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2/15「ブガッティ・タイプ57SCアトランティック」のボディーには、溶接に適さないマグネシウム合金が使用される計画だったため、ボディーの中央やフェンダーなどに、パネル同士をリベット打ちするための“ひれ”が設けられていた。
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3/151922年に登場した「ランチア・ラムダ」。モノコックボディーに加え、スライディングピラー式の前輪独立懸架や、V型4気筒SOHCエンジンなど、各所に意欲的な技術が盛り込まれたモデルだった。
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4/15「ランチア・ラムダ」に採用されたモノコックボディー。
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5/15市場で安全性が注目を集めるようになる以前から、自動車メーカーの間では、安全性向上の取り組みがなされていた。写真はダイムラー・ベンツが1959年9月に実施した衝突試験の様子。同社ではベラ・バレニーの主導で戦前から衝突安全の研究がなされており、1959年に前後にクラッシャブルゾーンを持つ初のモデル「W111」を市場投入した。
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6/15衝突試験をはじめとした、さまざまな指標によって自動車の安全性を評価する自動車アセスメント。日本では1995年に開始され、今日ではウェブサイトや冊子などでその結果が閲覧できるようになっている。
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7/154代目「マツダ・ロードスター」に採用されたポップアップボンネット。衝突時にボンネットが浮き上がる仕組みで、スポーツカーらしい低いボンネットと歩行者保護の両立を図っている。
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8/15ダイムラー・ベンツのジンデルフィンゲン工場の様子(1930年)。当時は木製のフレームに木板や鉄などでできたボディーパネルを組み合わせて車体を製造していた。
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9/152017年9月に発売された2代目「ホンダN-BOX」のホワイトボディー。現在のクルマでは、クラッシャブルゾーンの確保やボディー剛性の強化、軽量化の実現のため、使用箇所に応じて厚さや剛性の異なる鋼板が使い分けられている。
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10/15固い超高張力鋼板を複雑な形に成形するため、加工技術も進歩した。写真は熱間圧延形の超高張力鋼板が用いられた、「メルセデス・ベンツBクラス」(2007年モデル)のBピラー。
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11/15素材や設計に加え、溶接をはじめとした製造技術の革新も、ボディー構造の進化を支えている。
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12/151990年にデビューした初代「ホンダNSX」のホワイトボディー。同車はオールアルミのモノコックボディーを用いた世界初の量産車だった。
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13/151981年シーズンのF1世界選手権に投入された「マクラーレンMP4/1」。「ロータス88」ともども、カーボンモノコックを採用した初の四輪車とされている。
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14/15「マクラーレンMP4/1」のカーボンモノコック。
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15/15熱可塑性CFRPについては日本の帝人と米ゼネラルモーターズが共同開発を進めており、2018年秋にデビューする「GMCシエラ デナリ」(2019年モデル)の荷台に使われる予定となっている。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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