メルセデス・ベンツG350d(後編)
2020.02.13 谷口信輝の新車試乗 クリーンディーゼルの新型「メルセデス・ベンツGクラス」に試乗した谷口信輝は、思わず「すっごくいい」とつぶやいた。パワーもフィーリングも申し分ないというエンジン以外に、何が好印象に結びついたのか?移動の距離にもよるけれど
ディーゼルエンジンとは思えない滑らかな回転フィールと力強いトルク感を生み出すメルセデスベンツG350dにすっかり魅せられてしまった様子の谷口信輝。では、そのシャシー性能はどうだったのか? 後編はまずこの話題から掘り下げてみることにしよう。
「コーナリングはフツーですね。もちろん、このフツーというのはボクにとっての褒め言葉なんですが。とにかくハンドリングにはなんの不満もありません。先代に比べると、すさまじい進化ですね」
新型Gクラスを高く評価する谷口だが、初代Gクラスはかなり手厳しく酷評していた。その理由のひとつがハンドリングで、操舵してからひと呼吸おかないとターンインを始めないそのレスポンスの悪さに強い不満を抱いている様子だった。
「そうそう。以前はハンドルを左右に揺すってもクルマはそのまま真っすぐ進んでいきましたからね(笑)」
それが見違えるように改善されたのだから、谷口が新型Gクラスをベタ褒めするのも当然といえるかもしれない。
「いまはハンドリングも、きちんと数字が並んでいる(=高いリニアリティーが確保されている)から安心。特別、運動性能が高いわけではないけれど、普通に乗るクルマとしてはちゃんとしていると思います。それと乗り心地はすっごくいいですね。本当に、すっごくいい」
念のため、G350dを停車させてから谷口にその後席に腰掛けてもらった。
「膝と前席シートバックの間はワンフィンガーかツーフィンガーくらいのすき間があるので、まあ大丈夫ですね。それとつま先が前席の下側に入るスペースがあるので楽です。シートリクライニングがあるのもいいですね。ちょっと倒すだけでも体の負担が全然変わってきます。ただし、少しリラックスした姿勢をとるとスネが前席に当たっちゃうのが気になりますね。だから、短時間だったらいいけれど、長距離ドライブはパスかなあ」
続いてラゲッジルームをチェックしてもらおう。
「ぱっとテールゲートを開けた感じは広く思えますが、しっかり見ると、タイヤハウスのでっぱりが大きいせいで幅方向の余裕はあまりありませんね。だからゴルフバッグを積むのは難しいかもしれません」
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