航続距離は500km以上! スズキが新型BEV「eビターラ」の情報を先行公開

2025.07.10 自動車ニュース 堀田 剛資
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スズキeビターラ
スズキeビターラ拡大

スズキは2025年7月10日、2025年度内の日本導入を予定している新型電気自動車(BEV)「eビターラ」のティザーサイトをオープン。先行情報の発信を開始した。

 
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航続距離は61kWh仕様のFWD車で500km以上

eビターラは、スズキが自社開発したコンパクトSUVタイプのBEVであり、同社初の量販BEVとなる。生産を担うのはインドのグジャラート工場で、かねて欧州、インド、日本、およびその他の国と地域に順次投入すると発表されていた。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4275×1800×1640mm、ホイールベース=2700mmで、プラットフォームにはトヨタと共同開発した新設計の「ハーテクトe」を採用。バッテリーはFinDreams Batter製のリン酸鉄リチウムイオン電池で、96セル(総電圧305V/総電力量49kWh)と120セル(総電圧381V/総電力量61kWh)の、2種類の仕様が用意される。

パワートレインには、容量49kWhのバッテリーと最高出力106kWのモーターを組み合わせたFWD仕様、61kWhのバッテリーと128kWのモーターを組み合わせたFWD仕様、そして61kWhのバッテリーと128kWおよび48kWの2基のモーターを組み合わせた4WD仕様の3種類を用意。一充電走行距離に関しては、詳細な数値は明らかにされておらず、現状では49kWhのFWD仕様で400km以上、61kWhのFWD仕様で500km以上、61kWhの4WD仕様で450km以上と公称されている(WLTCモード)。

充電については、200V 3kW(16A)と200V 6kW(32A)の普通充電、およびCHAdeMO規格の急速充電に対応。49kWh仕様、61kWh仕様ともに、出力50kWの急速充電器を使った場合は約55分で、90kWの急速充電器を使った場合は約45分で、10→80%の充電が完了するという。

寒冷時の機能性や利便性にも配慮しており、充電速度を高めるためのバッテリー昇温機能や、バッテリー出力を高めるためのバッテリーウオーマー機能などを採用。エネルギーの消費を抑えつつ車内を暖めるヒートポンプシステムや、直接暖房であるシートヒーター、ステアリングヒーターも搭載しており、空調の使用電力を抑えることで、寒冷時の航続距離の低下を抑制するとしている。空力性能も考慮しており、グリルシャッターやボディーのアンダーカバー、ホイールガーニッシュを採用するなどして空気抵抗を低減。高速走行時の電費悪化の抑制を図っている。

また、eビターラの電動パワートレインは外部給電機能にも対応しており、フロントセンターコンソールの背面には1500Wの電気を取り出せるコンセントを設置。CHAdeMOの急速充電ポートは給電コネクターとしても機能し、外部給電機を介さずとも電気を取り出すことができるという。

走りのよさや高い四駆性能も追求

こうした電動車としての機能性に加え、eビターラは運動性能や乗り心地のよさ、取り回しのしやすさなど、クルマとしての基本性能も重視している。

新開発のプラットフォームについては、バッテリーモジュールを剛体として用いるとともに、既存のガソリン車よりハイテン材の使用率を約2倍に高めることで、ボディー剛性を強化。サスペンションは前がマクファーソン式、後ろが3リンク式で、全社共通で225/55R18サイズのSUV用タイヤ「グッドイヤー・エフィシェントグリップ2 SUV」を装着する。最小回転半径は旧型の「エスクード」と同じ5.2mだ。

走りに関する機能・装備も充実しており、スロットルレスポンスの異なる「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3種類のドライブモードや、回生ブレーキの強さを3段階(“回生なし”を含めると4段階)で調整できるペダルモードなどを採用。悪路走破性にも配慮しており、全車共通で185mmの最低地上高を確保している。

さらに、2モーター4WDの「オールグリップe」が採用された4WD車では、状況に応じて70:30~50:50の間で前後駆動力を自動制御。高い悪路走破性や走行安定性に加え、優れた登坂能力も実現しており、停止後に再発進できる斜度はFWD車の約1.4倍(26.8°)となっている。さらに、滑りやすい路面などで空転したタイヤにブレーキをかけてトラクションを確保する「トレイルモード」や、下り坂で車速を一定に保つ「ヒルディセントコントロール」など、悪条件下でのドライブを支援する機能も充実している。

このほかの機能・装備としては、液晶メーターとセンターモニターからなるデュアルディスプレイや、アンビエントライト、サンルーフなどを設定。ボディーカラーは全5種類で、モノトーンが「ブルーイッシュブラックパール」の1種類、ルーフをブラックで塗り分けたツートンが「スプレンディッドシルバーパールメタリック」「アークティックホワイトパール」「オピュレントレッドパールメタリック」に、新色の「ランドブリーズグリーンパールメタリック」を加えた4種類となっている。

(webCG)

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