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2/15幸せのきずな [DVD]
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3/15間欠ワイパーとは、文字通り一定の間隔を開けて間欠的に作動するワイパー(あるいはその機能が付いたワイパー)のこと。それまでのワイパーは、一定の作動速度で連続的に動かすことしかできず、小雨などの状態ではせわしない上にかえって視界を悪化させるという問題があった。現在の間欠ワイパーでは、間欠時間の長さを調整することも可能となっている。
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4/15メアリー・アンダーソン(1866-1953)
ゴムの付いたアームでウィンドウを拭くという、今日に続くワイパーの原理を最初に考案した人物だが、当時は誰もこの機構に興味を示さなかった。 -
5/151920年代のクルマに取り付けられた、黎明期のワイパー。この装置の普及が始まったのは、メアリー・アンダーソンの特許が失効してからのことだった。
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6/15ドイツのボッシュが1926年に市場投入した電動ワイパー。
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7/15当時のボッシュの広告。(画像:Newspress)
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8/151974年型「日産チェリー」のワイパー。アームは金属製で、構造的にもアームが直接ワイパーブレードを支持するシンプルなものだった。
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9/15ワイパーブレードに均一に圧力をかけるために考案された、トーナメント型のワイパー。ワイパーブレードの支持部がトーナメント表のような形をしていることから、こう呼ばれるようになった。
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10/152014年型「ホンダ・レジェンド」のフラット型ワイパー。トーナメント型→フラット型という構造の変化に加え、車両のセンサーが雨を検知し、自動でシステムを作動させる雨滴検知機能の登場も、ワイパーの大きな進化といえる。
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11/15リアワイパーは1972年に登場した初代「ホンダ・シビック」に初めて装備された。(写真は1975年の「CVCC 1500 4ドアGF」)
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12/15ヘッドライトワイパーは世界で初めて、1971年に「サーブ99」に採用された。写真は1976年のフランクフルトショーで発表された「99ターボ」。
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13/152006年に米国で発売され、その後日本などにも導入された「トヨタFJクルーザー」。天地の薄いフロントウィンドウに合わせ、短いワイパーが3本備わっていた。
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14/15かつてメルセデス・ベンツが採用していた1本ワイパー。ワイパーアームを伸縮させることで広範囲の雨滴を拭き取る仕組みだったが、歩行者に水をかけてしまうなどの問題があり、廃止された。
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15/15メルセデス・ベンツが開発した、「マジックビジョンコントロール」と呼ばれるウィンドウウオッシャー機能付きワイパー。2012年に発売された6代目「SL」より採用された。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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