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第2回:今どきはオシャレなイメージだけじゃない!?
輸入車チョイ乗りリポート~フランス編~

2019.02.23 JAIA輸入車試乗会2019
JAIA合同試乗会の会場
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輸入車の祭典「JAIA合同試乗会」の会場から、webCGメンバーが注目のモデルをご紹介! 第2回は、国名を聞いただけでオシャレなイメージが漂うフランス編。「DS 7クロスバック ソーシック」「プジョー308SW GTラインBlueHDi」そして「ルノー・ルーテシア ルノースポール トロフィー アクラポヴィッチ」の走りをリポートする。

DS 7クロスバック ソーシック
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ファミリーカー臭ナシ
DS 7クロスバック ソーシック……469万円

高級ホテルのラウンジのような空間で生活してみたい。子育て中の女性にこそ必要なのが、自分だけの癒やしの空間として機能する、美しいクルマだと思う。

DS 7クロスバックは、現代のフレンチラグジュアリーを体現した一台。

エンジンを始動させると、左右3つずつ内蔵されたヘッドライトユニットがジュエリーのような輝きを放ちながら、クルリと180度回転する。まず、この意匠に心躍る。

インテリアは3パターンで、それぞれにパリを象徴する名称が冠せられている。ネオバロック様式の装飾をイメージした“オペラ”、都市空間を想起させる“リヴォリ”、近代フランス起点の地に敬意を表した“バスティーユ”。試乗車の「ソーシック」には、光沢のあるブロンズ色を基調にした“バスティーユ”が標準設定されていたが、スイッチ類などの凝った意匠はべースグレードとは思えないほど。ラグジュアリーブランドとしての「DS」、そのフラッグシップへのこだわりが見て取れる。

運転してみると、2リッターの直4ターボディーゼルエンジンは静粛性が高く、自然と豊かなトルクがあふれてくる。取り立ててエモーショナルな部分は感じられないが、しっとりとした接地感があり、穏やかなクルージングを楽しむには申し分ない。

では、シャシーやエンジンを共有する「プジョー5008」はどうか? こちらはよりスポーティーな味付けになっている。ディーゼル車特有のサウンドが響き、小径ステアリングの操作感もクイック。走りは断然こっちのほうが面白い。大人数で乗るならもう少しソフトな足まわりのほうがいいとは思うが、後席を倒せばフルフラットになるなど、ミニバン的な使い勝手にも長(た)けている。

家族で乗るなら5008もいい。が、洗濯物や子どものおもちゃに囲まれた空間で、こう思う。「やっぱり、DS 7のほうがいい」と。なぜって? 女性には、家という空間から一切解き放たれたい時があるのだから。

(文=スーザン史子/写真=峰 昌宏)

ゴルフとガチンコ
プジョー308SW GTラインBlueHDi……354万7000円

今の輸入車市場を見回してみると、Cセグのステーションワゴンの選択肢が極めて少ないことに気付く。かつては、ドイツブランドはもちろん、イタリア、フランス、イギリス、スウェーデンの欧州各国でそれぞれ何らかのモデルを選べたものだが、現在は「フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント」とプジョー308SW、そして「MINIクラブマン」の3択である。ステーションワゴンは、SUVブームによって完全に駆逐、過去のものとされた感がある。

そんな中、2018年末に日本導入された、308SW GTラインBlueHDiは、最高出力130ps、最大トルク300Nmを発生させる1.5リッター直4ディーゼルターボ+8段ATを搭載。ダウンサイジングしながらも、従来の1.6リッター直4ディーゼルターボ+6段ATより10psの出力向上を果たしている(最大トルクは同一)。ちなみに車名に“ライン”が付かない「308SW GT BlueHDi」もあって、こちらは最高出力177ps、最大トルク400Nmという2リッターの直4ディーゼルターボを搭載する別モノなのでお間違えなきよう。

308SW GTラインBlueHDiの1380kgという車両重量に対して、アイドリングをわずかに超えた1750rpmで最大トルクをもたらすこのディーゼルエンジンは、実にパワフル。速度無制限のアウトバーンがない日本では、ニンジンのように目の前にぶら下がった、使い切れるはずもない500psオーバーの最高出力よりも、やはり最大トルクがモノを言う。アクセルを踏み込めば、コクンコクンと小気味よくギアを上げる8段ATを介し、速度があっという間に上がる。この加速感を“遅い”と思う人はいないだろう。

全長が4600mmで、全幅は1805mm。このボディーサイズと308SWシリーズに設定された価格帯は、前述のゴルフ ヴァリアントとガチンコの勝負を繰り広げる。MINIはデザイン物件だけに少々価格がお高い。と考えれば、実用面を前面に押し出している欧州Cセグワゴンが2車種しかない日本市場なのに、互いを意識したかどうかは定かではないが、室内の広さといい、荷室の使い勝手といい、この2台は絶好のライバルになる。

しかし、実用的なゴルフのインテリアデザインに対して、i-Cockpit(iコックピット)とプジョーが呼ぶ、小径ステアリングホイールと高い位置にメータークラスターがあるインテリアデザインはしっくりこない。ま、30分も乗っていれば慣れるので、これはこれでアリ? と何とか思い込もうとして車両を返却したが、そんな甘い考えは次の試乗車であっさりと覆されるのであった。(つづく)

え? 続いちゃまずかった!?

(文=webCG 櫻井/写真=峰 昌宏)

プジョー308SW GTラインBlueHDi
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極めて貴重なファミリーカー
ルノー・ルーテシア ルノースポール トロフィー アクラポヴィッチ……344万円

長~い車名はダテじゃない。0-100km/h加速6.6秒でアスリート級の足まわりを持つ高性能コンパクト、ルーテシアR.S.トロフィーに、バイクの世界でも有名なアクラポヴィッチ製マフラーを装着。さらなる高出力化と軽量化が図られている。

フランスではオプション扱いの“アクラ管”だが、日本で味わうにはこの限定車を選ぶしかない。でも、本来30万円相当のアイテムがわずか10万円高で付いている! というのは、日本のユーザーには耳よりな話だ。

……と持ち上げておいてなんだけれど、実際どれほど性能アップしているかは、公道のチョイ乗り程度じゃわからない。自慢の音も、意外と静か。どころか、アイドリングはフツーのファミリーカーと変わらない。高回転まで回して初めて、ノーマルとは違う雄たけびがとどろき、シフトアップ時にバシュッ! と破裂音が響くようになる。

というわけで、逆説的だが「近所の目もあるし、ヤンチャなクルマは手が出しにくい」と思われているクルマ好き・運転好きにはオススメの逸材なのだ、この特別な「ルーテシア」は。

「恥ずかしいほどデカいウイングが付いてるじゃないか」って? それは、ルノー・ジャポンが独自に開発したオプションですからご心配なく。あえて付けない、という手もある。マフラー周辺や大径ホイールもダークな色で控えめな印象だし、黄色いボディーカラーが気になるようなら、もう1色ある白(ブラン グラシエ)を選べばいい。

そもそもベースはコンパクトカーとして定評のあるルーテシア。今回、その高性能版に乗ってみて感心させられたのは、むしろ視界のよさやキャビン&荷室の広さといった、基本的なつくりだった。

だからなのか、購入者は30~40代の、既婚でお子さんのいる(!)男性が多いという。たしかに、ガチガチの足も忍耐が要るほどではないし、ローンチコントロールの急発進を乱発しなければ、家族が嫌がることもないだろう。

100台限定。発売から1カ月で、まだ在庫アリ。悩めるお父さん、決めるならいまかも。

(文=webCG 関/写真=田村 弥)

▼前回の記事
第1回:世界一クルマ好きといわれる国の最新モデル
輸入車チョイ乗りリポート~個性派ぞろいのイギリス編~

ルノー・ルーテシア ルノースポール トロフィー アクラポヴィッチ
ルノー・ルーテシア ルノースポール トロフィー アクラポヴィッチ拡大
 
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