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2/23メルセデス・ベンツ初の量産EVとなる「EQC」。2018年9月にスウェーデンで発表された。
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3/23装飾パネルのないダッシュボードや四角い空調の吹き出し口(最近のメルセデスの主流は円形である)など、インストゥルメントパネルまわりの意匠は他のメルセデスのモデルとは趣を異にする。
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4/23シートの種類はオプションを含め全6種類。試乗車には、標準の仕様となる合皮とファブリックのコンビシートが装備されていた。
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5/23「EQC」は、内燃機関を搭載した同セグメントのSUV「GLC」とプラットフォームを共用している。
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6/23インフォテインメントシステムやドライブモードセレクターのスイッチ類が配されたセンターコンソール。こうしたインターフェイスは、基本的にエンジン車のメルセデス・ベンツと共通である。
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7/23後席は広さ、着座姿勢の自然さともに申し分なし。前席とは別に温度や風量を調整できる3ゾーンエアコンの採用もあり、快適な乗車空間となっている。
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8/23荷室容量は5人乗車時で500リッター。4:2:4分割可倒式の後席をたたむと、最大で1460リッターまで拡張できる。
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9/23「EQC」は、AC200Vの普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応。メルセデス・ベンツ純正の充電用ウオールユニット(6kW/30A)を使うと、約13時間で満充電にできる。
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10/2350kWの急速充電器を使った場合の充電量は、30分でおよそ25kWh、約125km走行分とされている。ただ、カタログにも“注意書き”されている通り、こうした数字はあくまで目安。実際の充電速度は、充電器の性能やバッテリーの残量などに大きく左右されるのだ。
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11/23床下に80kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した「EQC」。一充電走行可能距離はWLTCモードで400kmとされている。
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12/23「EQC」のステアリングホイールにはパドルが備わっており、回生ブレーキによる制動の強さを4段階で調整できる。
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13/23タイヤサイズは前が235/50R20、後ろが255/45R20。試乗車にはミシュランのSUV用タイヤが装着されていた。
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14/23「EQC」のリアにはエアサスペンションが装備されており、乗車人数や荷物の量などによる姿勢の変化を自動で補正。ハンドリングや操縦安定性への悪影響を防いでいる。
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15/23「EQC」のパワートレインは、前軸用と後軸用に2基のモーターを搭載した2モーター4WD。前輪駆動をベースとしつつも、コーナリングなどではかなり積極的にリアも駆動している様子だ。
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16/23エンジンルーム(?)内はご覧の通り。エンジンとは大きさも形も異なる電動パワートレインを搭載するためか、あるいは衝突安全性を高めるためか、モノコックとは別に、パイプでフレームが組まれている。
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17/23最新のメルセデス車ではもはやおなじみとなりつつある、フルデジタルのメーターパネル。「スポーティー」「クラシック」「プログレッシブ」と、3種類の表示のデザインが用意されている。
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18/23セグメントや価格帯にもよるだろうが、エンジンよりはるかにコンパクトな電動モーターを動力源とするEVでは、複数のモーターを搭載しての4WDが主流となるのかもしれない。
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19/23電動4WDにより滑らかなヨーコントロールを実現した「EQC」のドライブフィールは、ドライブトレインで駆動力を配分したり、伝達・遮断したりするエンジン車のそれとは、一線を画すものだ。
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20/23インフォテインメントシステムにはEV専用のメニューが採用されており、走行可能距離やバッテリー残量、エネルギーフロー、電力消費率(いわゆる電費)などを確認できる。
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21/23ステアリングホイールに備わるACCの操作スイッチ。電動パワートレインならではの滑らかな加減速は、“半自動運転”の快適性向上にも寄与している。
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22/23「EQC」は、日本でもすでに特別仕様車「エディション1886」のデリバリーが始まっている。カタログモデルについても、2020年春には納車が始まる予定だ。
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23/23メルセデス・ベンツEQC400 4MATIC

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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