改良型「ホンダ・シビック タイプR」発売 200台限定のスペシャルバージョンも
2020.10.08 自動車ニュース![]() |
本田技研工業は2020年10月8日、「ホンダ・シビック タイプR」の一部改良モデルを同年10月9日に、その走行性能をさらに高めた台数200台の限定車「シビック タイプR リミテッドエディション」を同年11月30日に発売すると発表した。
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“3つの進化”を実現
当初は2020年夏の発売が予定されていたものの、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生産活動への影響」を理由に発売延期となっていた改良型シビック タイプR。このたび、ようやくその販売が開始される。
今回の改良は動力性能や動的質感の向上を目指したもので、ねらいとしては「サーキット性能の進化」「ダイレクト感の進化」「ドライビング空間の進化」という3つが挙げられている。
各項目における変更点は、以下のとおり。
- サーキット性能の進化:フロントグリルの開口面積を従来モデルよりも広げて冷却性能を高めつつ、フロントバンパースポイラーの形状変更などでグリル開口部の拡大に伴うフロントダウンフォースの減少を相殺。また、2ピースフローティングディスクブレーキを採用することで、サーキット走行時のブレーキフィールを向上させつつ、1台あたり2.5kgの軽量化も実現した。
- ダイレクト感の進化:アダプティブダンパーシステム制御や、サスペンションブッシュ・ボールジョイントなどを採用し、足まわりをリファイン。コーナーアプローチからコーナーを抜けるまでの一連のハンドリング性能や、荒れた路面における接地性・制振性を向上させ、あらゆるシーンでさらなる一体感とダイレクト感が得られるようにした。
- ドライビング空間の進化:ステアリングホイールの表皮にアルカンターラを採用し、握りの質感とフィット感を向上。車両の挙動がよりダイレクトに感じられるようにした。シフトノブも従来モデルの球形から、ノブの傾きを認識しやすいティアドロップ形状に変更。ドライバーと車両の一体感を一段と高めた。
最新型シビック タイプRの価格は475万2000円。ボディーカラーは、新色のポリッシュドメタル・メタリックとレーシングブルー・パールのほか、チャンピオンシップホワイト、クリスタルブラック・パール、フレームレッドを合わせた全5色が選べる。
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さらなるハードコアモデルもスタンバイ
さらにひと月半後に発売されるシビック タイプR リミテッドエディションは、上記の改良型シビック タイプRをベースに、さらに走行性能を高めた限定モデルだ。
具体的には、ダッシュボードアウターやルーフライニング、リアインサイドパネルなどのインシュレーター、フロントフェンダーのエンクロージャーなどを省くことで、13kgの軽量化を実現。BBSと共同開発した専用鍛造ホイールの採用により、さらに10kgの軽量化を果たしている。
タイヤには、同モデル専用設計の「ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2」をチョイス。アダプティブダンパーシステムやEPSにも専用のチューニングが施される。
ボンネットのインテークカバーやドアミラーキャップ、ルーフなどがブラックになるなど、視覚的な差異化もセリングポイントのひとつである。
ボディーカラーは「サンライトイエローII」のみで、価格はベースモデルより74万8000円高となる550万円。
(webCG)