ポルシェ911カレラ4 GTS(前編)
2022.04.17 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者にして元レーシングドライバーの池沢早人師が、「ポルシェ911カレラ4 GTS」に試乗。高性能パワーユニットと専用チューンが施されたシャシーが織りなす走りを、箱根のワインディングロードで確かめた。次期愛車候補の一台
最高出力480PSの3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載するポルシェ911カレラ4 GTS。専用チューンされた「911ターボ」由来のサスペンションは、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)を標準装備し、標準モデルよりも車高が10mm低く設定されている。路面のうねりや旋回Gにダンパーが瞬時に反応し、抜群のスタビリティーを披露してくれる。
だがそんな911カレラ4 GTSから降りてきた漫画界のレジェンドにして元JGTCレーサーでもある池沢早人師先生の表情が曇り気味で、「どうもふに落ちない……」と語っているように見える。
では早速ですが、911カレラ4 GTSのファーストインプレッションをお聞かせください。
「僕は新しい911のGTSにはかなり興味があったし、大いに期待してたんですよ」
前に箱根で偶然2駆の「911カレラGTS」を見かけたときから、そのようにおっしゃっていましたよね。
「はい。発表時点のプロフィールやスペック、そしてデザインを見て、次の愛車として近い将来、買ってもいいんじゃないかとさえ思ってました。今日のGTSは4WD版ではあるんだけれど、どうにも……」
どうにも……と、おっしゃいますと?
「1年ぐらい前にこの連載企画で、同じ場所で乗らせてもらった素の『カレラ』のほうが、今回のカレラ4 GTSよりも感動が大きかったんですよ。もう比較にならないぐらい。いやぁまいったな……」
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