ポルシェ・タイカン ターボ クロスツーリスモ(前編)
2023.07.06 あの多田哲哉の自動車放談 600PSオーバーのシステム最高出力を誇る、ポルシェの高性能BEV「タイカン ターボ クロスツーリスモ」。トヨタでスポーツカーの開発を取りまとめた多田哲哉さんは、その走りに何を感じたのか?かつては「加速だけ」だったが……
多田さんが今回ドライブしたタイカン クロスツーリスモは、現在ポルシェ唯一の純粋のバッテリー電気自動車(BEV)であるタイカンシリーズに、2021年に追加されたクロスオーバーワゴン版である。
そんなタイカンの最新モデルの試乗を終えた多田さんの第一声は「ゲームのような走行感覚と言えばいいでしょうか。このハンパない速さをたとえる言葉はなかなか見つからないです。ただ、走行中に見えている景色はどこかで……と思ったら、まんまテレビゲームの『グランツーリスモ』の世界だと思ってしまいました」というものだった。
タイカンそのものは今から4年弱前の2019年9月に世界初公開となった。
「タイカンが出て間もないころでしたか、米ロサンゼルスで試乗する機会がありました。ロスの郊外の真新しい(編集部注:実際のオープンは2016年秋)『ポルシェエクスペリエンスセンターLA』に招待されて、デビューしたばかりのタイカンに乗せてもらったんです。僕がタイカンに試乗したのは、それ以来の2回目になりますね」
ちなみに、多田さんが開発を取りまとめた最後の市販車であり、BMWとの共同開発でもある「GRスープラ」が初披露されたのが同じく2019年の1月。つまり、タイカンが登場したころの多田さんは、まさに「トヨタのスポーツカーの顔」だった。欧州メーカーとの交流もあり、こういう機会も多かったのだろう。
「その時の印象はまさに『BEVだなあ』でしたね。トルクがものすごくあって速いんだけれど、『ポルシェもこうなっていくのか……』と、少しさみしく思ったのも事実です」
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