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2/19コンセプトモデル「CB1000F」から発展した市販モデルとして、2010年3月に登場した「ホンダCB1100」。750ccクラスのボディーに、“リッターオーバー”の空冷4気筒エンジンを搭載していた。
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3/19ご本尊である排気量1140ccの空冷4気筒エンジン。シリンダーごとにあえてバルブタイミングを変えて“燃焼感”を演出するなど、独自のフィーリングを追求したエンジンだった。
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4/192014年にはよりクラシックな意匠の「CB1100EX」が、2017年にはスポーティーな乗り味の「CB1100RS」が追加される。今回試乗したのは、スポークホイールなどでトラディショナルな趣を演出したCB1100EXの「ファイナルエディション」である。
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5/19細部までこだわった意匠も「CB1100」の特徴。クロームメッキのカバーに収まるヘッドランプはクラシックな丸目だが、その中身は、実は多灯式のLEDユニットだった。
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6/19「EX」では乗り心地のよさを重視して、シートに厚みのあるワディング材を採用。アクセントとしてシルバーのパイピングを施すなど、視覚的な質感の高さも追求していた。
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7/19サスペンションはフロントが正立フォーク、リアがツインショックの組み合わせ。リアサスペンションにも丁寧にクロームメッキが施されている。
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8/19排気系にもトラディショナルなデュアルマフラーを採用。各膨張室の容量と連通管の仕様を工夫することで、騒音規制をクリアしつつパルス感のある重厚なサウンドを実現していた。
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9/19同門の「CB1300スーパーフォア」と比べると、ハンドル位置は手前気味でシートは低め、サイドカバーの幅は細め。安楽なライディングポジションと足つき性のよさが追求されていたのだ。
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10/19「CB1100」はライダーの好みに合わせ、アップハンドル仕様とローハンドル仕様の2種類を用意。2017年に登場した「RS」には、より前傾姿勢のライディングポジションがとれる、新設計のローハンドルが採用されていた。
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11/19メーターは古式ゆかしきアナログの2眼式。その間には走行距離や燃料計などの機能を備えたモノクロの液晶ディスプレイが備わる。
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12/19リッターオーバーの大型バイクでありながら、気軽に走りに行きたくなるキャラクターも「CB1100」の魅力。車重は255kgと重いが、重心位置を低めることで引き起こしのしやすさや支えやすさを追求していた。
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13/19ライドフィールはいかにも「トルクの厚みで走る」といった趣。ハイレシオの5段(2014年モデルから6段)トランスミッションとの組み合わせで、ゆったりとした走りを味わえた。
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14/19デビュー以来、何度となく改良が行われてきた「CB1100」。トランスミッションの6段化やエンジンの性能向上に加え、2017年にはABSが全車標準装備となる。
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15/19「ファイナルエディション」が設定されたのは「EX」と「RS」のみ。予約期間は2021年10月8日から2021年11月30日とされたが、引き合いが殺到したため、期間満了を待たずに受け付けを終了することとなった。
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16/19エンジンに施された細かな空冷フィン。「CB1100」の販売終了により、ホンダの空冷マルチの歴史も幕を下ろすこととなった。
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17/19空冷4気筒エンジンの搭載車としても、日本のマーケットを第一とした大型バイクという意味でも、貴重なモデルだった「CB1100」。新車の販売終了により、今後は中古車の価格が高騰するかもしれない。
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18/19ホンダCB1100EXファイナルエディション
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田村 十七男
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