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1/12今回は夜の首都高にボルボのBEV「EX40ウルトラ ツインモーター」を連れ出した。EX40とは初めて聞く車名で、どことなくEVっぽい名前だとは思ったが、なんと「XC40リチャージ」からの改名だったとは。
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2/12BEVの「XC40リチャージ」から車名が変更され、リスタートを切ったボルボの電動コンパクトSUV「EX40」は、2024年9月に日本への導入が発表された。今回は車両本体価格が789万円の「EX40ウルトラ ツインモーター」に試乗した。
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3/12エンジンを搭載しないBEVとあって、グリルレスのデザインが特徴となる「EX40」のフロントフェイス。今回試乗した車両の外板色は「サンドデューン メタリック」と呼ばれるニューカラーで、EX40の導入に合わせて設定されたものだ。
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4/12「EX40」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4440×1875×1650mmで、同じBEVの「EX30」に対して205mm長く、40mm幅が広く、100mm高い。ボディー左側のフロントフェンダーに普通充電用ポート、リアフェンダーに急速充電用のポートが配置されている。
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5/12ボルボは数年前にディーゼルエンジン車の販売をやめており、ディーゼル好きの私の視界からは消えていた。しかし久しぶりにステアリングを握ったボルボは、さすがはBEVと感心する超絶スムーズさが印象的。東京・杉並の路地をスイスイと進んだ。
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6/12「EX40」は、「One Pedal Drive」の項目設定で回生ブレーキのONとAUTO、オフが選べる。One Pedal DriveをONにするとやや強めの減速が得られ、AUTOを選択すると先行車の動きを車載カメラが検知し、車間距離を保つようなブレーキングを行う。AUTOとONでは、アクセルオフで完全停止も可能となる。
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7/12自然を身近に感じることのできるデザイン要素として採用された地形図を思わせる「デコラティブパネル」。メッシュ状の板材が幾重にもなった彫刻的な造形は、スウェーデンのアビスコ国立公園から臨む山々が着想の源とのこと。夜間は透過照明によって立体的なデザインが浮かび上がる。
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8/12多くのメーカーがタッチパネルを採用しているが、走行中の操作は難しいし危険この上ない。タッチパネルを一切排除して、すべてを物理ボタンに置き替えるくらいの気骨ある自動車メーカーはないのか。いっそ昔のブレーカー(写真)みたいなでっかいスイッチをいっぱい付けてみてはどうだろう。中高年は喜ぶと思う。
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9/12夜の首都高・辰巳PAには、いつものようにクルマ好きがチラホラ集まっていた。奥の駐車スペースに、ブルーのR34型「日産スカイラインGT-R」が控えめに鎮座ましましている。私はうれしくなって、その近くに「EX40ウルトラ ツインモーター」を止めた。
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10/12「EX40ウルトラ ツインモーター」のコックピット。基本デザインは従来型の「XC40リチャージ」に準じたものになっている。スタート/ストップスイッチは備わらず、いたってシンプルな印象だ。インフォテインメントシステムには「Googleアシスタント」が採用されている。
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11/12スウェーデンのガラスメーカー、オレフォス社のクリスタルガラス製シフトノブ。一つひとつ職人の手作業によってつくられているという。こうしたこだわりもボルボファンにはたまらないはずだ。
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12/12ウルトラ加速のスタイリッシュなBEV「EX40ウルトラ ツインモーター」は、首都高も街なかもスムーズにスイスイと走れるいいクルマだった。しかし外国人観光客は、四半世紀前のR34型「日産スカイラインGT-R」に群がっていく。この先BEVは、果たしてどのように個性を出せばいいのだろうか。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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