トヨタ・クラウンマジェスタAタイプ/Cタイプ(6AT/6AT)【短評(前編)】
贅沢で野心的(前編) 2004.07.31 試乗記 トヨタ・クラウンマジェスタAタイプ/Cタイプ(6AT/6AT) ……647万4300円/677万8800円 2004年7月5日、トヨタのトップセダン「クラウンマジェスタ」がリリースされた。試乗に赴いた『webCG』コンテンツエディターのアオキが、まず驚いたことは?約半年遅れたのは
2004年7月5日、4代目「クラウンマジェスタ」が発売された。「MJ」ことニューマジェスタは、エンジン、シャシーから新たに開発した“ゼロ”クラウンに、「セルシオ」の「4.3リッター+6AT」を与え、全車エアサスペンションを装着したクルマである。
グローバルモデルたるセルシオが、来2005年8月から新しい販売網「レクサス」チャンネルに移る予定であることから、クラウンマジェスタは、名実ともに、トヨタのフラッグシップとなる。
「Aタイプ」が567万円、「Cタイプ」が609万円、4WD版「Cタイプi-Four」が637万3500円と、価格もひとまわり(?)高くなった。
静岡県須走で開かれたプレス試乗会で、エンジニアの方とお話しする機会を得た。
「ロイヤルシリーズは、ずいぶんスポーティにふられました」と水を向けると、今度のマジェスタも、「ロイヤル」「アスリート」と同じベクトルで開発されたという。「ロイヤルより快適。そのうえハンドルを切る楽しさがあります」とエンジニア氏。リリースが約半年遅れたのは、エアサスペンションのセッティングを煮詰めるのに、時間が必要だったからだそう。「“高級”を感じさせる足に仕上がりました」。
拡大
|
拡大
|
トヨタの思惑
駐車場に並ぶ新しいマジェスタが、次々とテストドライブに出ていく。ボディサイズは全長×全幅×全高=4950(+110)×1795(+15)×1465(-5)mmと、ロイヤルより前で30、後で80mmオーバーハングが長くなった(カッコ内はロイヤルとの比較)。車速とハンドルを切った量にあわせてロービームの向きを変える「インテリジェントAFS」が全車に装着される関係で、ランプカバー内左右端にギョロ目のランプが収まる。
一段と立派になったグリルには、王冠(クラウン)ではなくトヨタのシンボルマークが付く。さすがはトップモデル。リアビューは……、ちょっとBMWっぽいかなぁ。トランクリッドを視覚的に独立させるのは、いまのデザイントレンドのひとつなのかもしれないけれど、先々代で、素人目には「キャディラック・コンコースか!?」と驚かされたことがあったから、ちょっとココロにひっかかる。
スターターボタンを押して走り始めたら、即座にエンジニアの自信あふれる言葉が納得できた。静かで滑らか。「ちょっと(ガスペダルを)踏んだときに反応して、スーッと行くように」丹念にしつけられたMJである。ディーラーに試乗に訪れたお客さまは、最初の100mでノックアウトされてしまうだろう。トヨタの思惑通りに! (後編につづく)
(文=webCGアオキ/写真=郡大二郎/2004年7月)
トヨタ・クラウンマジェスタAタイプ(6AT)/Cタイプ(6AT)【短評(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015555.html

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
-
フェラーリ849テスタロッサ(4WD/8AT)【海外試乗記】 2026.2.3 フェラーリの新型スーパースポーツ「849テスタロッサ」は、スペシャルモデル「F80」に通じるデザインをまとい、歴史的な車名が与えられている。期待高まる、その走りは? スペインで試乗した西川 淳の第一報。
-
レクサスRZ550e“Fスポーツ”(4WD)【試乗記】 2026.1.31 レクサスの電気自動車「RZ」が大型アップデートを敢行。特に今回連れ出した「RZ550e“Fスポーツ”」は「ステアバイワイヤ」と「インタラクティブマニュアルドライブ」の2大新機軸を採用し、性能とともに個性も強化している。ワインディングロードでの印象を報告する。
-
スズキ・ワゴンR ZL(FF/5MT)【試乗記】 2026.1.28 スズキの「ワゴンR」がマイナーチェンジ。デザインを変更しただけでなく、予防安全装備もアップデート。工場設備を刷新してドライバビリティーまで強化しているというから見逃せない。今や希少な5段MTモデルを試す。
-
スバル・ソルテラET-HS(4WD)【試乗記】 2026.1.27 “マイナーチェンジ”と呼ぶにはいささか大きすぎる改良を受けた、スバルの電気自動車(BEV)「ソルテラ」。試乗を通して、劇的に改善した“BEVとしての性能”に触れていると、あまりに速いクルマの進化がもたらす、さまざまな弊害にも気づかされるのだった。
-
ホンダ・シビック タイプR/ヴェゼルe:HEV RS 純正アクセサリー装着車【試乗記】 2026.1.26 ホンダアクセスが手がける純正パーツを装着した最新ラインナップのなかから、「シビック タイプR」と「ヴェゼルe:HEV RS」に試乗。独自のコンセプトとマニアックなこだわりでつくられたカスタマイズパーツの特徴と、その印象を報告する。
-
NEW
第101回:コンパクトSUV百花繚乱(後編) ―理由は“見た目”だけにあらず! 天下を制した人気者の秘密と課題―
2026.2.4カーデザイン曼荼羅今や世界的にマーケットの主役となっているコンパクトSUV。なかでも日本は、軽にもモデルが存在するほどの“コンパクトSUV天国”だ。ちょっと前までニッチだった存在が、これほどの地位を得た理由とは? カーデザインの識者と考えた。 -
NEW
社長が明言! 三菱自動車が2026年に発売する新型「クロスカントリーSUV」とは?
2026.2.4デイリーコラム三菱自動車が2026年に新型クロスカントリーSUVの導入を明言した。かねてうわさになっている次期型「パジェロ」であることに疑いはないが、まだ見ぬ新型は果たしてどんなクルマになるのだろうか。状況証拠から割り出してみた。 -
NEW
日産エクストレイル ロッククリークe-4ORCE(4WD)【試乗記】
2026.2.4試乗記「日産エクストレイル」に新たなカスタマイズモデル「ロッククリーク」が登場。専用のボディーカラーや外装パーツが与えられ、いかにもタフに使い倒せそうな雰囲気をまとっているのが特徴だ。高速道路とワインディングロードを中心に400km余りをドライブした。 -
第55回:続・直撃「BYDラッコ」! 背が15cmも高いのに航続距離が「サクラ」&「N-ONE e:」超えってマジか?
2026.2.3小沢コージの勢いまかせ!! リターンズ2026年の発売に向けて着々と開発が進められている「BYDラッコ」。日本の軽自動車関係者を震え上がらせている中国発の軽スーパーハイト電気自動車だが、ついに大まかな航続可能距離が判明した。「これは事件だ!」ということで小沢コージが開発関係者を再直撃! -
クルマの進化は、ドライバーを幸せにしているか?
2026.2.3あの多田哲哉のクルマQ&A現代のクルマは、運転支援をはじめ、さまざまな電動装備がドライバーをサポートしてくれる。こうした技術的な進化は、ドライバーを幸せにしていると言い切れるだろうか? 元トヨタのチーフエンジニア、多田哲哉さんに聞いた。 -
フェラーリ849テスタロッサ(4WD/8AT)【海外試乗記】
2026.2.3試乗記フェラーリの新型スーパースポーツ「849テスタロッサ」は、スペシャルモデル「F80」に通じるデザインをまとい、歴史的な車名が与えられている。期待高まる、その走りは? スペインで試乗した西川 淳の第一報。




































