第40回「ルノー・ルーテシア ルノースポール シャシー カップ」
2014.03.14 水野和敏的視点確かに楽しげなインテリアだが……
前回「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」を取り上げた「水野和敏的視点」。今回は、ホットハッチのフレンチ解釈というべき、「ルーテシア ルノースポール シャシー カップ」に乗ってみます。車両本体価格は309万円。単純比較で、ゴルフGTIより60万円安い値付けとなっています。
ルノーの最量販モデル「ルーテシア(本国名:クリオ)」。日本では、1.2リッターターボ(120ps、19.4kgm)のルーテシアと、1.6リッターターボ(200ps、24.5kgm)を積む「ルーテシア ルノースポール」に大別されます。本国では、3ペダル式のMTモデルも用意されますが、わが国に輸入されるのは、いずれもデュアルクラッチ式の2ペダル式6段MT「EDC」のみ。時代を感じさせます。
ルーテシア ルノースポールには、足まわりのチューンに違いを持たせた、「シャシー スポール」と「シャシー カップ」がラインナップされます。今日のテスト車は、よりハードな足まわりを持つ「シャシー カップ」。ただでさえ強化されたサスペンションが、さらに2割方ハードにセッティングされています。もちろん、ブレーキにも、大径ディスクがおごられます。
さて、ルノースポール シャシー カップの運転席に座ると、このシート、素晴らしいですね。まるで体が吸い込まれるようなフィット感があります! 一方、インストゥルメントパネルに目を向けると、ちょっと理解しかねる光景が広がっています。テカテカのピアノブラックを、どうしてセンターの広い場所に使うのでしょうか? 各部の差し色となっているカッパーオレンジと併せ、どぎつい派手さ。
3つのリングが連なったような近未来的な(!?)デザインのメーター類も、“見やすさ”の観点からは疑問です。縁取りのシルバーが強すぎるんですね。目の焦点距離をメーターの縁に持っていかれてしまい、肝心の、表示される数字やメーターの視認性が落ちています。
全体に、“ラテンの混迷”とでも表現しましょうか。「端正なドイツ車とは異質な、独特の楽しさがある」といえば、まあ、その通りです。
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