BEST BUY 2019 カーナビ | カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RL910/AVIC-RW910/AVIC-RZ910
チャンスを逃すな 2019.07.01 Gear Up! 2019 Summer約5年ぶりの大々的モデルチェンジ
半年前に9V型大画面楽ナビの発売をお伝えしたと思ったら、今年の夏は楽ナビの中核シリーズがモデルチェンジ。型番で言うと従来モデルの902から一気に910に飛ぶほどの大変革。902のベースモデルが2014年の09だから、世代を改めるほどの大きな変更ということである。
新しい楽ナビにはメイン機種である910シリーズのほかにベーシックモデルの710シリーズもあり、それぞれに8V型(RL)、200mmワイド筐体(きょうたい)の7V型(RW)、通常の2DINサイズの7V型(RZ)がそろう。これら6モデルは画面サイズや操作ボタンのほかは地図更新サービスがどれだけ手厚いかといった違いしかなく、ハードウエアや機能面の差異はない。なお、2018年秋登場の9V型モデルは引き続きカタログに残る。
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自信にあふれた高画質
そのハード面で、新型楽ナビが最も大きく変わったのがディスプレイ部分。液晶パネルがこれまでのVGAに代わって全6モデルそろってHDパネルを採用することになった。HDパネルとはVGAに対して2.4倍の高解像度(276万4800画素)を持つ高精細パネルで、ピクセル数で言えばWXGAをも凌駕(りょうが)する。もちろん目的は高画質表示なのだが、パネル素材だけでなく、その能力を引き出す周辺技術こそが高画質を実現するのに欠かせない。HD用に新たに描き直された地図やメニュー画面もそのひとつ。新型楽ナビではさまざまな高画質技術を投入、それらの相乗効果で極めて高精細な画質が実現できたというわけである。
発表資料には、高コントラスト、映像伝送経路のフルデジタル化、1677万色の色階調表現(従来比約70倍)対応などという難しい技術用語が所狭しと並び、さらに「カロッツェリア史上最高画質」という言葉まで登場すると、つまりはサイバーナビ以上の高画質を暗に思わせるが、それだけ自信にあふれた高精細画質なのだろう。この高画質HDパネル、他社ではまだ採用が少ないうえに上級機でしか扱われておらず、それが楽ナビでは最廉価のAVIC-RZ710(予想される実勢価格:7万5000円前後)にも搭載されるというのはちょっとした驚きである。
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磨きのかかった使いやすさ
楽ナビといえば1998年の初代登場時から、女性ユーザーやファミリーユースを強く意識して使いやすさを前面に押し出してきた。いっぽうハード面では当初はコスト優先だったものがHDD搭載の2DIN機投入の頃から高度な技術を惜しみなく投入し、上級機に迫るほどのスペックを有するまでになった。しかし楽ナビ伝統の開発ポリシーは今回の新型でも変わることはなかった。伝統の使いやすさは堅持、いやさらに掘り下げられたのである。
その象徴がHOMEメニューに代表される新しいインターフェイスの採用だ。ナビ中央のHOMEボタンを押すと最初に現れるのがHOMEメニューで、これは設定で2種類から選ぶことができる。ひとつがおすすめモード。左側をAVメニュー、右側をナビメニューのエリアとし、AV機能は上下にフリックしてソースが選べ、ナビ機能はよく使う3つが配置できる。画面中央には音楽再生中であればアルバム画像が表示されるグラフィカルなデザインで見栄えもよく、楽しく操作することができる。あらかじめ選んだ3つの各項目は簡単にいつでも変えることができる。
もうひとつがカンタンモード。こちらは4つのマス目に、オーディオのソース選択、ナビの目的地設定、電話をかける、といった現代ナビの3大機能が大きな文字で配置される。それだけなら普通だが、残るひとつのコマこそが興味深い。それは「わからない事を調べる」というもの。ナビを使用中に、あの機能はどう呼び出したらよいのか、あるいはどのように使うのか、といったように使い方がわからなくなるのはよくあること。この悩みを解消するお助けボタンをここに配置した。わざわざ取説を引っ張り出すのは面倒、そんなあなたにきっと重宝するだろう。利用法も独特だ。キーにタッチするとなんと2次元バーコードが現れ、スマホで読み取ると即座に使い方ガイドが表示されるという仕組み。運転中なら同乗者に読んでもらえばいいし、まさに初心者ユーザーの目線に立った親切設計といえまいか。
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明るく読みやすくなった新しい地図
初心者とともに高齢者にとっても重要度が高いのが見やすい地図表示である。前述した高画質パネルによる高輝度コントラストの描写や、やさしい色使いも見やすさの重要ポイントだが、新型楽ナビでは交差点や施設名称の文字がカンタンモード設定時か文字拡大表示設定時に大きく表示されるのでありがたい。運転中に目安となる地名が即座にわかるということは安全運転にもつながるからだ。地図自体も久々に進化した。これまで少々暗めだった地図描写が明るく鮮やかな色使いに変更されるとともに、各種ロゴマーク、信号機マークなどもデザインを一新、より親しみやすい地図になったのである。
地図といえば更新のことにも触れておかないといけない。新型楽ナビには地図の最新データバージョンアップ(年2回配信)が付属するが、910系が最大3年分、710系が最大1年分となる。常に地図を新しくしておくことは正しい道案内を受ける際にも、渋滞情報を得る際にも必要な条件で、できるだけ長い期間無料更新を受けておきたいもの。910系の購入者にはさらに特典がある。2019年9月30日までに購入すればさらに1年分の地図更新が追加されるという延長キャンペーンだ。最大4年分の無料地図更新はなかなかないサービス。購入するなら早いほうがお得だ。
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webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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