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2/232023年8月に発表された、TOM'Sの新しいコンプリートカー「GR86 TS」。購入後のさらなる改良を考慮したライトチューンモデルで、TOM'Sは「さまざまなスタイルや走行フィールドに対応できる拡張性を備えたベースコンプリートカー」としている。
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3/23ボディーには、フロント/サイドディフューザー、リアサイドフィン、トランクリッドスポイラーからなる「スタイリングパーツセットB」を装着。これらの空力パーツは、SUPER GTのGT500マシンの空力コンセプトを取り入れて開発されている。
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4/23通常はフラットブラックで販売している空力パーツを、ボディー同色に塗装して装着。よりロー&ワイド感を強調したイメージとなっている。
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5/23インテリアに関しては、「TOM'S」のロゴ入りスターターボタンを除くとノーマルからの変更はない。こだわる人は、TOM'Sが「トヨタGR86」向けに販売しているレーシングステアリングやカーボンシフトノブ、アルミサイドブレーキグリップなどを装着するといいだろう。
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6/23ベースとなる車両は、新車の「トヨタGR86 RZ」、または良質なGR86の中古車、顧客のオーナーカーのいずれか。試乗車は2023年初めに発売された特別仕様車「GR86 RZ“10th Anniversary Limited”」をベースとしたものだった。
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7/23試乗車は、オプションの18インチ鍛造ホイール「TWF04」とハイグリップタイヤ「ブリヂストン・ポテンザRE-71RS」を装備。タイヤサイズは、ノーマルでは前後ともに215/40R18となるのに対し、この仕様では前:215/40R18、後ろ:225/40R18の前後異径となる。
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8/23サスペンションはTOM'Sが独自開発した「Adovox Sports(アドヴォックススポーツ)」。ダンパーは減衰力20段調整の全長調整式で、スプリングのレートは前後ともに6kg/mmとなっている。
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9/23マフラーにはセンターパイプにチャンバー構造を採用した「TOM'Sバレル」を採用。よどみのない吹け上がりと全域にわたってトルクフルな特性を追求している。
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10/23「TOM'Sバレル」を横から見たところ。消音器の配置は純正と同じく横向きで、後ろ側をやや持ち上げた形状となっている。これなら、輪留めなどを過度に気にする必要はないだろう。
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11/23TOM'Sでは今回の「TOM'S GR86 TS」のようなライトチューンのモデルを「TOM'Sスポーツ」、「TOM'S GRヤリス」のようなヘビーチューンのモデルを「TOM'Sスーパースポーツ」と称している。
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12/23「GR86 TS」には、コーナーなどでの内輪の空転を防ぎ、高い駆動力を確保するLSDが標準で装備される。
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13/23LSDには、限界領域でのおだやかな滑り出しとコントロール性の高さを重視して、加速時に加え減速時にもわずかに作動する1.5way式を採用。イニシャルトルクを低めに設定することで、街乗りなどでの違和感を抑えている。
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14/23ダンパーは、前が正立式、後ろが倒立式なので、減衰力調整のダイヤルは、前はダンパーの下側、後ろは上側に備わっている。リアダンパーの調整ダイヤルはトランク内から操作するかたちで、フロアボードを退けないでもアクセスできるよう工夫されている。
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15/23試乗車には装備されていなかったが、「GR86 TS」にはオプションでTOM'Sとブレンボが共同開発したブレーキシステムも用意される。
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16/232.4リッター水平対向4気筒エンジンについては、ベース車から変更はない。オプションで冷却性能を高める大型ラジエーターやオイルクーラーが用意される。
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17/23「TOM'S」のロゴが入ったイグニッションスイッチ。TOM'Sといえば、かつては国内屈指のレーシングチームであり、トヨタのワークスチームとしてルマン24時間レースにも参戦したことのある名門だ。
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18/23さまざまな方向に進化させられる、拡張性を持ったコンプリートカーとされる「TOM'S GR86 TS」だが、そのままの状態でも走りに関する基本は完成しており、クルマとの対話や試行錯誤を存分に楽しめる一台となっていた。
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19/23TOM’S GR86 TS
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山田 弘樹
ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦経験をもつ、実践派のモータージャーナリスト。動力性能や運動性能、およびそれに関連するメカニズムの批評を得意とする。愛車は1995年式「ポルシェ911カレラ」と1986年式の「トヨタ・スプリンター トレノ」(AE86)。
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