-
1/23スーパーカーの象徴であるV12エンジンを搭載した新型「ヴァンキッシュ」。アストンマーティンの新たなフラッグシップだ。
-
2/23新型「ヴァンキッシュ」は、国際映画祭期間中の伊ベネチアで世界初公開された。
-
3/23ベネチアでの発表に合わせ、「ヴァンキッシュ」は日本でもひっそりとお披露目されていた。アストンマーティンが、日本の顧客&マーケットをいかに大事にしているかがわかる。
-
4/23webCGサクライの写真蔵より、日本でお披露目された白い「ヴァンキッシュ」。奥で取材を受けているのは、アストンマーティンでアジア地域のビジネスを統括するグレッグ・アダムス氏だ。
-
5/23インテリアはこんな感じで、インフォテインメント用のディスプレイをセンタークラスターに配置することで、ダッシュボード上面をシンプルな造形としている。このあたりは、「DB12」以降のアストンマーティンのトレンドを、より推し進めた感じだ。
-
アストンマーティン の中古車webCG中古車検索
-
6/23ノーズを飾るアストンマーティンのウイングエンブレム。
ほった「これは本当に、実物を見たかった。発表会に行けなかったのは、今年一番の残念トピックですよ」 -
7/232016年に登場した「DB11」。「DB9」の後継を担って登場したアストンマーティンの基幹車種で、ボディーをきゅっと絞った、優雅で大胆なプロポーションが魅力だった。
-
8/232023年5月に登場した「DB12」。実質的には「DB11」のビッグマイナーチェンジモデルで、巨大化したフロントグリルなど、そのデザインはよりアグレッシブなものとなっていた。
-
9/23「車種の区別がつきづらい」「どこが変わったかわからない」というのは、アストンマーティンの昔からの伝統(?)である。写真は上から「DB9」(2004年)、「ヴィラージュ」(2011年)、「DB9 GT」(2016年)。同時期の「DBS」や「ヴァンキッシュ/ヴァンキッシュS」も、結構似たナリをしている。
-
10/23「フェラーリ12チリンドリ」(上)と新型「アストンマーティン・ヴァンキッシュ」(下)の比較。同じスーパーカーブランドのフラッグシップモデルだが、当然ながらデザインの狙いはまったく違うし、そもそもディメンションが大きく異なっている。
-
11/23俳優のダニエル・クレイグと新型「ヴァンキッシュ」。堂々とした存在感が魅力のヴァンキッシュだが、それもそのはず。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4850×1980×1290mmもあるのだ。2+2のシートレイアウトを持つ「DB12」より、全長は125mm、ホイールベースは80mmも長い。
-
12/23清水「新型『ヴァンキッシュ』は、なんかアメリカンな感じがしない?」
ほった「アメリカンというか、この角度から見ると今はなきフィスカーのクルマっぽく見えなくもないですね」 -
13/23新型「ヴァンキッシュ」のリアクオータービュー。既存のモデルとは大きく異なる、リアまわりの処理が目を引く。
-
14/23比較参考用に、こちらは「DB12」のリアクオータービュー。
-
15/23アルファ・ロメオの「TZ」シリーズは、1960年代に欧州で活躍したレーシングスポーツカー。リアをスパッと立ち落としたようなデザインは、「コーダトロンカ」や「カムテール」と呼ばれた。
-
16/23清水「新型『ヴァンキッシュ』は、どこか『ダッジ・チャレンジャー』っぽくない? 粗野で大胆な感じとか!」
ほった「……粗野で大胆ってのは認めますけど、ダッジ・チャレンジャーのデザインは、そんな生易しいもんじゃないですよ」 -
17/23新型「ヴァンキッシュ」のリア。バンパー上部に黒い装飾が施されており、それがより“断ち切った感”を強調している。
-
18/231965年から1970年まで生産された「DB6」(写真は高性能モデルの「ヴァンテージ」)。
ほった「アストンでコーダトロンカっぽいリアデザインっていったら、個人的にはこれくらいまでさかのぼらないと、それっぽいのを思い出せないんですが」 -
19/23顔まわりの特徴といえば、なんといっても巨大なこのフロントグリル! どこか動物の目を思わせる切り欠きのヘッドランプも目を引く。
-
20/23「ヴァンキッシュ」のフロントマスクを横から見ると、グリルがわかりやすく逆スラントしており、鼻先が高い位置で前方に突き出ている。
-
21/23渕野「なんでしょうね。新型『ヴァンキッシュ』のリアって、特に奇をてらったことはしていないんですけど、すごく強く印象に残るんですよ」
-
22/23リアピラーのデザインに注目。「DB11」や「DB12」(写真上)では後端に隙間のような処理を施し、勢いを後ろに流すような意匠としていたのに対し、「ヴァンキッシュ」では太いピラーでグッと受け止めるイメージとなっている。
-
23/23清水「超アグレッシブなんだけど、品もあるんだよなぁ」
ほった「なんていうか、これなら大人……っていったらヘンな表現ですけど、大人も気後れしないで乗れそうな気がしますね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
アストンマーティン の中古車webCG中古車検索
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第87回:激論! IAAモビリティー(後編) ―もうアイデアは尽き果てた? カーデザイン界を覆う閉塞感の正体― 2025.10.8 ドイツで開催された欧州最大規模の自動車ショー「IAAモビリティー2025」。クルマの未来を指し示す祭典のはずなのに、どのクルマも「……なんか見たことある」と感じてしまうのはなぜか? 各車のデザインに漠然と覚えた閉塞(へいそく)感の正体を、有識者とともに考えた。
-
第86回:激論! IAAモビリティー(前編) ―メルセデス・ベンツとBMWが示した未来のカーデザインに物申す― 2025.10.1 ドイツで開催された、欧州最大規模の自動車ショー「IAAモビリティー2025」。そこで示された未来の自動車のカタチを、壇上を飾るニューモデルやコンセプトカーの数々を、私たちはどう受け止めればいいのか? 有識者と、欧州カーデザインの今とこれからを考えた。
-
第85回:ステランティスの3兄弟を総括する(その3) ―「ジープ・アベンジャー」にただよう“コレジャナイ感”の正体― 2025.9.17 ステランティスの将来を占う、コンパクトSUV 3兄弟のデザインを大考察! 最終回のお題は「ジープ・アベンジャー」だ。3兄弟のなかでもとくに影が薄いと言わざるを得ない一台だが、それはなぜか? ただよう“コレジャナイ感”の正体とは? 有識者と考えた。
-
第84回:ステランティスの3兄弟を総括する(その2) ―「フィアット600」からにじみ出るデザイナーの苦悩― 2025.9.10 ステランティスの未来を担う、SUV 3兄弟のデザインを大総括! 2回目のお題は「フィアット600」である。共通プラットフォームをベースに、超人気車種「500」の顔をくっつけた同車だが、その仕上がりに、有識者はデザイナーの苦悩を感じ取ったのだった……。
-
第83回:ステランティスの3兄弟を総括する(その1) ―「ジュニア」に託されたアルファ・ロメオ再興の夢― 2025.9.3 ステランティスが起死回生を期して発表した、コンパクトSUV 3兄弟。なかでもクルマ好きの注目を集めているのが「アルファ・ロメオ・ジュニア」だ。そのデザインは、名門アルファの再興という重責に応えられるものなのか? 有識者と考えてみた。
新着記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。
注目のキーワード
注目の記事
-
圧巻のタフネスとキャパシティー。MTBのトップライダーを支える「ディフェンダー130」の活躍に迫る。 特集
-
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集
-
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキングヴァンキッシュ
関連キーワード