マクラーレン720Sスパイダー(後編)
2021.02.28 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が絶賛した「マクラーレン720Sスパイダー」の試乗リポート後編。「本当に欠点がない! 公道では無敵かもしれない」と言い切るその理由を、より詳しく語ってもらった。魅力的なオールラウンダー
マクラーレン720Sスパイダーの走りは「コーナーからの立ち上がりが気持ちいい!」ということでしたが具体的にはどんなフィーリングなのでしょう?
「アクセルペダルを踏むと、1468kgという車両重量をな~んにも感じさせない勢いでバーンッ! と加速してくれる。それこそ『あっ!』と言う間もないぐらいのタイミングでね。まるでロケットみたい……と形容しても、決して大げさではないんじゃないかな。しかも自分が狙ったライン通りに。もうオンザレールという言葉が陳腐に聞こえるほど完璧に、です。これは本当です(笑)」
これの前にお乗りいただいた「ロータス・エキシージ スポーツ410」は「純レーシングカーを公道に解き放ったかのような存在」とおっしゃっていましたが、今回のマクラーレン720Sスパイダーは?
「箱根のターンパイクみたいなワインディングロードからごくフツーの街乗り、そしてサーキットまでを、これ1台で楽しめるクルマですね。スパルタンな仕上がりのロータスの場合は使途がずいぶん限定されますが、マクラーレンは本当の意味でのオールラウンダーだと言えるでしょう。快適でありながら、ドライバーの感性に訴えかけてくるエモーショナルなスーパースポーツとでも言えばわかりやすいかもしれません」
しかしですね、失礼ながら「オールラウンダーで完成度が高い」と聞くと、「でもそれって、マイルドすぎてつまらないんじゃないか? むしろ退屈なのでは?」なんていう感じにも解釈できてしまうのですが、そのあたりはどうなんでしょう?
![]() |
![]() |
![]() |
この記事は会員限定公開です。webCGプレミアムプラン会員に登録すると<月額550円(税込)>、続きを読むことができます。
登録初月無料! | クレジットカードで会員登録いただくと、ご契約いただいた日からその月の末日までが無料になります。いつでも解約可能です。 |
---|
- 毎月20本以上、新型車の試乗記が先取りで読める!
- 人気のさまざまな連載エッセイも、いち早く読める!
- 100車種超! 「谷口信輝の新車試乗」がぜんぶ読める!
- あの漫画家・池沢早人師の特集記事も堪能できる!
- 頭脳派レーシングドライバー山野哲也の車評が分かる!
- 『日刊!名車列伝』で世界の名車に毎日触れられる!
- 自動車メーカー関連グッズのプレゼントに応募できる!
- 話題のニューモデルのアツい走りが動画で見られる!
-
フェラーリ・プロサングエ(4WD/8AT)【海外試乗記】 2023.3.8 試乗記 フェラーリ初の4ドア・4シーターモデル「プロサングエ」に、冬のアルプス山麓で試乗。一部から「SUVの跳ね馬なんて……」と懐疑的な目で見られていたマラネッロの新作は、V12フェラーリの血統を確かに受け継ぐ、由緒正しきスーパースポーツに仕上がっていた。
-
-
日産セレナ ハイウェイスターV(FF/CVT)【試乗記】 2023.3.29 試乗記 日産のミドルクラスミニバン「セレナ」が6代目にフルモデルチェンジ。このセグメントでは定番車種の一台となっている日産の実力派は、新型となってどのように進化したのか? ライバルに対するアドバンテージはあるのか? 2リッターのガソリン車で確かめた。
-
ロールス・ロイス・ブラックバッジ・ゴースト(4WD/8AT)【試乗記】 2023.3.25 試乗記 ダークな装いと、ロールス・ロイス独創のスポーティネスを備えた「ブラックバッジ・ゴースト」。ピュアなラグジュアリネスを追求したベースモデルとは一線を画す“もう一台のゴースト”は、究極のテクノロジーが実現する、あらがいがたい魅力を秘めたモデルとなっていた。
-
レクサスRX350“Fスポーツ”(4WD/8AT)【試乗記】 2023.3.22 試乗記 ホイールのハブボルト締結をはじめとした細かな改良を採り入れ続けてきたレクサスのシャシー制御が、いよいよ開花期を迎えている。とりわけ新型「RX」のハンドリングは見事だ。2.4リッターターボエンジンを搭載した「RX350」の仕上がりをリポートする。
-
レクサスRX500h“Fスポーツ パフォーマンス”(4WD/6AT)【試乗記】 2023.3.20 試乗記 20年以上にわたって低燃費競争をリードしてきたトヨタのハイブリッドだが、「レクサスRX500h“Fスポーツ パフォーマンス”」では、目指すところが少々違う。ターボと電気の力を組み合わせたパワートレインは、ひたすら走りの楽しさを追求しているところが新しい。