第502回:「マツダCX-3」のカラーデザイナーを直撃
“CMFデザイン”で、より感性に響くインテリアに

2018.05.19 エディターから一言
「マツダCX-3」のカラー&トリムデザインを担当した、寺島佑紀さん(左)と李 欣瞳さん(右)。
「マツダCX-3」のカラー&トリムデザインを担当した、寺島佑紀さん(左)と李 欣瞳さん(右)。拡大

2018年5月に4度目の商品改良を受けたマツダのコンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」は、走行性能のみならず、“気品ある美しさと先鋭さ”をテーマにデザイン面でも多く手が加えられている。改良モデルのカラー&トリムデザインを担当した2人の女性デザイナーに話を聞いた。

2018年5月に大幅改良がなされたマツダのコンパクトSUV「CX-3」。写真はディーゼルモデル「XD」の中でも、寺島さんがインテリアデザインに携わった上級グレードの「Lパッケージ」。
2018年5月に大幅改良がなされたマツダのコンパクトSUV「CX-3」。写真はディーゼルモデル「XD」の中でも、寺島さんがインテリアデザインに携わった上級グレードの「Lパッケージ」。拡大
従来モデルからデザインが変更されたインストゥルメントパネル。「Lパッケージ」ではここにスエード調の表皮が用いられている。
従来モデルからデザインが変更されたインストゥルメントパネル。「Lパッケージ」ではここにスエード調の表皮が用いられている。拡大
新たに採用されたフルレザーのシート。単に全体をレザーで覆ったというだけでなく、パイピングや縫製(ほうせい)にも工夫が凝らされている。
新たに採用されたフルレザーのシート。単に全体をレザーで覆ったというだけでなく、パイピングや縫製(ほうせい)にも工夫が凝らされている。拡大
デザイン本部
プロダクションデザインスタジオ
カラー&トリムデザイングループ
デザイナー
寺島佑紀(てらしま ゆき)さん
デザイン本部
	プロダクションデザインスタジオ
	カラー&トリムデザイングループ
	デザイナー
	寺島佑紀(てらしま ゆき)さん拡大

意識したのは“引き算の美学”

現在、マツダのデザイン部門は先行デザインを開発するアドバンスデザインスタジオと、量産デザインを開発するプロダクションデザインスタジオの大きく2つに分かれているという。そして、プロダクションデザインスタジオの中に、エクステリアデザイン、インテリアデザイン、カラー&トリムデザインの3つのグループがある。

今回の商品改良では、カラー&トリムデザイングループによって、インストゥルメントパネルやシート、ドアトリムの素材、カラーコーディネーションが見直されたことで、より質感が高められている。カタログモデルのレザー仕様「Lパッケージ」を担当したのが寺島佑紀さん、ナッパレザーシートを採用した特別仕様車「Exclusive Mods(エクスクルーシブ モッズ)」を担当したのが李 欣瞳さんだ。

――ではまず、寺島さんが担当したLパッケージはどういった改良がされたのですか?

寺島さん(以下敬称略) 従来モデルの内装デザインは、白黒赤の3色のレザーを配置することで、若さをアピールしていました。新型では日本の“引き算の美学”を取り入れて、素材と色をかためて同じ場所に配置することで、整理された空間をつくっていこうと考えました。

――たしかに、色数が整理されて落ち着いた雰囲気になりましたね。

寺島 キーになったのは、グレーのスエード調素材です。人を包み込むように、インパネのミドル部分にインサートとして配しています。シートは、従来型ではシートバックと座面の一部に黒を用いていましたが、新型は白のフルレザーにしました。それからCX-3らしいアクセントを入れるために、シートにはインパネと同調するグレーのパイピングを入れているのですが、通常は飛び出しているパイピングを奥に入れて、アクセントラインのようにしています。またシートバックのセンターでは、ぷりっとしたかわいらしい表情がでるように、縫製(ほうせい)でプリーツを入れました。

――サイドブレーキレバーがなくなって、アームレストが付いたのも効果的ですね。

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • マツダCX-5 25T Lパッケージ(4WD/6AT)【試乗記】 2020.3.14 試乗記 近年のマツダは、年次改良どころか、いいものが仕上がれば最良のタイミングでモデルに反映するという方針を打ち出している。今回の2.5リッター直4ターボエンジンが搭載される「CX-5」もそんな一台。最新モデルの進化はいかなるものだったのか。
  • マツダ3ファストバックXバーガンディーセレクション(4WD/6MT)【試乗記】 2020.3.12 試乗記 「マツダ3」に、世界で初めて圧縮着火を実現したガソリンエンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブX)」搭載モデルが登場。マツダ自慢の新エンジンは、どのような走りを見せるのか? デビューから半年を経たシャシーの進化とともに報告する。
  • トヨタ・ヤリス ハイブリッドG(FF/CVT)【試乗記】 2020.3.21 試乗記 トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」がフルモデルチェンジ。プラットフォームやパワートレイン、内外装デザインなどすべてが刷新され、車名まで従来のグローバル名たる「ヤリス」に改められて登場した。まずは最量販モデルと位置付けられる「ハイブリッドG」の出来栄えを確かめる。
  • アウディA6 45 TFSIクワトロ スポーツ(4WD/7AT)【試乗記】 2020.3.25 試乗記 「アウディA6」に追加された2リッターターボエンジン搭載モデルに試乗。位置づけはエントリーとはいえ、そこはアウディ。ドライビング性能を高める多彩な装備を用意しているのだ。“技術による先進”の最先端を味わってみた。
  • シボレー・コルベット スティングレイ クーペ(MR/8AT)【海外試乗記】 2020.3.16 試乗記 アメリカを代表するスーパースポーツ「コルベット」がフルモデルチェンジ。「C8」こと8代目コルベットは、まさかのミドシップとなって登場した。長年培ってきたFRの駆動レイアウトを捨てることで得たもの、そして失ったものとは? 米ラスベガスから報告する。
ホームへ戻る