第160回:発見!「ボルボC70カブリオレ」の魅力 オープンは“ちょい枯れ”のがステキ?
2004.09.14 小沢コージの勢いまかせ!第160回:発見!「ボルボC70カブリオレ」の魅力 オープンは“ちょい枯れ”のがステキ?
拡大 |
拡大 |
拡大 |
■日本で2番目に売れてる
すいません。遅くなりましたけど、四国で行われた「ボルボC70カブリオレ」の試乗報告をば。正式名は「C70 T-5クラシック」。簡単に言うとC70のオープンに、2.3リッター直5ハイプレッシャーターボのっけて、プレミアムオーディオの「DYNAUDIO」ほかオプションばりばりの“お買い得モデル”なんだけどね。
とはいえ、元を正せば1990年初頭生まれの「850」シリーズがベースの古くさーいクルマ。なんで今更? しかも「ボルボでオープン」って別にイメージないじゃない? と思ったら、これが的外れってことがわかりました。案外いいのよコレが。
まずね。解説を聞いて驚いたけど、ここ数年、ラクシャリー4シーターオープンの世界じゃ、日本で2番目に売れてるんだって。具体的にはBMW3シリーズ・カブリオレの次。とはいえ、ここ約3年半で664台と、全然たいしたことないんだけど、このジャンルじゃいい方。それもなんとなくわかる気がするが……。
それよっか肝心のモノよモノ。これが実にいいんだわ。まずはスタイルで、今のマッチョなモダンスタイルに比べて違和感がない。今のもだいぶ見慣れてきたけど「やっぱボルボは“角”」って気分は残ってるじゃない。かなり丸くなってはいるが。
それにそもそも布製トップにはクラシカルなボディの方が似合うのよ。「オープンはちょい枯れのがステキ」って、どっかのファッション誌のコピーみたいだけど言いえて妙。
実際、ひと世代前の「ゴルフ・カブリオレ」がそうだった。ずーっとゴルフIをベースにしてて、多少不便だったけどでそれがいい味を出していた。ボルボもまったく同じよ。
■衝動買いに値する
乗った感じもいい。正直、ボディ剛性は不足気味だし、荒れた道でのステアリングへのキックバックも強い。しかし、全体の重み、滑らかさは十分高級で、本革シートやインテリア全体の質感も高い。ナビの装着を前提としてないインパネデザインも懐かしくてよい。
ついでにボルボ自慢の衝突安全性能は保証付きで、ボディ補強はもちろん、転倒時のロールオーバープロテクションシステム「ROPS」やオープンカー初の4座式プリテンション・シートベルトも装着。
でね。一番重要なのが価格とリアシート。大人4人がしっかり座れて、お値段577.5万円はハッキリ言ってお買い得。日本では上品イメージの強いボルボブランドだし、高級感も十分あるしね。
だいたいにして、オープンカーって計算づくで買うもんじゃないのよ。俺も経験あるけど、モノを見て「キモチ良さそう」って思い、「買えそう」って値段だったらついフラっと買っちゃうもの。C70をみて、十分に衝動買いに値する商品だってことがわかりました。実力保証済みだけど、お値段高めの「メルセデスベンツCLK」なんかにも十二分に対抗できる。
昔クルマ好き、今、ちょっとお金余り気味のご年配の方々にはピッタリなんじゃないでしょうか。もちろん、俺も金に余裕があれば欲しいけどね。
(文と写真=小沢コージ/2004年9月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
レクサスES350h(FF/CVT)/ES350e(FWD)/ES500e(4WD)【海外試乗記】
2026.6.3試乗記「レクサスES」がフルモデルチェンジ。シャシーがFFベースというのは歴代モデルと同じだが、新型ではボディーサイズがググッと拡大。「LS」の6輪ミニバンコンセプトが登場したこともあり、今後のレクサスセダンの総代を担うことになる。北米で乗った印象をリポートする。 -
NEW
ミドシップ化で運動性能はどう変わる? 「GRヤリスMコンセプト」の現時点での完成度を体感
2026.6.3デイリーコラム「GRヤリス」をベースとしたミドシップ4WDとして市販化を目指す「GRヤリスMコンセプト」。現在もスーパー耐久に投入されるなどして鍛えられているが、その開発車両をドライブできた。普通のGRヤリスとの運動性能の違いや、新開発エンジンの印象などをリポートする。 -
NEW
第115回:メイク・アメリカ・グレート・アゲイン!(後編) ―デザインもサイズも規格外! 魅惑のアメリカ車はなぜ“主役”になれないのか?―
2026.6.3カーデザイン曼荼羅トヨタ&ホンダが発表した、米国生産車の日本導入計画。しかしアメリカには、規格外に面白いクルマがまだたくさんあるのだ! カーデザインの識者とともに魅惑の日本“未”導入車を探すとともに、魅力的なアメリカ車が、それでも主役になれない理由を考えた。 -
どうしてピアノブラックの内装材は多用されるのか?
2026.6.2あの多田哲哉のクルマQ&Aよく目にするピアノブラックの内装材は、「キズや脂汚れが目立つ」などネガティブな評価もしばしば。それでも多用されているのはなぜか? 車両開発者の多田哲哉さんに聞いてみた。 -
BSAゴールドスター650(5MT)【レビュー】
2026.6.2試乗記かつて一世を風靡(ふうび)した英国の名門、BSAが復活! 新生第1号モデルである「ゴールドスター650」は、クラシックで優雅なお散歩バイク……と思いきや、ツインカムの大排気量シングルで、ライディングも前のめりに楽しめるマシンに仕上がっていた。 -
レストモッドがイメージ 特別なオニツカタイガーの魅力に迫る
2026.6.1オニツカタイガーの新作ドライビングシューズを知る<AD>オニツカタイガーが、“レストモッド”と呼ばれるクルマのレストア&カスタム手法に着想を得たドライビングシューズを発表。4タイプ製作された、「MEXICO 66 DRIVING」のスペシャルバージョンの魅力に迫る。














