フェラーリ296GTS(前編)
2024.01.18 あの多田哲哉の自動車放談 車両開発のプロである多田哲哉さんが今回試乗するのは、フェラーリの新時代を担う「296GTS」。スーパースポーツカーならではの特殊なクルマづくりを含め、その特徴について語ってもらった。昔はとにかく怖かった
296GTSから降り立った多田さんは「高性能なミドシップスポーツカーには、この連載でも何台か乗せてもらっていますが、フェラーリはさすが経験が長いだけに、コントロール性には感心します」と切り出した。
「かつてのフェラーリは『いつ裏切るかもわからない女性のようだ』と形容されましたが、最新のフェラーリはまったく違いますね」
「フェラーリというものに私が初めて乗ったのは、『308』か『328』だったと思います。当時は『F40』も日本中にあふれていました」
ちなみに308の生産期間は1975~1985年、後継である328のそれが1985~1989年。当時のバブル景気のおかげで日本でバカ売れしたF40の正規輸入が始まったのは、1987年末。多田さんのトヨタ入社は1986年だ。
「308や328、F40に乗った時はドキドキしっぱなしで『早く終わりたい!』と思いながら試乗していました。当時のフェラーリは個体差も大きくて、自分も走りについてよくわかっていない若者でしたが、とにかく怖かったのを覚えています」
そんな多田さんも、スポーツカーの開発を手がけるようになってからは、フェラーリに触れる機会も増えたそうだ。実際、「86」が出るちょっと前の2008年にデビューした「カリフォルニア」以降のフェラーリには、多田さんはけっこう詳しい。
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