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1/312022年8月に発表された3代目「トヨタ・シエンタ」。全長×全幅×全高は4260×1695×1695(E-Fourは1715)mm。トヨタ製ミニバン唯一の5ナンバー専用車である。
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2/312020年「フィアット・パンダ クロス ハイブリッド ローンチエディション」。全長×全幅×全高は3690×1660×1640mm。「シエンタ」よりも570mm短く、305mm狭く、幅が55mm低い。
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3/31新型「トヨタ・シエンタ」。3列シート車と2列シート車がある。
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4/31「フィアット・パンダ クロス ハイブリッド ローンチエディション」。パンダの本国仕様におけるエンジンは2020年から、1リッターのマイルドハイブリッド、もしくは1.2リッターLPG/ガソリン併用の2本立てとなった。
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5/31新型「トヨタ・シエンタ」のフロントまわり。
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6/31フィアット・パンダ(2011年)
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7/31フィアットにおいて、幅広いグリルに太い横バーを渡す意匠は、2009年に発表された「プントEVO」にまでさかのぼる。
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8/31トヨタ・シエンタ
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9/31フィアット・パンダ クロス ハイブリッド ローンチエディション(2020年)
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10/31「シエンタ」のサイドエンブレム。
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11/31「パンダ4×4」(2017年)のサイドプロテクションモール。「×」の文字にも「スクアクル」が反映されている。
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12/31「シエンタ」のインテリア。
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13/31「シエンタ」のインテリアデザイン解説。インストゥルメントパネルの水平基調には、室内を広く見せる効果があると説明している。
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14/31「フィアット・パンダ シティーライフ」(2022年)。ディスプレイの追加などのアップデートが行われてきたが、基本的な造形は発表時の2011年当時のまま。各部分に、ロベルト・ジョリート氏が意図した「スクアクル」が反復されている。
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15/31ジョリート氏自身による、「パンダ」のデザインコンセプトを示す資料から。本人から筆者が聞いた話によれば、助手席側ダッシュボードの広いラックは、初代パンダの意匠の新たなる解釈であるという。
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16/31空調吹き出し口を可能な限り隅に追いやり、ラックのスペースを広げている。ダッシュボード上面から飛び出す助手席側エアバッグの搭載位置にも、苦労があったことがうかがえる。
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17/31「シエンタ」のエクステリアデザイン解説。そのフォルムは「シカクマル」という言葉で表現されている。
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18/31以下はジョリート氏によるイラストレーション。これは「スクアクル」のイメージを説明したもの。
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19/312代目パンダからの「シームレスグラフィック」を発展させたウィンドウとテールランプ、ボクシーかつ丸みをもったシェイプを目指したことが高らかにうたわれている。
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20/31「パンダ」のフロントフェイスは、「500」(2007年)のアイデンティティーと、コミカルな愛らしさを融合させたこと、「スクアクル」のフォルムは頼もしさも醸し出すことが表現されている。
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21/31「フィアット・パンダ」と同様、ジョリート氏のディレクションでデザイン開発が行われた1998年「ムルティプラ」。
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22/31「ムルティプラ」の3人掛け×2列シートを示したカタログ写真。
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23/31ホンダ・エディックス(2009年)
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24/31イタリアで初代「トヨタ・ヤリス」は、17〜18年落ちでも3000ユーロ(約41万円)と、根強い人気を誇る。2021年、アレッツォで撮影。
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25/31「アイゴX」は、2022年7月のイタリア新車登録台数で15位と健闘している。2022年7月、シエナで撮影。
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26/31ボローニャのマッジョーレ広場にある海神ネプチューン像。マニエリスムの彫刻家ジャンボローニャによる16世紀中盤の作。マセラティのシンボルとなっているのは、この作品の矛である。
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27/31こちらはトリノ県モンカリエリの広場に立つネプチューン像。18世紀後半の作。
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28/312011年9月のフランクフルトモーターショーで現行の3代目「パンダ」がデビューしたときのシーン。当時のセルジオ・マルキオンネ社長は、あえてイタリアではなく、ライバルが並み居るドイツで発表した。
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29/31ブースの高みには、1980年の初代「パンダ」がディスプレイされていた。
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30/31発表から11年が経過した今日でも、「パンダ」はイタリア国内新車登録で首位を快走中。スーパーマーケットの駐車場では、このようなパンダ3台かぶりも。2020年、シエナで撮影。
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31/31現行「パンダ」がデビューした頃、日本の「シエンタ」はまだ初代であった。永続性あるデザインの意味を考える筆者。

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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