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1/28ボッシュの新しいARASが搭載された試作車両。
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2/28二輪分野でのボッシュの技術開発について、その歴史や目的を説明する、モーターサイクル&パワースポーツ事業部長のジェフ・リアッシュ氏。
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3/28今回の先進技術試乗会は、栃木県のボッシュ塩原試験場で開催された。読者のなかには「ボッシュが日本に試験場を持っているの?」と驚く人もいるかもしれないが、それどころかボッシュの二輪関連技術は、日本も主な拠点として開発が進められているのだ。
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4/28新しいARASを支える、新開発の小型レーダー。フロントとリアの2カ所に搭載される。今のところは、高額なカメラやLiDAR(ライダー)などの搭載は考えていないとのことだ。
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5/28全体プレゼンテーションが終わると、いよいよ各技術の体験試乗へ。各セッションが始まると、まずはそこで体験する機能の、より突っ込んだ説明が行われる。
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6/28「ACC STOP&GO」は、四輪車でいうところの全車速追従機能付きクルーズコントロールのこと。既存のシステムとは異なり、車速が低下していっても、停車に至るまでACCが作動し続ける。
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7/28試乗では、まずはオーバルコースで追従走行を体験。この状態では、まだ既存のACCと変わらないが……。
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8/28前走車が停車すると、自車も自動で停車する。最初は停車寸前の微低速走行時や、再発進時にややフラつくことがあったが、「ACC STOP&GO」の加減速制御に慣れると、それも解消された。
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9/28停車後は、写真の「RES(レジューム)」ボタンを押すか、スロットルをひねるとバイクは再発進する。
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10/28試乗に供されたのは、電子制御トランスミッションを搭載したKTMのコンセプトモデル。「ACC STOP&GO」は、こうしたAT車だとより恩恵が大きいと感じられた。
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11/28「グループライドアシスト」は、バイクが互い違いの位置で千鳥走行する際に機能するACCだ。作動中は自車前方の車両に限らず、より自車に近い車両をターゲットにして、追従走行を行う。
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12/28試乗では、写真のような3台編隊で「グループライドアシスト」の効果を体験。走行中に通常のACCと機能を切り替えたりして、両システムの違いを確かめた。
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13/28システム作動中の液晶メーターのキャプチャー画像。左上がARASの表示枠で、「グループライドアシスト」作動時には、インジケーター(前走車を模したバイクの絵の下にある、3本のバー)の点灯により、どの位置のバイクを追従走行のターゲットとしているかが分かるようになっている。
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14/28団体でのツーリングでは、フォーメーションの維持に地味に気を使う。仲間とロングツーリングを楽しむ向きには、ありがたい機能といえるだろう。
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15/28「ライディングディスタンスアシスト」は、言ってみれば「ライダーによる加減速操作を受け付けるACC」だ。
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16/28車両の制御や、マニュアル運転とACC走行との兼ね合いなどについては、さまざまな設定が模索されている。今回の試乗では常時システムが介入する「コンフォート」と、定速走行時のみシステムが作動する「スポーツ」の、2種類の設定を試すことができた。
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17/28先導車(ミニバン)の3列目シートより、追走する試作車を見る。「コンフォート」モードでは先導車に近づくにつれ、車間距離を維持しようという制御が強く働くようになり、やがてアクセルを操作しても距離が縮まらなくなった。
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18/28スロットルを操作した瞬間にシステムが解除される「スポーツ」モードは、「前が開けたらスパッと加速したい」といったシーンで重宝しそうな印象だ。ただ、システムが機能し続けてほしい場面でも、ちょっとした拍子にそれが解錠されてしまうことがままあった。
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19/28「リアディスタンスワーニング」は、後方から急接近してくる車両がある場合、もしくは後方の至近に車両がいる場合に、ドライバーに注意を促す機能だ。ただ、試乗車では液晶メーターにささやかなインジケーターが表示されるのみだった。ボッシュの関係者いわく「どのくらい強く注意を促すかは、まだ検討の段階。あまり強い警告が頻繁に発せられると、わずらわしくなる」とのことだ。
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20/28「リアコリジョンワーニング」は、後方から接近してくる車両に自車との追突の危険を知らせる機能。デモ車は開発用の試作車のため、車体ではなくトップケースのランプが光る仕組みとなっていた。
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21/28「エマージェンシーブレーキアシスト」は、前走車や前方障害物と衝突する危険がある場合、警告とブレーキ操作の支援によって、事故を回避、もしくは事故被害を軽減する機能だ。
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22/28試乗ではボールを前走車に見立て、急接近時の警報やブレーキアシストの作動を体験する。同システムは四輪車の自動緊急ブレーキとは異なり、ライダーが操作しない限りはブレーキは作動しない。ブレーキング時の制動力をブーストアップするだけなのだ。
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23/28ブレーキアシストの制御にもさまざまなパターンがあるが、今回の試乗では、「ブレーキ力が増強されるのはフロントのみ」「フロント、ないしフロント/リア両方のブレーキが操作された場合は“10”、リアブレーキのみ操作された場合は“8”の力でブレーキをアシストする」「ABSが作動するほどの制動力は発生しない」……という設定がなされていた。
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24/28地図データを活用したライディングアシストシステムについて筆者に説明する、ボッシュのゲオルギ・アンドレアス氏(写真中央)。細かい話はできないが、ARASの次なる展開を感じさせる体験をさせてもらった。
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25/28ARASを支える各ユニット。前後のレーダーが自車周辺の状態を監視し、6軸IMUとホイールスピードセンサーが自車の走行状態をモニタリング。エンジンコントロールユニットとABSが車両の加減速を制御し、ヒューマンマシンインターフェイス(液晶メーター)が、ライダーとのコミュニケーションの役割を担う。今のところ、すべての機能の制御を担う、統合ECUの搭載などは検討していないようだ。
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26/28ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部プロジェクトマネジャーであるトーマス・マウラー氏。
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27/28ジェフ・リアッシュ氏はインタビュー後、筆者に「お前の乗っているバイクはなんだ?」「あこがれのバイクはあるのか?」と聞いてくるほどのバイク好きだった。
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28/28安全性と快適性、そしてバイクを操る楽しさを同時に高めるために、テクノロジーの進化を推し進めるボッシュ。彼らが想像する未来のバイクはどのようなもので、私たちにどんな体験や価値を提供してくれるのだろうか。

河野 正士
フリーランスライター。二輪専門誌の編集部において編集スタッフとして従事した後、フリーランスに。ファッション誌や情報誌などで編集者およびライターとして記事製作を行いながら、さまざまな二輪専門誌にも記事製作および契約編集スタッフとして携わる。海外モーターサイクルショーやカスタムバイク取材にも出掛け、世界の二輪市場もウオッチしている。
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