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1/20BMWは2023年7月25日、日本で燃料電池車「BMW iX5ハイドロジェン」を用いた実証実験を行うと発表した。同年7月から12月末までの期間、公道で3台のiX5ハイドロジェンを走らせ、さまざまなデータを収集する予定だ。
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2/20「BMW X5」をベースに開発された燃料電池車「iX5ハイドロジェン」。燃料は水素で、タンクの容量は6kg。満タンからの航続可能距離はWLTPモード値で504kmに達する。
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3/20「水素エネルギーを語るシンポジウム/カーボンニュートラリティのキーテクノロジー~水素の利活用推進~」に登壇した、BMWグループ水素燃料電池テクノロジープロジェクト本部長のユルゲン・グルドナー氏。
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4/20「水素エネルギーを語るシンポジウム/カーボンニュートラリティのキーテクノロジー~水素の利活用推進~」が開催された会場の様子。
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5/20BMWグループは、2015年のパリ協定で掲げられた「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より十分低く保つとともに、1.5度に抑える努力を追求すること」の実現に取り組んでいるという。
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6/20脱炭素化のためには「可能な限りの技術を活用し、車両利用時だけでなくライフサイクル全体を見なければならない」と述べたBMWのグルドナー氏。
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7/20「iX5ハイドロジェン」は、最高出力170PSの燃料電池システムと、同231PSの高出力リチウムイオンバッテリーによってシステム全体で401PSを発生する。
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8/20FCEVは既存のエンジン搭載車が燃料を補給するのと同じく、数分間で水素を充塡(じゅうてん)できる。燃料を補給するというシステムは、ガソリンやディーゼルエンジン搭載車からの乗り換えにもスムーズに対応すると考えられている。
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9/20燃料電池車では、発電が車両内で行われる。水素と酸素が反応し、電気エネルギーを生成するシステムによって発電。排出されるのは水蒸気のみとなる。
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10/20トヨタ自動車とトヨタの子会社であるウーブン・プラネットが開発したポータブル水素カートリッジ。手軽に水素を持ち運びし、生活圏の幅広い用途で水素エネルギーを使用できるとして注目されている。
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11/20BMWは長年にわたり水素を燃料とする車両の研究・開発を行ってきた。2006年に液体水素で走るエンジン車「ハイドロジェン7」を、2013年にはBMW初のFCEVを発表している。
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12/202006年9月に発表された「BMWハイドロジェン7」。当時のフラッグシップモデル「7シリーズ」をベースとし、使用燃料(水素/ガソリン)をスイッチひとつで切り替えることができる内燃機関を搭載していた。
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13/20「水素サプライチェーンには、つくる/はこぶ・ためる/つかうという4つのフェーズがある」と説明するトヨタ自動車水素ファクトリープレジデントの山形光正氏。
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14/20川崎重工が建造した世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」。オーストラリアで製造された液化水素を日本へ輸送するための技術実証実験が行われている。
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15/202020年12月に発表された燃料電池車「トヨタ・ミライ」。現行型「レクサスLS」にも採用されているGA-Lプラットフォームに燃料電池システムが組み合わされている。
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16/20液体水素を燃料とする水素エンジンが搭載される「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」。「GRカローラ」がベースのレーシングマシンで、スーパー耐久シリーズに参戦している。
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17/20「2023年1月現在、日本国内には水素ステーションが163カ所あり、この数はドイツの105カ所を大きくしのぐもの」と説明するBMWのグルドナー氏。国別では中国が300カ所以上でトップ、次いで韓国の210カ所、日本と続く。(各国の拠点数は水素協議会調べ)
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18/20ベルギーのアントウェルペンにある水素ステーションで水素を補給する「iX5ハイドロジェン」。この施設を含め、ベルギーには5カ所の水素ステーションがある。稼働水素ステーションは全世界合計1000カ所以上といわれる。
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19/20トヨタ自動車、いすゞ自動車、日野自動車、そしてコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズの4社は2022年7月に、量販燃料電池小型トラックを共同で企画・開発すると発表。2023年4月に福山通運と西濃運輸に計3台の車両が納入された。
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20/20「水素エネルギーを語るシンポジウム/カーボンニュートラリティのキーテクノロジー~水素の利活用推進~」では、国際モータージャーナリストの清水和夫氏(写真左)のモデレートによるパネルディスカッションも行われた。

林 愛子
技術ジャーナリスト 東京理科大学理学部卒、事業構想大学院大学修了(事業構想修士)。先進サイエンス領域を中心に取材・原稿執筆を行っており、2006年の日経BP社『ECO JAPAN』の立ち上げ以降、環境問題やエコカーの分野にも活躍の幅を広げている。株式会社サイエンスデザイン代表。
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