【デトロイトショー2018】勢いに乗るメルセデス・ベンツ

2018.01.22 自動車ニュース
「メルセデス・ベンツGクラス」
「メルセデス・ベンツGクラス」拡大

デトロイトショー2018にブースを構えたドイツ車メーカーは、メルセデス・ベンツ(AMG、スマートを含む)、アウディ、BMW、フォルクスワーゲンの4社。フォルクスワーゲンは「ジェッタ」を、BMWは「X2」を初公開したが、4社のなかで最も注目を集めたのは、フルモデルチェンジを行った新型「Gクラス」とAMGの新シリーズ「53」を持ち込んだメルセデスだろう。

「フォルクスワーゲン・ジェッタ」
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「フォルクスワーゲン・ジェッタ」
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「フォルクスワーゲン・ジェッタ」
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「BMW X2」
「BMW X2」拡大
「BMW X2」
「BMW X2」拡大
「BMW X2」
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BMWブースの様子。
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「メルセデス・ベンツGクラス」
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「メルセデス・ベンツGクラス」のインテリア。
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「メルセデスAMG CLS53 4MATIC+」
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メルセデスブースの様子。
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スマートブースの様子。
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VWはジェッタ、BMWはX2を披露

フォルクスワーゲン・ジェッタはアメリカ市場向けに開発された4ドアクーペ。新型はMQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス。横置きエンジン車用プラットフォームのこと)を用いるが、かつてのように単なる「ゴルフ」の3ボックス版を考えるのは間違い。ゴルフに比べると、全長は30cm近く長いのに、全幅と全高はジェッタのほうが少しずつ“小さい”。また、ボディーサイドに新型ポロとよく似たシャープで盛り上がりの大きなキャラクターラインを採用したほか、フロントグリルは北米仕様らしく分厚くて立派で、外観から受けるイメージは大きく異なる。

インテリアは、ダッシュボードがドライバーを取り囲むようにデザインされた“コックピット感”が強いもので、クオリティー感も良好。エンジンは1.4 TSIのみだが、北米向けとあってギアボックスはDSGでなくトルコン式の8段ATを採用する。

BMW X2はスポーティーな装いが与えられたコンパクトSUVのニューモデル。キャビンをコンパクトに仕立ててクーペ風のプロポーションとしたことにくわえ、フロントのキドニーグリルは上辺よりも下辺のほうが長い台形を新採用。BMWのXモデルのなかでも異彩を放っている。「X1」同様、横置きされるエンジンはいずれも排気量2リッターで、ガソリン1種、ディーゼル2種(出力違い)の計3種類。ギアボックスはガソリンが7段DCTでディーゼルが8段ATとなる。駆動系はFFと4WDの2タイプを用意。モデルとモデルのすき間がだいぶ埋まってきたXモデルだが、ニューカマーは日本市場でも成功するのだろうか? 引き続き注視したい。

Gクラスが初のモデルチェンジ

同じSUVでも40年近い歴史を誇るのがメルセデス・ベンツのGクラス。ただし、1979年の初代デビュー以来、フルモデルチェンジは今回が初めてで、メルセデスのなかでも異例に長いモデルライフを誇る。

新型Gクラスで注目されるのは、その足まわり。ラダー形フレームはそのままに、フロントサスペンションは従来のリジッドからダブルウイッシュボーンに進化。その目的が、優れたオフロード性能を維持しながらオンロードでのハンドリングと乗り心地を改善することにあるのは言うまでもない。また、これに伴ってリアサスペンションはリジッド方式のままトレーリングアームの数を従来の2本から4本に増加。これまで同様、パナールロッドも備えることで正確な位置決めを実現し、フロントサスペンションに見合った性能を発揮するという。

エンジンはとりあえず4リッターV8ターボの1種類でギアボックスは9段ATの9Gトロニック。3個のデフはそれぞれ独立してロックアップできる機能が継承される。

先代Gクラスのイメージをそのまま引き継いだかのようなエクステリアデザインも注目される。Gクラスには、やはりあのスクエアなスタイリングが必須だったのか? ウィンドウはすべて平面ガラスで構成されるほか、ドアハンドルは初代のものをキャリーオーバーするなど、そのアイコンともいえる外観にはなるべく手をつけない姿勢が貫かれた。ただし、ボディーサイズは全長を53mm長く、全幅を121mm広げることでキャビンスペースを拡大。リアのレッグルームは一気に150mmも拡大した。メルセデス自慢の最新運転支援装置が装備されることも特徴のひとつ。日本には2018年内にも導入される見込みだ。

直6エンジン搭載のAMG 53シリーズがデビュー

メルセデスのもうひとつのニュースがAMGに新設定された53シリーズ。そのパワープラントは、ドイツ本国で「Sクラス」に設定されている新設計の3リッター直列6気筒エンジンに48V系のマイルドハイブリッドを組み合わせたものをベースとするが、注目されるのは、この48V系電源を利用した電動過給機(コンプレッサーを電気モーターで駆動するスーパーチャージャーの一種)を搭載したこと。その目的は、排ガスで駆動される大型ターボチャージャーによる過給圧が高まるまではこの電動過給機を活用し、スロットルレスポンスの改善を図ることにある。53シリーズはデビューの段階で「CLS」「Eクラスクーペ」「Eクラスカブリオレ」の3モデルをラインナップ。駆動系はいずれも4WDの4MATICで、ギアボックスは9段ATのAMGスピードシフトTCT 9Gとなる。

AMGは、「One man - one engine(ひとりのマイスターがひとつのエンジンを)」というブランドのポリシーに沿わない初のモデルシリーズ「43」を2年前に投入して以降、飛躍的に販売台数を伸ばしており、2013年に3万台だったものが2016年には13万台以上に達したという。53シリーズのエンジンも43同様、通常の生産ラインで組み立てられるが、AMGではふたつのシリーズをエントリー・パフォーマンス・モデルと位置付け、さらなる拡販に取り組むもようだ。

(文=大谷達也<Little Wing>/写真=NAIAS、フォルクスワーゲン、ダイムラー)

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