【トミカプレミアムNo.09】フォルクスワーゲン・タイプIIピックアップ
2017.09.06 トミカ大写真展フォルクスワーゲン初の多用途車(トランスポーター)である「タイプII」には、その汎用(はんよう)性の高い設計からさまざまな派生モデルが登場した。中でもユニークなモデルのひとつとして数えられるのが、今回紹介する「タイプIIピックアップ」である。
【トミカ スペック】
スケール:1/65
パッケージサイズ:全長×全幅×全高=78×41×39mm
可動箇所:サスペンション
タカラトミーモール価格:864円
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1/16「タイプII」はフォルクスワーゲン初の多用途車(トランスポーター)として、1950年に登場した。(写真=郡大二郎)
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2/16開発は、当時の量販モデルである「タイプI」(ビートル)を基に進められた。(写真=郡大二郎)
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3/16今日、フォルクスワーゲンがラインナップするワンボックスモデル「トランスポーター」の祖先に当たる初代「タイプII」は、後に「T1」という名で呼ばれるようになった。(写真=郡大二郎)
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4/16パワートレインが車体の後端にまとめられていたため、「タイプII」は比較的容易に、かつ大幅に上屋(うわや)を改造することが可能で、さまざまな派生モデルが造られた。今回の「ピックアップ」も、そのひとつである。(写真=郡大二郎)
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5/16リアに見られる四角い“切りかき”は、整備の際にエンジンにアクセスするためのハッチである。(写真=郡大二郎)
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6/16個性的な丸いホイールキャップ。同じプラットフォームを踏襲した「T2」では、四輪駆動も試作されたという。(写真=郡大二郎)
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7/16今回のモデルは、トミカのシリーズの中でも緻密な作り込みが特徴のトミカプレミアム。荷台の床面や、キャビン背面の凹凸も再現されている。(写真=郡大二郎)
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8/16「タイプII」ベースのトラックには一定の需要があり、2代目の「T2」ではダンプカーも造られたという。(写真=郡大二郎)
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9/16エンジンがリアに搭載されるため、荷台の左右のパネルには、スリット状の“空気穴”が開けられていた。(写真=郡大二郎)
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10/16白と緑で塗り分けられたボディーが目を引く今回のモデル。もちろん、すべての個体がこのような塗装というわけではないが、「タイプII」と聞いて、フロントの下端から始まるプレスラインに沿って塗り分けるツートンカラーを思い浮かべるファンは少なくないだろう。(写真=郡大二郎)
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11/16欧米を中心に人気を博し、ドイツに加えてブラジルでも生産された初代「タイプII」。日本へも5000台以上のバンが輸出されたというが、この「ピックアップ」についても、ひょっとしたら当時の日本の道を走っていたかもしれない。(写真=郡大二郎)
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12/16初期の「タイプII」では、ヘッドランプには「タイプI」(ビートル)のそれを90度横にひねったものが取り付けられていた。(写真=郡大二郎)
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13/16ワンボックスやマイクロバス仕様の「タイプII」が左右1枚ずつの2枚ドアだったのに対し、ピックアップトラックでは、左に1枚、右に2枚の3枚ドアとなっていた。(写真=荒川正幸)
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14/16シャシーやパワープラントなどを「タイプI」(ビートル)と共用していたため、商用車としての「タイプII」の性能は、ライバルと比して決して高いものではなかったという。しかし、その汎用(はんよう)性と信頼性の高さは、それを補って余りある魅力だった。(写真=荒川正幸)
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15/16「TI」こと初代「タイプII」の特装車としては、このトラック仕様のほかにも、消防車や救急車などが製造された。(写真=荒川正幸)
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16/16フォルクスワーゲンは2017年の「ぺブルビーチ・コンクール・デレガンス」で、“ワーゲンバス”を彷彿(ほうふつ)させるコンセプトカー「I.D. BUZZ」をベースとしたマイクロバスを、2022年に発売すると発表した。もしそのクルマが成功したら、「タイプIIピックアップ」も“復活”するかもしれない……。(写真=荒川正幸)