MINIジョンクーパーワークス クラブマン(前編)
2021.10.03 池沢早人師の恋するニューモデル 漫画『サーキットの狼』の作者、池沢早人師が「MINIクラブマン」のハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス」に試乗。MINIとはどこか縁遠い印象のある漫画界のレジェンドだが、個性的なクラブマンのキャラクターはその目にどう映ったのか。高性能コンパクトハッチと比べると?
「サンダーグレーメタリック」のボディーカラーに「チリレッド」のルーフ色とボディーストライプを組み合わせたMINIクラブマンから爽やかな、しかし微妙な笑みとともに降りてきた池沢早人師先生。ここであえて紹介するまでもなく、不朽の名作漫画『サーキットの狼』の作者にして元JGTCレーサーでもある。
これまでの愛車はフェラーリやランボルギーニといったスーパースポーツから、ポルシェやマセラティ、ロータス、ランチア、AMG、アルピナと70台を優に超える。その大ベテランの笑顔が、こころなしか曇って見えた。
数多いMINIのラインナップにあってクラブマン、しかもハイパフォーマンスバージョンに位置づけられるジョンクーパーワークス(以下JCW)の印象はいかがでしたか?
「意外と小気味いいエキゾーストサウンドですね。ただし僕が乗っていた『メガーヌ』よりもこっちのほうが、ボディーの重さを顕著に感じます。両者のエンジンパワーと車重は(数値として)どんなものですか?」
エンジンの最高出力は、先生の愛車でもあった「メガーヌ ルノースポール(以下R.S.)トロフィーEDC」が300PSで、MINI JCWクラブマンが306PS。車両重量は前者が1480kgで、このクラブマンは1600kgですね。
「あーっ、きっとその120kgの差で僕は少し“かったるい”と感じたんですね」
JCWクラブマンの走りは少しかったるいですか?
「うーん、普通の人が乗ったときにどう感じるかはわからないですが、少なくとも僕はそう感じてしまいましたね。操舵感は悪くないんですよ。ハンドリングは非常に素直で、ステアリングを切ったところへキレイに行ってくれる。8段ATも悪くない。マニュアルモードに入れて走れば結構速いし楽しいですよ。ただ……」
ただ?
「訴えてくるものが少ないんですよね」
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