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2/212021年8月に発表された「ホンダNSXタイプS」は、「NSX」のモデルライフの最後を飾る高性能バージョン。今回は北海道内にあるホンダのテストコースで試乗した。
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3/21世界限定350台となる「NSXタイプS」のうち、国内に導入されるのは30台。写真のボディーカラー「カーボンマットグレー・メタリック」をまとうのは10台のみに限られる。
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4/21「カーボンセラミックブレーキローター」はカスタムオーダーとして用意されるオプション。選択した場合、車重が1790kgから1770kgへと20g軽くなる。
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5/21エンジンカバーに添えられるシリアルナンバー入りのエンブレム。今回試乗した個体は限定台数に含まれない社内確認用の車両だった。
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6/21「NSXタイプS」では、エンジンと電動ユニット、トランスミッションを合わせたパワートレイン全体に改良が施され、動力性能の向上が図られた。
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7/21最高出力529PSの3.5リッターV6ターボエンジンとモーターからなるハイブリッドシステム。総出力は610PSに達する。
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8/21「タイプS」を開発するにあたり600PSオーバーのパワーにはこだわったと語る水上 聡LPL。ノーマル「NSX」のシステム最高出力581PSに対して、タイプSのそれは29PS増しとなる。
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9/21専用のグリルやリップスポイラーが与えられた「NSXタイプS」のフロントまわり。エアロダイナミクスやパワートレインの冷却性能を高める効果がある。
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10/21インテリアデザインはノーマルの「NSX」とさほど変わらない。グローブボックスの「Type S」ロゴ刺しゅうなど、控えめに装飾が施される。
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11/21シートカラーは写真の「オーキッド」のほか、「レッド」「ブラック」およびその2トーンが用意される。
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12/21足まわりは、アクティブダンパーシステムの磁性流体を制御する電力量をアップ。ダンパー減衰力の変化量を増やすことで、ハンドリング性能とコンフォート性能を向上させている。
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13/21軽量・高剛性な鍛造アルミホイールは、前:19インチ、後ろ:20インチの異径となる。組み合わされるタイヤは「NSXタイプS」専用の「ピレリPゼロ」。
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14/214つの走行モードが選べる「NSX」。「タイプS」ではそれぞれの特徴を際立たせることで、あらゆる走行シーンおける“操る喜び”が追求されている。
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15/21「NSXタイプS」の走りは、しなやかのひとこと。路面の状況にかかわらず、極めて高い安定性をキープしつつ走りを楽しむことができる。
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16/21上下端がややフラットになったステアリングホイール。インナーフレームにマグネシウムを採用することで慣性重量の低減が図られている。
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17/21ヘッドレスト一体型のスポーツシート。そのヘッドレスト部には「NSX」ロゴの刺しゅうが施されている。
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18/21リアには大型のディフューザーを装着。床下の空気の流量を増やすことで、ダウンフォースが増大している。
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19/21「NSXタイプS」の価格は、「NSX」比で424万円高となる2370万円。国内割り当てぶんのオーダーは既に終了しており、2022年7月からデリバリーが始められる。
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20/21ホンダNSXタイプS
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21/21鷹栖のテストコースに並んだ3台の「NSX」。写真左から順に、先代(初代)NSXの「タイプS」、2代目となる新型NSXタイプS、同じく2代目NSXのノーマルモデル。

渡辺 敏史
自動車評論家。中古車に新車、国産車に輸入車、チューニングカーから未来の乗り物まで、どんなボールも打ち返す縦横無尽の自動車ライター。二輪・四輪誌の編集に携わった後でフリーランスとして独立。海外の取材にも積極的で、今日も空港カレーに舌鼓を打ちつつ、世界中を飛び回る。
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