BEST BUY 2020 カーナビ | パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BD/CN-F1X10D
ついに出た フローティング式10V型ナビ! 2019.12.02 Gear Up! 2020 Winterしかもカッコよくコンパクト
初号機CN-F1Dの発売から早3年、すっかり定着した感のあるパナソニックの大画面カーナビ。キャッチフレーズ「みんなのクルマに大画面」が広く受け入れられた理由は、取り付けの制約があるのが当たり前とされた大画面ナビの概念を、2DINスペースさえあればほとんどのクルマに取り付け可能という“制約からの解放”を実現したのが何といっても大きい。それまでの大画面ナビはどれもダッシュボード埋め込み型だからディスプレイの枠に応じた取り付けスペースがクルマに用意されていなければ装着不可だった。大画面を付けたくても踏み込めなかったのだ。
だがパナソニックが打ち出した大画面ナビは違った。ダッシュの2DINスペースにナビの中枢部を装着し、そこから伸びたアームの先に大型ディスプレイを配置した。いうなればディスプレイは空間に浮いた状態になり、よりいっそうドライバーに近づく。近くなればより大きく感じられ、タッチ操作するのも楽になる。そんないいことずくめのパナソニックFシリーズにこの秋、その進化版F1Xプレミアム10が登場した。
型番末尾の数字が表すように新型のFシリーズは10V型とさらに大きくなった画面サイズが最大の特徴。画面サイズが大型化ということはディスプレイ枠も大きくなったのでは? と不安視するかもしれないが、その心配はご無用。画面と枠の間にできるスペースをギリギリまで追い込んでこれまでの9V型モデルと変わらぬ外寸で10V型ナビを実現したのだ。フレームの黒い部分が少ないことを“狭額縁”と表現するらしいが、わかりやすく言えば最新の家庭用液晶TVみたいでカッコいい。
10V型画面の大きさは目を瞠(みは)るほど。見慣れた7V型と比べると9V型でも1.7倍の大きさだ が、10V型ではなんと倍以上の2.1倍にもなる。これなら、文字が小さくて見えなーい、ということはない。装着可能なクルマも今や400車種以上にのぼるというから、7V型ナビが付けられるクルマであれば、ほとんど10V型のF1Xプレミアム10が装着可能なのだ。
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画質もアップ 日差しにも強い
ポイントは画面の大きさだけではない。画質も大幅に向上した。10V型サイズで1280×720のHD解像度を実現したのだ。車室に入り込む日差しの反射にも強く、また画面に対して斜め方向から見ても鮮やかな色で再現するIPS液晶を新採用したことで運転時の見やすさのみならず、どのシートポジションからもきれいな映像が楽しめる。その名も「HDブリリアントブラックビジョン」。黒が引き締まって見える。
F1Xプレミアム10のラインナップは2機種。CN-F1X10BDはブルーレイディスクの再生が可能なタイプで、高精細なBDソフトはもちろん、家庭のブルーレイレコーダーで録画した番組もBDディスクに焼いて車内で楽しめる。自宅のレコーダーがDVDの場合はCN-F1X10Dを選べばよい。地デジならF1X10BDと同じくHD画質の高精細な大画面で楽しめるし、ブルーレイディスク対応以外の機能やスペックはF1X10BDとほとんど変わらないのだから、F1X10BDより実勢価格で2万円ほど安いF1X10Dは見逃せないモデルといえる。さらに手ごろな価格を望むなら従来モデルのブラッシュアップ版たる9V型モデルのCN-F1D9Dが同時発売されているので狙い目だ。こちらは画質が若干落ちるが実勢価格も12万円前後と手ごろな価格だ。
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オプションで信号情報先読みも
ナビ機能に関しては特段に報告すべき新機能がないのは寂しいが、道路標識などに対応した安全・安心運転サポートが大画面で強調されるのは高齢者ドライバーを抱える家庭にはありがたい。特に逆走検知警告はF1Xプレミアム10に収録されたデータでは検知箇所の拡大や都市高速道路にまで対応するようになったから、いっそう安心感が増す。特定の住宅地でクルマの走行速度を30km/hに規制する「ゾーン30」にも対応。今回、収録エリアを拡大したことで見逃す機会はさらに減りそうだ。
F1Xプレミアム10ならではの先端機能としてもうひとつ挙げておきたいのが「信号情報活用運転支援システム」に対応していること。これは国が主導するITSの一環として実用化された信号交差点を円滑に通行するための運転支援システムで、対応したETC2.0車載器と同じく対応可能なナビとを連携させ、前方の信号の情報が到達する前に受け取れるというもの。具体的には、これから通過する信号機が青の場合、所定のスピードで無理なく通過できるのか、あるいは間もなく赤になるから早めに減速の準備をすべきか、赤信号の場合ならあと何秒で青に変わるかといったことを教えてくれる。この表示は当局の指示によるものか画面片隅に小さくアイコン表示されるだけで決して見やすくはないが、大画面ナビならアイコンも大きめに表示されるはずなので、その点でも大画面は便利だ。この表示に対応したナビはまだ少なくパナソニックがいち早く対応したのは評価したい。F1Xプレミアム10の場合、専用のナビ連動型ETC2.0車載器CY-ET2500VDが別途必要となる。
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専用ドライブレコーダーで広がる便利機能
もうひとつF1Xプレミアム10の価値を高めるのが新発売のドライブレコーダーだ。従来モデルでも専用ドライブレコーダーと連携してパナソニックならではの便利な機能を享受できたが、残念ながらカメラの撮影方向は前方のみだった。それが今回は同時発売の前後2カメラタイプ、CA-DR03TDと組み合わせることで後方映像も記録できるようになった。CA-DR03TDは記録画像がより鮮明になるなどドライブレコーダーとしての性能が上がったこともトピックだが、加えて画面のボタンを押せばリアルタイムの後方映像をディスプレイに映し出すという新機能も大きな魅力。さらにクルマのリバースポジションとも連携し、後進時は自動的に後方の映像に切り替わり後方確認が可能となる。ただし、カメラの角度は変わらないから通常のリアビューカメラとは異なった角度の映像になることはあらかじめ知っておきたい。
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webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。