-
1/16「アウディA8」
-
2/164代目となる新しい「A8」は、2017年7月に世界初公開された。
-
3/16六角形の巨大なフロントグリルが目を引くフロントマスク。この意匠は、同じタイミングで日本で発表された「A7スポーツバック」や、新型「A6」にも取り入れられている。
-
4/162014年2月にアウディのデザイン統括責任者に就任したマーク・リヒテ氏。
-
5/162014年のロサンゼルスモーターショーで発表されたコンセプトカー「アウディ・プロローグ」。フェンダーまわりの造形で4輪を強調したデザインが特徴だった。
-
アウディ A8 の中古車webCG中古車検索
-
6/16ヘッドランプの長さや角度、バンパーの両サイドに備わる、エアインテークまわりの“彫りの深さ”に注目。「アウディ・プロローグ」のフロントまわりは、非常に立体的な形状となっていた。
-
7/16一方、「A8」の顔まわりは凹凸がなく、“のぺっ”とした面にランプ類やグリルなどが張り付いているような印象を受ける。
-
8/16「A8」のライバルにあたるBMWのフラッグシップセダン「7シリーズ」。現行型は2015年にデビューした。
-
9/16永福:「A8」がなんだかオッサンくさく見えるんだよ。メッキの縁取りのせいかなあ。
明照寺:メッキの使い方はBMWも同じようなものですよ。
ほった:同じ車種であっても、装飾類はグレードや仕様によって全然違ってきますしねえ……。 -
10/16初採用のシングルフレームグリルが目を引く2代目「A8」の後期モデル。2代目、3代目のA8はライバルとは趣を異にするスマートなフラッグシップセダンだった。
-
11/16永福氏が「どうしても許せない」という、リアまわりのメッキ装飾。
-
12/16タッチパネル式のコントローラーやフルデジタルのメーターパネルなどが目を引く「A8」のインテリア。
永福:「新しいA8、クルマの中は超ハイブロウなんだけどなあ……」 -
13/16「A8」のショルダーまわりを見ると、まずドアウィンドウのすぐ下に1本のプレスラインがあり、前後のドアハンドルとリアコンビランプをつなぐラインに1本、さらに前後のフェンダー上部にも、ふくらみを強調するようにプレスラインが走っている。場所によっては、狭い範囲に3本ものプレスラインが重なっているのだ。
-
14/16自動車メーカーの中でも一頭地を抜く成形技術を誇るアウディ。プレスラインの鋭さやパネルとパネルの間の“チリ”の狭さ、複数のパネルをまたいで通るプレスラインの“段つき”のなさなどは、他メーカーにはマネできないアウディの特徴となっている。
-
15/16アウディの親会社であるフォルクスワーゲンの「ポロ」。やはりショルダーラインには複雑極まるプレス加工が施されている。図面を見せられたプレス工程の担当者は、血の気がうせたに違いない。
-
16/16永福:「『ダイハツ・ミラ イース』までプレスラインがビンビンなんだから、エッジでクルマを高級に見せる時代は終わったんだ!」
ほった:「そんな極端な」

明照寺 彰
さまざまな自動車のデザインにおいて辣腕を振るう、現役のカーデザイナー。理想のデザインのクルマは「ポルシェ911(901型)」。
永福ランプ(えいふく らんぷ)
大乗フェラーリ教の教祖にして、今日の自動車デザインに心を痛める憂国の士。その美を最も愛するクルマは「フェラーリ328」。
webCGほった(うぇぶしーじー ほった)
当連載の茶々入れ&編集担当。デザインに関してはとんと疎いが、とりあえず憧れのクルマは「シェルビー・コブラ デイトナクーペ」。
アウディ A8 の中古車webCG中古車検索
カーデザイナー明照寺彰の直言の新着記事
-
第41回:ジャガーIペース(後編) 2019.7.17 他のどんなクルマにも似ていないデザインで登場した、ジャガー初の電気自動車「Iペース」。このモデルが提案する“新しいクルマのカタチ”は、EV時代のメインストリームとなりうるのか? 明照寺彰と永福ランプ、webCGほったが激論を交わす。
-
第40回:ジャガーIペース(前編) 2019.7.10 ジャガーからブランド初の100%電気自動車(EV)「Iペース」が登場。SUVのようにも、ハッチバックのようにも見える400psの快速EV。そのデザインに込められた意図とは? EVデザインのトレンドを踏まえつつ、現役の自動車デザイナー明照寺彰が語る。
-
第39回:アウディA6 2019.7.3 アウディ伝統のEセグメントモデル「A6」が、5代目にモデルチェンジ。新世代のシャシーやパワートレインの採用など、その“中身”が話題を呼んでいる新型だが、“外見”=デザインの出来栄えはどうなのか? 現役のカーデザイナー明照寺彰が斬る。
-
第38回:三菱eKクロス(後編) 2019.6.26 この“顔”はスポーツカーにもよく似合う!? SUV風のデザインが目を引く、三菱の新しい軽乗用車「eKクロス」。迫力満点のフロントマスク「ダイナミックシールド」の特徴とアドバンテージを、現役の自動車デザイナー明照寺彰が語る。
-
第37回:三菱eKクロス(前編) 2019.6.19 三菱最新のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の採用により、当代きっての“ド迫力マスク”を手に入れた「三菱eKクロス」。そのデザインのキモに、兄弟車「日産デイズ」や同門のミニバン「三菱デリカD:5」との比較を通して迫る。
新着記事
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。