メルセデス・ベンツE220dアバンギャルド(前編)

2024.08.29 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 自動車界のプレミアムブランドたるメルセデス・ベンツのなかでも、中核モデルと位置づけられる「Eクラス」。その新型には、元トヨタの多田哲哉さんも大いに注目しているという。では、ワインディングロードで試乗してみた感想は?
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いいクルマと言うほかない

当初はミディアムクラスと呼ばれていた初代(W124型)から数えると、通算6代目となる新型Eクラスを、この連載で取り上げるのは、多田さん自身の希望でもあった。

「トヨタ社内でも、Eクラスはいつも注目されていました」と多田さん。

「Eクラスはメルセデスのなかでも最も大切なセグメントで、モデルチェンジのたびに、次の時代の本命テクノロジーが入っていたからです。私がトヨタにいた当時は、Eクラスを同時期に何台も購入していたと思います。経理担当からは『何台も同じクルマを買うな』というお達しがくるんですが、部署によって見たいところ、調べたいポイントは違いますし、欲しいモデルも異なります。結局は、各部署がいろいろな理屈をつけて買っていました」

そんなEクラスが新しくなれば、多田さんの技術者魂が今も騒ぐということか。

新型Eクラスのスリーサイズやホイールベースは、先代比でそれぞれ15~30mm大きくなっただけだ。プラットフォームやエンジン、トランスミッションなども先代の改良型である。

「乗ってみると、新しいEクラスも、やはりいいクルマと言うほかありません。これまでのように驚くべき何かがあるわけではないですが、快適で安全な移動を真正面から突き詰めていることには感心します」

 
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