランド マーケティング&コミュニケーション・ディレクターのギヨーム・コーズィー氏だ。

コーズィー氏は、ブランドスローガンである「MOTION&EMOTION」を体現した、今回が日本初公開となるモデル3台を順に紹介した。

最初に取り上げたのは、この日発売されたばかりの「208」の改良モデルだ。フロントとリアのデザインをさらに洗練させたボディーに、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した1.2リッター直列3気筒ターボエンジン「ピュアテック」や、アクティブシティーブレーキなどを搭載。さらに魅力を高めたことをアピールした。ちなみにこのピュアテックエンジンには、新世代の6段トルコン式ATが組み合わされており、スムーズな加減速を実現したとされている。

続いて紹介したのは「508GT」。フラッグシップモデルの508に、「ブルーHDi」と呼ばれるクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルだ。昨今、他社の不正問題が契機になってディーゼルエンジンの環境性能がクローズアップされているが、プジョーのブルーHDiはクリーンであることを強調した。具体的には、尿素SCRシステムとDPFフィルターにより、NOxの90%、PMの99.9%を吸収し、CO2排出量も旧エンジンより13%低減しているという。これに限らずプジョーのCO2排出量は低く抑えられており、企業平均では105.7g/kmで、23モデルがクラス最高をマークしていることも明かした。

この後、208や「308」などに採用された「iコクピット」が全世界で200万台以上のプジョーに搭載されていることに触れ、ベールで覆われたもう一台のジャパンプレミアモデル「308GTi byプジョースポール」に話題を移した。

プジョースポールが開発した市販車としては3台目となるこのモデルを、コーズィー氏は「究極のホットハッチ」と紹介。1.6リッター直列4気筒ターボエンジンは270psを発生し、駆動系にはトルセンLSDを装備。足元には19インチのアロイホイールを装備している。パワーウェイトレシオは5kg/psを切る4.46kg/psで、0-100km/h加速は6.0秒、0-1000mは25.3秒でクリアという高性能を誇りつつ、CO2排出量は139g/kmに抑えてある。競技用車両についても開発中であり、モータースポーツ活動の計画があることも紹介した。

(文=森口将之/写真=森口将之、webCG)

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