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レクサスLM【海外試乗記】

まごうことなきラグジュアリー 2023.11.22 アウトビルトジャパン AUTO BILD 編集部 ミニバンなのにプレミアム!? レクサスいわくの“ラグジュアリームーバー”は、高級ミニバンの文化が浸透した日本ならではの一台だ。その価値は、遠く離れた欧州でも受け入れられるのか? 全席で快適な乗り心地のニューモデルをファーストチェック&リポート!

※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
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後席はまさにファーストクラス

なんというクルマだろう! 全長×全幅×全高=5.13×1.89×1.94mという超大型車であり、かつそのデザインは非常に異彩を放っている。グリルは壮観だが、その後ろには箱型のキャビンがくっついている。

どんなクルマかと問われれば、レクサスLMは6+1シーター(2列目に2つの独立シート、3列目に2+1のベンチシート)と4シーターの2つのバリエーションが用意された、ラグジュアリーバンである。

フロントの“仕事場”にも愛情たっぷりの内装は施されているが、ハイライトはもちろん、後ろのコンパートメントだ。われわれが試乗した4シーターの「ラグジュアリー」バージョンでは、電動ウィンドウ付きのパーティションの後ろには、2つのシートがあるだけだ。だが、「シート」という言葉は2つの豪華なファーストクラスのアームチェアを不完全にしか表現していない。超快適で、リクライニングの位置は無数の段階で調整でき、もちろんマッサージ機能もある。

「レクサスLM」は、十分なスペースと快適性を備えた人目を引くミニバンだ。全長×全幅×全高=5.13×1.89×1.94mとかなり大きい。車輪のついた豪華なラウンジだ。
「レクサスLM」は、十分なスペースと快適性を備えた人目を引くミニバンだ。全長×全幅×全高=5.13×1.89×1.94mとかなり大きい。車輪のついた豪華なラウンジだ。拡大
フロントのワークプレイスも、愛情を込めた内装が施されているが……。
フロントのワークプレイスも、愛情を込めた内装が施されているが……。拡大
ハイライトはもちろん後ろのコンパートメントだ。
ハイライトはもちろん後ろのコンパートメントだ。拡大
私たちが乗った4人乗りの「ラグジュアリー」バージョンでは、パワーウィンドウ付きのパーティションの後ろには2つのシートがあるだけだ。
私たちが乗った4人乗りの「ラグジュアリー」バージョンでは、パワーウィンドウ付きのパーティションの後ろには2つのシートがあるだけだ。拡大
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申し分のない市街地での快適性

レクサスLMは、トヨタの「GA-K」プラットフォームをベースにしている。最も近い親戚は、日本で高い人気を誇るバン「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」だ。トヨタらしい、つまりレクサスらしいハイブリッドシステムが駆動を担う。自然吸気の2.5リッター4気筒ガソリンエンジン、フロントとリアに電動モーター、そして従来どおり無段変速機を搭載し、システム出力は250PS。これにより、最高速度190km/h、0-100km/h加速8.7秒を実現している。

しかし、そのような動力性能はLMの本領ではない。LMの存在意義は後席の乗員を可能な限り快適に運ぶことにある。もちろん、それは可能だ。渋滞する市街地や空港までの道、つまり適度な速度での移動では、車内は静かで落ち着きがある。レクサスは深くリラックスした態度で快適に巡航する。面白みのないステアリングはドライバーの興味をわずかに引くだけだ。

ハイブリッド車にありがちなことだが、ペースを上げると様相は一変する。例えば高速道路では、4気筒エンジンはピチピチと緊張した音を立てる。

「LM350h」のフロントには2.5リッターガソリンエンジンが搭載され、前後アクスルには電動モーターが搭載される。
「LM350h」のフロントには2.5リッターガソリンエンジンが搭載され、前後アクスルには電動モーターが搭載される。拡大
渋滞する市街地や空港へ向かう道では、適度な速度で走れば車内は静かで礼儀正しいままだ。
渋滞する市街地や空港へ向かう道では、適度な速度で走れば車内は静かで礼儀正しいままだ。拡大
運動性能に関して言えば、当然ながらコーナリング向きではない。ダイナミックなクルマではないのだ。
運動性能に関して言えば、当然ながらコーナリング向きではない。ダイナミックなクルマではないのだ。拡大
後席にはエンターテインメント用の48インチのスクリーン、シャンパンを冷やせる冷却コンパートメントなどを装備。上質な素材を使い、全体的に手の込んだ、細部まで丁寧な仕上げも、選ばれた2人の主賓の幸福に貢献している。
後席にはエンターテインメント用の48インチのスクリーン、シャンパンを冷やせる冷却コンパートメントなどを装備。上質な素材を使い、全体的に手の込んだ、細部まで丁寧な仕上げも、選ばれた2人の主賓の幸福に貢献している。拡大

お値段は約1960万円から!

5つ星ホテルやVIPシャトルサービスのフリートマネジャーは、別の理由で息をのむだろう。レクサスLMは6+1シーターの「エグゼクティブ」で12万2700ユーロ(約1960万円)からスタートし、今回試乗した4シーターのラグジュアリーは14万7100ユーロ(約2350万円)である。なんというクルマだろう!

結論

デザインには慣れが必要かもしれないが(われわれの印象では……)、LMには素晴らしい内面的価値がある。特に巨大スクリーンを備えた4シーターとしては、実にぜいたくな存在だ。

AUTO BILDテストスコア:2(最高点1+から最低点5-まで)

(Text=Dirk Branke/Photos=Lexus)

記事提供:AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパン)

「レクサスLM」の価格は、6+1シーターの「エグゼクティブ」が12万2700ユーロからで、今回試乗した4シーターの「ラグジュアリー」は14万7100ユーロである。
「レクサスLM」の価格は、6+1シーターの「エグゼクティブ」が12万2700ユーロからで、今回試乗した4シーターの「ラグジュアリー」は14万7100ユーロである。拡大
グリルは壮観といえるが、背後のキャビンはそうでもない。
グリルは壮観といえるが、背後のキャビンはそうでもない。拡大
「レクサスLM」の後席でくつろぐ、Dirk Branke氏。
「レクサスLM」の後席でくつろぐ、Dirk Branke氏。拡大
AUTO BILD 編集部

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