フェラーリSF90ストラダーレ(前編)
2022.06.12 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者にして元レーシングドライバーの池沢早人師が、「フェラーリSF90ストラダーレ」に試乗。フェラーリ初となる市販PHEVの走りを、スーパーカーとの付き合いも深いベテランドライバーはどう評価した?恐ろしいほどのレスポンス
リアミドに搭載される最高出力780PSの4リッターV8ツインターボエンジンに、合計最高出力220PSとなる3基の電気モーターを組み合わせたフェラーリ初の市販プラグインハイブリッド車(PHEV)がSF90ストラダーレである。
その流麗すぎるほど流麗なフォルムのマシンで箱根の山を快走し、戻ってきた漫画界のレジェンドであり元JGTCレーサーの池沢早人師先生。しかし、どこか複雑な表情を浮かべている。
ひょっとするとそれは苦笑いですね。どうかされましたか?
「いや実はさっきそこでね、レースモードにしている最中に、コーナーのクリッピングポイントからどれだけ気持ちいい立ち上がり加速をするんだとばかりにアクセルを踏んだら、1秒強の間に3回もシャシー系の制御が入ったんです(笑)。これまでの多くのクルマでは、何らかの電子デバイスが作動しても1度だけでしたが、この緻密な制御アルゴリズムは本当にスゴイ! しかも恐ろしいほどのレスポンスで! いやぁ、SF90に助けてもらっちゃいましたよ」
元JGTCレーサーを軽くビビらせるとはSF90ストラダーレ、かなりのものですね?
「公道ですから、もちろん(アクセルを)全開にしたわけではないんですよ。コーナーの出口でもう少しトラクションをかけようと思ってプッと踏んだだけなんですが、それでも『おっと!』となってしまったんです。これはエンジンが780PSで、モーターが確か……」
モーターのほうは3基合わせて220PSですね。
「以前、マクラーレンのオープンモデル『720Sスパイダー』に乗ったときも思いましたが、700PSを超えるクルマは、公道では本当にアクセルワークに気を使わないと……ですね」
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