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1/16「ガレージ・イタリアが修復を手がけた元ジョヴァンニ・アニェッリの初代「フィアット・パンダ4×4」。
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2/16ウインタースポーツを生涯愛したアニェッリは、主にスキーリゾートでの足として「パンダ4×4」を用いた。
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3/16アニェッリの個人用車両の“しきたり”に従い、サイドにはブルーとブラックのラインが付加されている。
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4/16参考までに、これはアニェッリが特注した1986年「フェラーリ・テスタロッサ」のスパイダー仕様。やはりブルーのラインがアクセントとして加えられている。コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2016にて。
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5/16もっと過去のアニェッリ特注車。カロッェリア、ボアーノによるビーチカー「フィアット500スピアッジーナ」。ボディーの上半分こそ白だが、下部はやはりブルーに塗られている。
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6/16アニェッリの「パンダ4×4」はレストアにあたり、内装に名門服地メーカーであるヴィターレ・バルベリス・カノニコの生地が使われた。助手席側にはタグが縫い付けられている。
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7/16ヴィターレ・バルベリス・カノニコの生地はドアの内張りにも。
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8/16シートに刻印されたガレージ・イタリアのエンブレム。
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9/16グランドバーゼルに展示された初代「フィアット・パンダ」の初期型。
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10/161979年に製造された、希少な個体である。
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11/16「フィアット・パンダ」の初期型。これは30ps仕様。45ps仕様と異なるラジエーター位置への対応とコストダウンを両立するため、1枚のグリルを反転して装着するアイデアが採用された。
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12/16初期型のシート。
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13/16イタルデザインが保存する1分の1モックアップ。
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14/16生産型やテールランプの形状、細部のエッジが微妙に異なる。
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15/16こんなバリエーションも。イタルデザインが「パンダ4×4」をベースに製作し、1980年のトリノショーで提案した「ストリップ」。現在も同社の社内ショールーム(非公開)に保存されている。
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16/16「パンダ」のガスコンロ。左奥は「フィアット・チンクエチェント」の食洗機。いずれもトリノ自動車博物館におけるユーモラスなオブジェである。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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