GMジャパンが日本におけるBEV戦略を発表 2026年には3車種の新型BEVを市場投入

2025.03.07 自動車ニュース webCG 編集部
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写真向かって右から、ゼネラルモーターズのジョン・ロス氏とヘクター・ヴィラレアル氏、ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松 格社長。
写真向かって右から、ゼネラルモーターズのジョン・ロス氏とヘクター・ヴィラレアル氏、ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松 格社長。拡大

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2025年3月7日、日本における電気自動車(BEV)の導入戦略を発表。新型BEV「キャデラック・リリック」を日本初公開した。

「キャデラック・リリック/オプティック」の詳細な姿はこちら(72枚)

キャデラック・リリック スポーツ
キャデラック・リリック スポーツ拡大
33インチのLEDディスプレイが目を引くインテリア。
33インチのLEDディスプレイが目を引くインテリア。拡大
シート表皮など、インテリアの各所にサステイナブルな素材が用いられている。
シート表皮など、インテリアの各所にサステイナブルな素材が用いられている。拡大
充電口は車体の左側に装備される。
充電口は車体の左側に装備される。拡大
2026年に日本導入予定のコンパクトSUV「オプティック」。
2026年に日本導入予定のコンパクトSUV「オプティック」。拡大
ビスティック(写真:ゼネラルモーターズ)
ビスティック(写真:ゼネラルモーターズ)拡大
リリックV(写真:ゼネラルモーターズ)
リリックV(写真:ゼネラルモーターズ)拡大
日本におけるBEV戦略について説明する、GMジャパンの若松社長。
日本におけるBEV戦略について説明する、GMジャパンの若松社長。拡大

日本仕様は右ハンドルでCHAdeMOにも対応

キャデラック・リリックは、2021年4月に発表されたキャデラック初の量産BEVである(参照)。全長5m、全幅2mに迫る堂々としたボディーサイズのSUVで、日本仕様は95.7kWhのバッテリーと2基のモーターからなる電動4WDシステムを搭載。WLTPモードで510kmの一充電走行距離を実現しているという。

日本向けに徹底したローカライズがなされている点も特徴で、液晶メーターやインフォテインメントシステムが日本語に対応しているのはもちろん、キャデラックのモデルとして久々に右ハンドル仕様を用意。CHAdeMO規格の急速充電器にも対応しており、GMジャパンでは1年をかけて各充電器との適合をチェックし、日本で普及している95%のCHAdeMO充電器が利用できることを確認したという。

価格は1100万円で、デリバリー開始は2025年5月以降を予定。生産を担うのは、米テネシー州のスプリングヒル工場だ。

「リリック」以外にも新型BEVを積極投入

日本でのリリックの発表会は、同じく右ハンドル車が導入されるオーストラリアやニュージーランドとタイミングを合わせて開催。米本国からはグローバル・キャデラック バイス・プレジデントのジョン・ロス氏が来日し、リリックがミッドサイズのラグジュアリーBEVとして米国でトップの売り上げを記録したこと(2024年)、キャデラックのBEVラインナップが若い層に訴求しており、購入者の76%が新規顧客であることなどを説明。リリック以外のBEVについても右ハンドル仕様の生産を行うとし、日本を含むグローバルマーケットでのBEVの展開に、前のめりな姿勢を示した。

またGMジャパンの若松 格社長は、「キャデラックブランドの再始動」「リリックを皮切りとしたEV市場への参入」「日本市場へのコミットメント」という3つの取り組みを本格化させ、キャデラックを日本におけるラグジュアリーBEVのトップブランドに押し上げると説明。今回のリリックに続き、2026年には「ビスティック」や「オプティック」「リリックV」も日本に導入すると述べた。このうち、ビスティックは全長×全幅×全高=5222×2203×1804mmの3列シートSUV、オプティックは同=4820×2126×1644mmのコンパクトSUV、リリックVは最高出力615HPを発生するリリックのハイパフォーマンスモデルだ(全幅はいずれもミラーを含む)。

いっぽうで、「左ハンドルのニッチなラグジュアリーブランド」(若松社長)としてキャデラックに慣れ親しんできた既存の顧客層も重視。既存のエンジン車の販売も継続し、「お客さまの反応を見てポートフォリオを展開していく」と述べた。

また式の最後には、新設されたGMアジア・パシフィックのヘクター・ヴィラレアル プレジデント&マネージングディレクターも登場。「GMの日本におけるビジネス拡大を確信している」と述べ、BEV戦略の成功に期待を寄せた。

(webCG)

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