ランボルギーニ・ウラカン テクニカ(後編)
2024.01.11 谷口信輝の新車試乗 公道、サーキットを問わずドライビングの楽しさを追求したという、ランボルギーニのスーパースポーツ「ウラカン テクニカ」。その走りは、さまざまなウラカンに乗ったことのある谷口信輝の目にどう映ったか?特筆すべきは「モード切り替え」
最高出力640PSなのに後輪駆動と、恐ろしくスパルタンなスペックが与えられたランボルギーニ・ウラカンの“実質的な最終モデル”、テクニカ。われらが谷口信輝には豪雨のワインディングロードという“最悪のコンディション”で試乗してもらったのだが、運転席から降り立った彼は、目をキラキラと輝かせながらウラカン テクニカを「素晴らしい!」と絶賛したのである。
その第一の評価ポイントとなったのが、7段DCTを採用するトランスミッションのマナーだった。ランボルギーニ独自のドライビングモード切り替えであるANIMA(アニマ)で一番おとなしい「ストラーダ」を選ぶと、シフトショックをほとんど感じさせないくらいスムーズにギアチェンジしてくれることは、前編でも記したとおりである。
もちろん、谷口が感銘を受けたのはストラーダを選んだときに伝わってくるトランスミッションの感触だけではなかった。
「ストラーダは街乗り用なんですよね? だからシフトがスムーズになるのはある意味当然なんですが、そこからよりハードな『スポルト』、そして『コルサ』へと切り替えていくと、ドライビングの楽しさが強調されたフィーリングへとどんどん変わっていくんです。しかも、モードごとの差がかなり大きくて、例えばストラーダだとエンジン音も静かなのに、スポルトやコルサではかなり元気なエキゾーストサウンドになるし、ギアチェンジするとシフトカットしたみたいに『パパパーン!』と威勢のいい音を響かせることもあります」
さらにいえば、ANIMAを切り替えると、その手の演出的な部分だけでなく、実質的な走りに関わる部分でも大きな変化がみられるという。
「ただエンジン音がすごく大きくなるとか、ギアチェンジのフィーリングが変わるだけでなく、スタビリティーコントロールみたいな制御系の入り方も“薄く”なる、つまり多少のスライドを許してくれるようになるし、サスペンションダンパーの減衰力が高まってタイヤを路面に押しつける力が強まったりもするんです。本当に、ものすごくいい感じで、クルマが別物に変わっていくように思えるくらいです」
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