第4回:クロスロード試乗会(3)
2007.03.05 エディターから一言第4回:クロスロード試乗会(3)
横浜にて
ひきつづき「ホンダ・クロスロード」プレス試乗会の報告。試乗会は、2007年3月1日に行われました。
1.8と2リッターあるうちの、コレは2リッター。「クロスロード20Xi」だから、最上級モデルです。ただ、SUVルックにもかかわらず、試乗車は再び4WDでなくFF……。
オッ!?
1.8より乗り心地いいですね
『NAVI』タケシタ副編に加え、菊池カメラマンと彼の機材を載せて、“搭載重量”が増したせいでしょうか?
小さく前後に揺れがちな“ピッチング傾向”は変わらないものの、さきほど試乗させてもらった「クロスロード1.8L Xパッケージ」より、やや穏やか。乗り心地良好です。あくまで相対的に、ですが。
17インチが標準である2リッターモデルと比較して、1.8リッターで17インチはオプションとなります。標準は16インチ。あとでエンジニアのかたにうかがったら、両者の足のセッティングは「もちろん変えてます」とのこと。
個体差か、スペックの違いか、はたまたテスト条件が異なるためか、スイマセン、ちょっとわかりません。
ちなみに、クロスロードは17インチ用に専用のタイヤを開発しています。センター部分が「ころがりに寄与」(プレスインフォメーション)ということですから、単純に考えると硬めで抵抗の少ない省燃費用コンパウンド。ショルダー部が「制動に寄与」(同)ですから、柔らかめで抵抗の大きめな素材、ということになりましょうか。
新開発専用タイヤの恩恵で、「ネンピで0.2km/リッター」「制動で-5%」性能が向上したとの説明を受けました。
ココ、「じゃあ、一般の市販タイヤに履き替えたら、燃費が悪化して、止まりにくくなるのか!?」と、しょうもない突っ込みを入れるトコですね!?
あまり特徴的なコンパウンドを採用したり、性格の違った素材を組み合わせたタイヤは、「ほんとに机上の性能が長続きするのか?」と、いちまつの不安がよぎります。何の根拠もないんですけど。
自動車メーカーは、厳しくなる一方の「燃費・環境性能の向上」と「パフォーマンス」のバランスを取るのに必死なのでしょう。
「ただ、そうした要件を過重にタイヤメーカーに押し付けるのはいかがなものか」と、『NAVI』2007年4月号で、清水和夫さんが批判していました。
クロスロード専用タイヤの、タイヤライフを通じての性能はどうなのでしょう? 興味あるところです。
(webCGアオキ)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
-
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー 2025.9.5 かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。
-
第842回:スバルのドライブアプリ「SUBAROAD」で赤城のニュルブルクリンクを体感する 2025.8.5 ドライブアプリ「SUBAROAD(スバロード)」をご存じだろうか。そのネーミングからも想像できるように、スバルがスバル車オーナー向けにリリースするスマホアプリである。実際に同アプリを使用したドライブの印象をリポートする。
-
第841回:大切なのは喜びと楽しさの追求 マセラティが考えるイタリアンラグジュアリーの本質 2025.7.29 イタリアを代表するラグジュアリーカーのマセラティ……というのはよく聞く文句だが、彼らが体現する「イタリアンラグジュアリー」とは、どういうものなのか? マセラティ ジャパンのラウンドテーブルに参加し、彼らが提供する価値について考えた。
-
第840回:北の大地を「レヴォーグ レイバック」で疾駆! 霧多布岬でスバルの未来を思う 2025.7.23 スバルのクロスオーバーSUV「レヴォーグ レイバック」で、目指すは霧多布岬! 爽快な北海道ドライブを通してリポーターが感じた、スバルの魅力と課題とは? チキンを頬張り、ラッコを探し、六連星のブランド改革に思いをはせる。
-
第839回:「最後まで続く性能」は本当か? ミシュランの最新コンフォートタイヤ「プライマシー5」を試す 2025.7.18 2025年3月に販売が始まったミシュランの「プライマシー5」。「静粛性に優れ、上質で快適な乗り心地と長く続く安心感を提供する」と紹介される最新プレミアムコンフォートタイヤの実力を、さまざまなシチュエーションが設定されたテストコースで試した。
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。