BMWが最上級セダン「7シリーズ」のマイナーチェンジモデルを発表

2026.04.23 自動車ニュース webCG 編集部
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BMW i7 M70 xDrive
BMW i7 M70 xDrive拡大

独BMWは2026年4月23日、フラッグシップセダン「7シリーズ」および同車の電気自動車(BEV)仕様である「i7」のマイナーチェンジモデルを、中国・北京、米国・ニューヨーク、そして日本の東京・麻布で順次世界初公開した。

大幅改良を受けた「BMW 7シリーズ」の詳しい写真はこちら(65枚)

 
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BMW本社 営業部門 アジア太平洋、東ヨーロッパ、中東、アフリカ地域担当 シニアヴァイスプレジデントのリトゥ・チャンディ氏。
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BMW本社 開発部門 先進デザイン、デザインワークス、デザインアイデンティティー部 ヴァイスプレジデントのアンダース・ワーミング氏。
BMW本社 開発部門 先進デザイン、デザインワークス、デザインアイデンティティー部 ヴァイスプレジデントのアンダース・ワーミング氏。拡大
発表会では2026年4月にBMWジャパンの代表取締役社長に就任した上野金太郎氏も登壇し、今後の抱負を語った。
発表会では2026年4月にBMWジャパンの代表取締役社長に就任した上野金太郎氏も登壇し、今後の抱負を語った。拡大

各所に次世代商品群「ノイエクラッセ」の技術を導入

7シリーズは1977年に登場したBMWのラージサイズセダンであり、現行型は2022年4月にデビューした7代目にあたる。モデルチェンジから4年を機に実施された今回のアップデートは、単なるマイナーチェンジにとどまらず、BMWの次世代製品群「ノイエクラッセ」の技術を取り入れた「BMWグループ史上最大規模の刷新」とされている。

日本での発表会には、BMW本社よりアジア太平洋や東ヨーロッパ、中東、アフリカ地域のマーケットを統括するリトゥ・チャンディ シニアヴァイスプレジデントや、先進デザイン等の開発を主導するアンダース・ワーミング ヴァイスプレジデントも参加。「日本には匠(たくみ)の技、知性、革新と、7シリーズに通じる特徴が多くある」(チャンディ氏)と述べ、中国・米国とならぶ発表の場として、日本を選んだ理由を説明した。

新しくなったインターフェイスに注目

大幅改良を受けた7シリーズの外観は、BMWのラグジュアリーセグメントにおける新たなデザイン言語を体現したものとされている。

全体では華美な装飾を排したミニマルな意匠としつつ、フロントマスクには輪郭が光るキドニーグリルと細目のヘッドランプを継続して採用。強烈な存在感を主張している。いっぽうで、リアには新型「iX3」や「i3」など、ノイエクラッセシリーズに通じる横長の大型テールランプを採用。またライティング演出として、乗降時に点灯する「ウェルカム&グッバイシーケンス」や「ダイナミックライトカーペット」などを採用した。

カラーバリエーションの拡充も大きなトピックで、メタリックカラーとフローズンカラーの組み合わせも可能となる、ブランド初の「BMWインディビデュアルデュアルフィニッシュ」を採用。500以上のカラーバリエーションから、好みのカラーリングを選択可能としている。

さらに、工場出荷オプションとして初めて22インチの大径ホイールを設定。動力性能を高めた3車種の「BMW Mパフォーマンスモデル」については、大型エアカーテンや暗色調のライト、専用のMバッジなどを採用することで、視覚的にもスポーティーさを強調しているという。

いっぽうインテリアでは、前席まわりのインターフェイスに、「BMWパノラミックiDrive」と呼ばれるノイエクラッセシリーズ由来の設計・デザインを採用。OSには最新の「BMWオペレーティングシステムX」を採用しており、フロントガラス下部の全体に情報を投影する「BMWパノラミックビジョン」を7シリーズとして初めて装備した。またパッセンジャースクリーン(14.6インチ)を標準で装備している点も、トピックとして挙げられている。

後席の装備も充実しており、天井には8Kの解像度を持つ31.3インチの「BMWシアタースクリーン」を設定。これ自体は改良前のモデルにもあったものだが、その機能はアップデートされており、新たにカメラを搭載することでビデオ会議なども可能とした。音響機器に関しても、最大で36基のスピーカーが組み合わせられる「Bowers&Wilkinsサウンドシステム」が4DオーディオとDolby Atmosに対応。インテリアのカラー&マテリアルも拡充しており、ナッパレザー等の高品位な素材の組み合わせにより、約700通りのカスタマイズを可能としている。

パワートレインも先進運転支援システムも進化

パワートレインにも手を加えており、特にBEVの「i7 50 xDrive」「i7 60 xDrive」「i7 M70 xDrive」には、最新世代の円筒形セルを用いた容量112.5kWhの新開発バッテリーを搭載。WLTPモードで700kmを超える一充電走行距離を実現したという。充電性能も向上しており、最大で出力250kWの超急速充電に対応。大容量のバッテリーを積みながら、28分で10%から80%までのチャージを可能とした。

いっぽう、エンジン車やプラグインハイブリッド車(PHEV)についても継続して設定しており、最高出力を313HPに高めたディーゼルモデル「740d xDrive」に加え、48Vマイルドハイブリッド機構を備えた直6ガソリンモデル「740 xDrive」を新設定。2027年には、V8ガソリンエンジンのみを搭載した非電動のMパフォーマンスモデルも用意するとしている。またPHEVの「750e xDrive」「M760e xDrive」についても、パワーを高めるなどの改良が加えられた。

先進運転支援システムも進化しており、AIと人の操作を融合させるという新コンセプトを導入した「BMWシンバイオティックドライブ」を初採用。システムとドライバーの入力をシームレスに統合することで、作動中のアシスタンス機能を解除することなく、ドライバーがステアリングやブレーキ操作を介入させることができるようになった。

また高速道路での運転支援機能については、ハンズフリー走行の上限速度を現状の約2倍にあたる130km/hまで高めるとともに、ドライバーの視線信号を作動許諾の合図とする、新しい自動車線変更機能を採用。さらに一般道走行時の運転支援機能としては、右左折時の優先権の判断、信号での制動と再発進、ラウンドアバウトの横断などをサポートする「シティーアシスタント」がオプションで設定された。

市場投入は2026年7月開始の予定

こうしたクルマ自体の改良・進化に加え、7シリーズのマイナーチェンジでは製造時の環境負荷低減にも配慮。i7の軽合金ホイールには70%のリサイクルアルミニウムを使用することとしたほか、バッテリーの製造にも再生可能エネルギーを活用し、またリチウム、コバルト、ニッケルの二次原料を使用するとしている。

製造を担うのは10万m2のソーラーパネルやバイオマス暖房システムを備えたドイツのディンゴルフィング工場で、2026年7月に生産をスタート。同月より順次市場投入する予定となっている。

(webCG)

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