クルマ好きなら毎日みてる webCG 新車情報・新型情報・カーグラフィック

BEST BUY 2020 カーナビ | カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-910シリーズ

高速データ通信が可能にしたもの 2019.12.02 Gear Up! 2020 Winter

自宅のレコーダーがクルマの中に?

1999年の初代発売以来、21世代目となるサイバーナビが2019年冬発売の910シリーズ。長いあいだサイバーナビの変遷を追ってきた目からすると、先代から大きく飛んだ型番だけで大変革を遂げたことがわかる。

新型910シリーズの特徴を簡単に述べると、従来培ってきたナビ機能のさらにその上に高速データ通信機能を積み重ね、これまでにない映像エンターテインメントの世界を実現させたことである。これまでもサイバーナビはデータ通信には積極的で、精度の高い渋滞情報を主とするスマートループ機能を実用化し、近年ではカメラの撮像データをユーザー間で相互利用、それぞれの安全安心運転に役立てるシステムまで作り上げた。今回は通信速度や容量を大幅にアップし、これまで車載器では実現不可能とされたYouTube動画のストリーミング再生を可能とした。これを実現したひとつの鍵がNTTドコモとの協業。同社の車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応させたことで、サイバーナビが車内の Wi-Fiスポットとなり、できることの範囲が格段に広まった。

もうひとつの立役者が福岡のソフトウエア開発メーカー、デジオンと共同開発した「DiXiM Play for carrozzeria」である。スマートフォンにインストールした「DiXiM Play for carrozzeria」という専用アプリを使って自宅の家庭用ブルーレイレコーダーとサイバーナビをインターネット接続。これにより、レコーダーに録画したコンテンツや放送中の番組をサイバーナビでリモート再生できるようにしたのである。すなわちクルマに居ながらにして自宅のブルーレイレコーダーが持つ映像コンテンツを存分に楽しめるということだ。利用するにはレコーダーとサイバーナビを「DiXiM Play for carrozzeria」でペアリングする必要があるが、設定は至って簡単。対応可能なレコーダーはおおよそ2015年前後以降のパナソニック、シャープ、東芝、アイ・オー・データ、バッファローの製品で、現時点でソニーは対象外である(※1)。

※1 対応可能なレコーダーの詳細は
https://www.digion.com/sites/carrozzeria/device/を参照。

これが新型サイバーナビの機能面での最大の特徴たるレコーダーアクセスの概念図。docomo in Car Connect対応により実現した。あらかじめスマートフォンにインストールしたアプリ「DiXiM Play for carrozzeria」を使って自宅のレコーダーとサイバーナビをペアリング。その後は車内にそのスマートフォンを持ち込むだけで、サイバーナビから録画番組や放送中の番組が視聴できる。
これが新型サイバーナビの機能面での最大の特徴たるレコーダーアクセスの概念図。docomo in Car Connect対応により実現した。あらかじめスマートフォンにインストールしたアプリ「DiXiM Play for carrozzeria」を使って自宅のレコーダーとサイバーナビをペアリング。その後は車内にそのスマートフォンを持ち込むだけで、サイバーナビから録画番組や放送中の番組が視聴できる。拡大
高速データ通信は本来のナビ機能も高めてくれる。サーバー側で更新データが用意されるとこのような画面が出現。これまで更新用SDカードを自宅に持ち帰ってPCで更新データを作成していた手間から解放される。
高速データ通信は本来のナビ機能も高めてくれる。サーバー側で更新データが用意されるとこのような画面が出現。これまで更新用SDカードを自宅に持ち帰ってPCで更新データを作成していた手間から解放される。拡大
まったく新しくなったインターフェイスデザイン。写真はHOME画面。
まったく新しくなったインターフェイスデザイン。写真はHOME画面。拡大
AVメニュー画面。
AVメニュー画面。拡大

存在感を高める通信デバイス

高速データ通信にはネットワークスティックという通信デバイスが必要になる。型番の末尾に-DCが付く同梱(どうこん)モデルであれば買ったその日から即高速データ通信が利用できる。非同梱モデルでも後から単体を買い足すことはできる(ネットワークスティックはサイバーナビ910シリーズのみに対応)。ただ、サイバーナビの場合、ナビ機能の中核ともいえるスマートループ渋滞情報、スーパールート探索、フリーワード検索、駐車場満空情報、天気情報などはすべて通信を介したサーバー情報に依存しているので、これらを利用するにはネットワークスティックは半ば必須。さらに実際問題としてネットワークスティックの単品購入はかなり割高になるので(原稿執筆時点の市場価格調査による)、新型サイバーナビを買うなら最初から同梱モデルを選んだほうが賢いかもしれない。

docomo in Car Connectの利用料金は、1日プラン(550円)、30日プラン(1650円)、365日プラン(1万3200円)の3つがあり、ユーザーはこの中から利用状況に応じて選ぶことになる。若干のコストはかかるものの、得られるものは多い。なおネットワークスティック同梱モデル購入者に限っては最初の1年間、無料利用権が付いてくるので、上記料金は2年目以降の適用となる。

映像を美しい画面で楽しむために機器のほうの性能アップも実施された。新型サイバーナビではパネルの画質が大きく向上した。ディスプレイに高精細HDパネルを採用し、HD解像度に対応。さらに今回は9V型が新たに登場した。楽ナビには用意されているのにサイバーナビにはなぜ9V型がないのかというユーザーの不満もこれで解消。トヨタ車等に採用されつつある9V型用ダッシュパネルならそのまま装着できる。

併せて音の向上も図られた。再生音の音質のよさはサイバーナビの自慢のひとつだが、新型ではプリアウトの性能が向上したほか、一層の音質向上を求めるユーザー向けに車種別にチューニングした再生音設定データをオプションで用意している。

サイバーナビ独特の統合案内「インフォガジェット」。地図を表示させながら左側画面には付近のおすすめスポットをはじめとする5つの情報を表示させられる。その下にはDVDなど映像画面が表示できる。
サイバーナビ独特の統合案内「インフォガジェット」。地図を表示させながら左側画面には付近のおすすめスポットをはじめとする5つの情報を表示させられる。その下にはDVDなど映像画面が表示できる。拡大
サーバー上の膨大な蓄積データと刻々と上がるリアルタイム情報をもとに最適なルート探索を提供するのが「スーパールート探索」。渋滞情報はもちろんのこと、曜日や時間帯によって変わる有料道路料金まで反映したルートが得られる。これも通信機能あればこその便利機能。
サーバー上の膨大な蓄積データと刻々と上がるリアルタイム情報をもとに最適なルート探索を提供するのが「スーパールート探索」。渋滞情報はもちろんのこと、曜日や時間帯によって変わる有料道路料金まで反映したルートが得られる。これも通信機能あればこその便利機能。拡大
音楽の再生も万全。ハイレゾ音源の再生はもちろん可能だが、CDやMP3などの圧縮音源、動画ソースもパイオニアならではの音質改善技術を駆使して高音質に再生する。その設定をつかさどるのがマスターサウンドリバイブだ。
音楽の再生も万全。ハイレゾ音源の再生はもちろん可能だが、CDやMP3などの圧縮音源、動画ソースもパイオニアならではの音質改善技術を駆使して高音質に再生する。その設定をつかさどるのがマスターサウンドリバイブだ。拡大

ついに自動地図更新が実現

映像と再生音の話ばかりしていると新型サイバーナビはエンターテインメントに特化した機器のように感じられるかもしれないが、基本部分もしっかりとブラッシュアップされている。まず見た目から従来モデルとは異なる。ハードキーまでパネル内に収めた完全フルフラットなパネルデザインをはじめ、各機能を表示するインターフェイスも洗練されたデザインに一新。性能面では操作性の大幅な改善が見られる。発表会場での短時間体験でしかないが、これまでサイバーナビの弱点だったスクロールや拡縮などの地図操作が格段に改善され、ようやく意図したとおりに地図を動かせるようになった。

高速データ通信は地図更新でも威力を発揮した。待望の自動地図更新がいよいよ実現したのだ。これまでのサイバーナビは新規開通道路などへの対応として最大年6回の更新データを提供しているが、それをナビにインストールするにはかなりの手間と時間が必要だった。だが、新型ではdocomo in Car Connectによりサイバーナビ自体でデータ取得を行うため、クルマから離れることなく自動的に地図更新が可能となったのである。単体モデルを選んだ場合はスマートフォンのWi-Fiテザリングを使って自動地図更新も可能だが、別途通信料がかかるので注意。手間を惜しまなければ従来どおり自宅等のPCを使ってダウンロードによる更新作業も可能だ。もっとも通信による更新は差分更新に限られるが。PCが手元になかったり更新作業が面倒な場合は、商品に付属のバージョンアップデータをSDカードに書き込んで送ってくれる「SD送付サービス」(5500円)を利用するのも手だ。

アマゾンで最新価格をチェック カロッツェリア・サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
アマゾンで最新価格をチェック カロッツェリア・サイバーナビ「AVIC-CL910-DC」
アマゾンで最新価格をチェック カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CW910-DC」
アマゾンで最新価格をチェック カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CZ910-DC」

2019年サイバーナビは9V型以外にも3モデルがラインナップ。8V型がAVIC-CL910-DC(写真/20万9000円)、7V型は幅200mmのAVIC-CW910-DCと2DINサイズのAVIC-CZ910-DC(どちらも18万7000円)がそろう。ネットワークスティック非同梱(どうこん)モデルはそれぞれ2万2000円安くなる。価格はいずれも実勢価格。
2019年サイバーナビは9V型以外にも3モデルがラインナップ。8V型がAVIC-CL910-DC(写真/20万9000円)、7V型は幅200mmのAVIC-CW910-DCと2DINサイズのAVIC-CZ910-DC(どちらも18万7000円)がそろう。ネットワークスティック非同梱(どうこん)モデルはそれぞれ2万2000円安くなる。価格はいずれも実勢価格。拡大
サイバーナビ初の9V型モデルがAVIC-CQ910-DC。フレームに付いていたハードキーがフラットタイプとなって見た目もスッキリした。写真左のネットワークスティックは型番に-DCが付くモデルに同梱(どうこん)されるが、これの付かないモデル(AVIC-CQ910)もある。その右にあるのはスマートコマンダーと呼ぶワイヤレスリモコン。これは全モデルに付く。
オープン価格(主なモデルの実勢価格:AVIC-CQ910-DC=23万1000円前後、AVIC-CZ910=16万5000円前後)
サイバーナビ初の9V型モデルがAVIC-CQ910-DC。フレームに付いていたハードキーがフラットタイプとなって見た目もスッキリした。写真左のネットワークスティックは型番に-DCが付くモデルに同梱(どうこん)されるが、これの付かないモデル(AVIC-CQ910)もある。その右にあるのはスマートコマンダーと呼ぶワイヤレスリモコン。これは全モデルに付く。
	オープン価格(主なモデルの実勢価格:AVIC-CQ910-DC=23万1000円前後、AVIC-CZ910=16万5000円前後)拡大
BEST BUY 2020 カーナビ | パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BD/CN-F1X10D BEST BUY 2020 カーナビ | パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BD/CN-F1X10D
この記事を読んだ人が他に読んだ記事
車買取・中古車査定 - 価格.com

メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。

ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。

ご登録ありがとうございました。

関連キーワード
あなたにおすすめの記事

webCGの最新記事の通知を受け取りませんか?

詳しくはこちら

表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。