“ミニ”だけど可能性は無限大! 人気の軽トールワゴンのすべて
【徹底解説】新型 三菱デリカミニ 2023.07.04 ニューモデルSHOWCASE デビューとともに話題沸騰中の、新型軽スーパーハイトワゴン「三菱デリカミニ」。人気の源にもなっているかわいらしいデザインのほかに、このクルマにはどんな魅力が宿っているのか? 装備の充実度や使い勝手、気になる燃費性能など、多角的な視点で徹底解剖する。企画力とデザイン力の勝利!
三菱デリカミニは、スライドドア付きのスーパーハイトワゴンにSUV風味をトッピングした軽自動車(以下、軽)だ。この種のクルマは三菱以外にも「スズキ・スペーシア ギア」や「ダイハツ・タント ファンクロス」がある。
デリカミニは車名的にはまったく新しいが、三菱の商品ラインナップやハードウエアの内容的には、2020年3月に発売された「eKクロス スペース」のマイナーチェンジモデルにあたる。実際、これと基本骨格を共有する「eKスペース」や「日産ルークス」も、同時期に一部改良/マイナーチェンジされている。
デリカミニの前身であるeKクロス スペースも、最近流行のSUV風の軽スーパーハイトワゴンだったが、はっきりいって販売は芳しくなかった。「ホンダN-BOX」を筆頭とする軽スーパーハイトワゴン市場での三菱のシェアは、eKスペースとeKクロス スペースを合わせても2~3%だったとか。クルマの性能や機能、販売力を冷静に考慮しても「シェアが低すぎる」と三菱自身も評価。そこで三菱は、マイナーチェンジながらも、商品イメージを根本から変革する決意をしたのだった。
その突破口として選ばれたのが、現行商品随一の三菱らしい三菱車といえる「デリカ」だ。その“オフロードミニバン”という唯一無二の存在感を、軽で表現したのがデリカミニである。しかも、4WDのみではあるが、専用大径タイヤによって車高もリフトアップ。見た目だけでなく、性能面でも「デリカにふさわしい」こだわりを入れたという。デリカミニというネーミングは、ご記憶の向きも多いように、1994~2013年の「パジェロミニ」にならった手法で、その車名自体も三菱らしい。
デリカミニは、2023年1月13日の東京オートサロンでの初公開(参照)以来、それを取り上げたネット記事が軒並み高アクセス数を記録。また、5月24日の正式発売までの予約注文台数も、月販計画2500台の6倍を超える約1万6000台にのぼった。少なくとも、この初速は絶好調というほかない。しかも、当初はテレビCM限定の脇役の予定だった「デリ丸。」も、急きょ公式グッズがつくられるほどの人気者に……。この“デリカミニ現象”ともいうべき人気ぶりは、まさに三菱の企画力とデザイン力の勝利というべきだろう。
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【ラインナップ】
分かりやすい各グレードのポジションと特徴
デリカミニの前身、eKクロス スペースは、他社でいうと「カスタム系」に相当する上級シリーズだった。事実上、その後継であるデリカミニも、三菱全体では同じ位置づけとなる。
デリカミニ内でのグレード構成は分かりやすく、自然吸気エンジン搭載車が「G」で、ターボエンジン車が「T」。そして、それぞれに上級グレードとして「Gプレミアム」「Tプレミアム」が用意される。また、全グレードでFFと4WDが選べるが、よりSUVらしい雰囲気を醸し出す60偏平の大径タイヤは4WD専用だ。
上級のGプレミアムとTプレミアムは、ベースのGやTに対して、全車速対応アダプティブクルーズコントロールやレーンキープ機能を統合した「マイパイロット」をはじめ、それに付随する電動パーキングブレーキ、「マルチアラウンドビューモニター付きデジタルルームミラー」などの先進安全装備、さらには運転席側電動スライドドア(助手席電動スライドは全車標準)、アルミホイール、防水ラゲッジルームなどが追加装備される。さらには、ステアリングヒーター、リアサーキュレーター、後席ロールサンシェードといった快適装備が標準となるのもGプレミアム/Tプレミアムだけの特権だ。
【主要諸元】
グレード名 | G | G | Gプレミアム | Gプレミアム | T | T | Tプレミアム | Tプレミアム | |
基本情報 | 新車価格 | 180万4000円 | 201万5200円 | 198万5500円 | 214万9400円 | 188万1000円 | 209万2200円 | 207万4600円 | 223万8500円 |
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD | FF | 4WD | FF | 4WD | |
動力分類 | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | マイルドハイブリッド | |
トランスミッション | CVT | CVT | CVT | CVT | CVT | CVT | CVT | CVT | |
乗車定員 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 | 4名 | |
WLTCモード燃費(km/リッター) | 20.9 | 19.0 | 20.9 | 19.0 | 19.2 | 17.5 | 19.2 | 17.5 | |
最小回転半径 | 4.5m | 4.9m | 4.8m | 4.9m | 4.5m | 4.9m | 4.8m | 4.9m | |
エンジン | 形式 | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列3気筒DOHC |
排気量 | 659cc | 659cc | 659cc | 659cc | 659cc | 659cc | 659cc | 659cc | |
最高出力 (kW[PS]/rpm) | 38[52]/6400 | 38[52]/6400 | 38[52]/6400 | 38[52]/6400 | 47[64]/5600 | 47[64]/5600 | 47[64]/5600 | 47[64]/5600 | |
最高トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/3600 | 60[6.1]/3600 | 60[6.1]/3600 | 60[6.1]/3600 | 100[10.2]/2400-4000 | 100[10.2]/2400-4000 | 100[10.2]/2400-4000 | 100[10.2]/2400-4000 | |
過給機 | なし | なし | なし | なし | ターボチャージャー | ターボチャージャー | ターボチャージャー | ターボチャージャー | |
燃料 | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー | |
モーター | 最高出力 (kW[PS]/rpm) | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 | 2.0[3.7]/1200 |
最高トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | 40[4.1]/100 | |
寸法・重量 | 全長 | 3395mm | 3395mm | 3395mm | 3395mm | 3395mm | 3395mm | 3395mm | 3395mm |
全幅 | 1475mm | 1475mm | 1475mm | 1475mm | 1475mm | 1475mm | 1475mm | 1475mm | |
全高 | 1800mm | 1830mm | 1800mm | 1830mm | 1800mm | 1830mm | 1800mm | 1830mm | |
ホイールベース | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 2495mm | 2495mm | |
車両重量 | 970kg | 1030kg | 990kg | 1050kg | 980kg | 1040kg | 1000kg | 1060kg | |
タイヤ | 前輪サイズ | 155/65R14 | 165/60R15 | 165/55R15 | 165/60R15 | 155/65R14 | 165/60R15 | 165/55R15 | 165/60R15 |
後輪サイズ | 155/65R14 | 165/60R15 | 165/55R15 | 165/60R15 | 155/65R14 | 165/60R15 | 165/55R15 | 165/60R15 |
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【パワートレイン/ドライブトレイン】
4WD車に施された独自の改良とチューニング
デリカミニを含めた現在の三菱軽乗用車はすべて、日産が設計開発して三菱が水島工場で生産するという協業製品である。デザインや装備の設定などで差別化を図っているものの、プラットフォームやパワートレインは共通といっていい。
エンジンはいうまでもなく全車0.66リッターの直列3気筒で、自然吸気とターボの両方を用意。自然吸気は最高出力が52PS/6400rpm、最大トルクが60N・m/3600rpm、ターボはそれぞれ64PS/5600rpm、100N・m/2400-4000rpm。これら性能値は、ダイハツやスズキとほぼ横ならびの平均的なものといっていい。
変速機は全車CVT(ターボのみパドルシフトによるマニュアルモード付き)で、最高出力2.7PS、最大トルク40N・mを発生するスターター兼発電機によるマイルドハイブリッドも全車に搭載される。
カタログ燃費(WLTCモード)は自然吸気のFFが20.9km/リッター、同4WDが19.0km/リッター、ターボのFFが19.2km/リッター、同4WDが17.5km/リッター。基本設計を共有するeKスペースやルークスとは、エンジンや駆動方式が同じなら燃費も変わらない。ただ、競合車と比較して、総じてカタログ燃費があまり優れないのは、この三菱日産連合の軽乗用車の弱点といえば弱点か。
4WDシステムも基本構造は一般的なオンデマンド型だが、トランスファーは常時わずかに油圧をかけてリアに数%のトルク配分をした状態となっており、基本的な安定性やレスポンスが高いのが特徴だ。
車体やシャシーも基本的にはeKスペースやルークスと共有しており、デリカミニだからといって特別なものはない。とくにFFの走行メカニズムは、タイヤも含めてすべてeKクロス スペースから変わっていない。ただ、もともとSUV的機能を売りにしたeKクロス スペースには、「ヒルディセントコントロール」や、空転輪にブレーキをかけて走破性を高める「グリップコントロール」が備わっており、それはデリカミニでも踏襲される。
いっぽう、4WDには走行関連にもデリカミニならではの仕立てがいくつか施される。もっとも目立つのは165/60R15という今回初採用の大径タイヤ(FFは165/55R15もしくは155/65R14)で、これにより4WDの最低地上高はFFより5mm増となっている。
合わせて、ダンパーも絶対的な減衰力こそ従来と変わりないが、バルブ部分のイニシャルスペーサーを調整。主に低速域での滑らかな動きを強調して、不整路での乗り心地と安心感を高めているという。さらにグリップコントロールの制御も、リアルな雪国での使用シーンにおける走破性や安心感を高めているそうだ。
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【ボディーサイズ/デザイン】
最小限の変更で最大限のイメージチェンジを実現
別項にもあるように、デリカミニはハードウエアとしてはeKクロス スペースのマイナーチェンジ版だ。エクステリアに関しては、変更にばく大なコストがかかるプレスパネルはeKクロス スペースから変わっていない。
つまり、このデリカミニ特有の雰囲気は、樹脂部品で構成されるフロントフェイス部分を筆頭に、リアバンパー、リアガーニッシュ、ホイールアーチ、そしてタイヤ&ホイールで醸し出されているわけだ。それだけでまるで別物に見せるのだから、三菱のデザイン力の高さに感心するとともに、自動車のデザインとはかくも面白いものだとあらためて実感する。
もっとも、フェイスデザインは前身のeKクロス スペースのほうが現行「デリカD:5」に近かった。デリカミニは、いわばビッグマイナーチェンジ前のD:5の雰囲気をベースに、最近はやりの半円ヘッドライトを使って、女性にも親しみやすい「かわいい」を表現している。
デリカミニならではのたたずまいに、もうひとつ大きく役立っているのは4WDの車高だ。eKクロス スペースでも全高は4WDのほうがFFより20mm高かったが、大径タイヤなどで最低地上高をFFより5mm(もとの地上高は4WDのほうが5mm小さかったので、今回は都合10mm)拡大したことで、デリカミニの4WDの全高は、FFの1800mmより30mm高い1830mmとなった。こうした地上高と全高は、走破性のみならず、ビジュアル的なSUVらしさの表現にも役立っている。
もうひとつ、SUVのデザイン表現として欠かせないのがホイールアーチ。ただ、1mm単位で規格いっぱいのサイズとなっている軽ではパネルなどを追加するのは困難で、デリカミニでは“塗り分け”でそれを表現している。具体的には、まずホイールアーチ部分(や2トーンカラーのルーフ)に使われる「ブラックマイカ」で全体を塗った後、ホイールアーチに(2トーンの場合はルーフにも)マスキングして、メインカラーを重ね塗りするという。
塗装による表現なので質感も高く、また塗装順から必然的にホイールアーチ部分がわずかに凹面になり、砂やホコリ、水アカがたまりにくいという副産物的な(というか、開発陣は最初から意図した)メリットもある。
また、純正アクセサリーが豊富に用意されるのもデリカミニの特徴である。サイドシルプロテクターや、雰囲気のあるロゴなどのデカール類、ルーフラックアタッチメントも魅力だが、なんといっても注目は、かつての「パジェロ」などで定番だったロゴ入りのマッドフラップ(定番のレッドとブラックがある)。その絶妙な幅広フラップを取り付けられるよう、今回は車体側の設計も一部変更したそうだ。
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【インテリア/荷室/装備】
飛び道具はないが、よく練ってつくられている
インテリアはよくも悪くも、前身となったeKクロス スペースや、現行eKスペース、日産ルークスと大きくは変わらない。
車体構造やシートアレンジに、センターピラーレスや前席ロングスライドといった飛び道具はないものの、650mmのスライドドア開口幅や320mmという後席スライド量は、ともにクラストップ。子供を抱っこしての乗降のしやすさや、「前席と後席をいかに近づけられるか」といった子育て世代のリアルなニーズをくみ取った設計が自慢のひとつである。
シートについてはeKクロス スペースと同様に、全グレードにおいて標準ではっ水タイプとなる。通常、この手のシートは夏場にムレやすいのが相場だが、デリカミニのそれは、センター部分にダウンジャケットをモチーフにした凹凸のある新開発のファブリックを採用。心地よい肌ざわりとともに、通気性の確保にも効果があるという。
荷室を見ても、GプレミアムとTプレミアムでは樹脂フロアやPVC生地の後席シートバックを採用するなど、ぬれた荷物も気兼ねなく放り込める仕様になっている。また以前からの自慢である「リアサーキュレーター」や「マルチアラウンドモニター」もGプレミアムとTプレミアムで標準装備となるが、後者はT、Gでもオプション装着が可能だ。
このように、インテリアは機能・装備の面でも、よくも悪くもeKクロス スペースからのキャリーオーバーである。デリカミニならではの特徴として挙げられるのは、Gプレミアム/Tプレミアムに、軽ではまだめずらしい「ステアリングヒーター」が追加されたことぐらいだろう。
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【バイヤーズガイド】
結局は“一番上”を選ぶのがシアワセかも
繰り返しになるが、ラインナップは基本となるG(自然吸気)とT(ターボ)に、それぞれ上級のGプレミアムとTプレミアムが加わる4種類で、すべてでFFと4WDが選べる。
デリカミニは全車共通の装備も充実しているのが特徴だ。ステアリングホイールは全車が本革巻きで、シート表皮にもグレード差はなく、外観でも明確に差別化されるのはホイールくらい。先進運転支援システムも半自動運転機能のマイパイロットを除くと、「衝突軽減ブレーキシステム」や「踏み間違い衝突防止アシスト」「車線逸脱警報&逸脱防止支援」「オートマチックハイビーム」「ふらつき警報」などが全車標準装備となる。
大径タイヤや専用サスペンションによるリフトアップシャシーは4WD専用ではある。しかし、もともと備わるヒルディセントコントロールとグリップコントロールを両方備えるのは、他社でも「ジムニー」と「ハスラー(の4WD)」くらいしか例はなく、デリカミニはFFでも軽乗用車としては指折りの走破性をもつことは間違いない。……となれば、もっとも安価なGのFF車でも、デリカミニらしさはそれなりに味わえる。
ただ、マイパイロットとターボエンジンはやはり長距離運転の疲労低減や快適性に効果絶大で、子供や仲間を連れてのアウトドア趣味にガンガン使うなら、この2大アイテムはぜひ手に入れたい。またデザイン的にも、やはり大径タイヤを履く4WDのまとまりが一枚上手だなあ……などと考えていくと、必然的に、もっとも高価なTプレミアムの4WDをフンパツするのが最終的には幸せになれそうな気がしてしまうのも事実だ。
実際、2023年5月24日の発売時点の受注状況も、最上級グレードの4WDがもっとも売れているとのことだった。まあ、発売直後は上級グレードに人気が集中するのはよくあることだが、それを差し引いても「軽としては異例の4WD比率」とは三菱担当者の弁である。
車体色は2トーンが6種類、モノトーンが6種類で都合12種類の選択肢がある。テレビCMなどでもメインとなっている「アッシュグリーンメタリック」は、新規に開発されたデリカミニの専用色で、2トーンとモノトーンの両方で選ぶことができる。
(文=佐野弘宗/写真=花村英典、峰 昌弘、荒川正幸、三菱自動車/編集=堀田剛資)
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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