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2/16ヘンリー・フォード(1863-1947)
自動車メーカー、フォード・モーター・カンパニーの創業者。アイルランドからの移民農家の出身で、若いころには機械工として働くなど、実地で技術者としての力を鍛えていった。 -
3/16フォードは、エジソン電灯会社在職中の1896年にガソリン自動車を製作。1899年に最初の自動車会社を立ち上げるが、うまくはいかなかった。
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4/161908年10月1日に発表された「T型フォード」。安価で丈夫な実用車として、たちまち人気を博した。
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5/16フォードは随時ハイランドパーク工場の効率化を推し進め、1913年に自動車工場として初のアッセンブリーラインを導入。一日1000台を超える量産体制を実現した。
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6/161914年のハイランドパーク工場の様子。同年8月から1915年8月にかけての「T型」の販売台数は、30万台を超えた。
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7/16当初は赤や白などさまざまな色が用意されていた「T型」のボディーカラーだが、1914年からは生産性向上のため、黒のみとなった。
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8/161917年に建設が開始されたリバールージュ工場。フォードの志向した垂直統合を具現した巨大工場であり、敷地内には製鉄用の高炉まで設けられていたが、すべての施設が完成したのは「T型」の生産が終わった後だった。(写真は1927年10月のもの)
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9/16「T型」は1924年に累計生産台数1000万台を達成するが、同年より生産・販売台数は減少に転じることとなる。写真は、ハイランドパーク工場のラインを流れる1000万台目のT型。
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10/161915年に登場した「シボレー・シリーズ490」。OHVエンジンや3段のギアボックスを搭載するなど、「T型」より先進的で使いやすいクルマとなっていた。
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11/16トヨタ博物館に展示される「シボレー・スーペリア シリーズK」。製品に絶えず改良を加えてきたGMは、1925年に同車を発表。大変な人気を博し、1927年にフォードから生産台数1位の座を奪取した。
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12/16ハイランドパーク工場を出る1500万台目の「T型」。助手席に乗るのはヘンリー・フォード、運転するのは息子のエドセル・フォードである。ヘンリーは新型車をつくるべきというエドセルの進言を無視して、T型にこだわり続けた。
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13/16ハイランドパークの工場で働く労働者。自動車の大量生産は彼らの所得増にもつながり、資本主義の基となる大量の消費者を生んだ。
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14/16「T型」の後継モデルとして1927年に発売された「A型」。設計は刷新され、生産も新しいリバールージュ工場で行われた。
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15/16フォードは、1932年に他社に先駆けて大衆車にV8エンジンを搭載するなど、商品力の強化に腐心したが、GMを抜き返すことはできなかった。
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16/161943年に息子のエドセルが死去すると、ヘンリーは再び社長に就任。2年後に孫のヘンリー・フォード2世に後任を託すと、1947年に世を去った。

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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