-
1/142025年1月10日、千葉・幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」のスバル/STIブースにサプライズで登場したSTIのコンプリートカー「S210」のプロトタイプ。国内向けとしては実に8年ぶりとなる「Sシリーズ」である。
-
2/14「S210」は、「ニュルブルクリンク24時間レースで培った技術や知見を投入し、『スバルWRX NBR CHALLENGE』直系モデルとして、ドライバーがより意のままに車両を操りやすくすることができる操縦性を実現している」と紹介された。
-
3/14パワーユニットは「WRX S4」のFA24型と呼ばれる2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンをベースに専用チューン。最高出力300PS/5700rpm、最大トルク375N・m/2000-5600rpmを発生する。トランスミッションは「Sシリーズ」としては初となるスバルパフォーマンストランスミッション(CVT)で、こちらにも専用チューンが施される。
-
4/14BBS製の「STIフレキシブルパフォーマンスホイール」に255/35R19サイズの「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S」タイヤを装着。フロントブレーキはブレンボ製対向6ポットキャリパーと18インチのドリルドディスクローターの組み合わせとなる。
-
5/14フロント、サイド、リアにクリスタルブラック・シリカ塗装の「STIアンダースポイラー」を装着。ドアミラーやフロントグリルにもクリスタルブラック・シリカ塗装が施されている。STIらしさが全開のアグレッシブなフォルムも「S210」のプロトタイプにおける注目ポイントだ。
-
スバル WRX STI の中古車webCG中古車検索
-
6/14電動8Wayのフロントシートはレカロ製で、カーボンバックレストとナッパレザーの表皮が特徴。「STI」のオーナメント付き本革巻きステアリングホイールや本革のシフトノブ、ピアノブラック調のインパネ加飾、レッドのシートベルトなども採用されている。
-
7/14ニュルブルクリンク24時間レースで培った技術や知見をもとに開発したとされる「STIドライカーボンリアスポイラー」。メカニカルなステーや、カーボン地をそのまま生かしたレーシーなデザインが目を引く。
-
8/14クリスタルブラック・シリカ塗装が施された「STIリアアンダーディフューザー」から、「STI製低圧損パフォーマンスマフラー&エキゾーストパイプ」が顔をのぞかせる。
-
9/14専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリアスタビライザーブッシュなどで足まわりが強化された「S210」。「東京オートサロン2025」の会場に展示された車両はプロトタイプだが、ほぼこのままの姿で市販されるはずだ。
-
10/14「S210」の開発コンセプトは「ニュルブルクリンク24時間レースマシン直系の2ペダルスポーツセダン」。スバルテクニカインターナショナル開発副本部長の高津益夫氏(写真)は、「STIが挑戦し続けているニュルブルクリンク24時間耐久レースで得られた知見やノウハウが惜しみなくフィードバックされている特別なクルマ」と説明している。
-
11/14クリスタルブラック・シリカ塗装が施された「S210プロトタイプ」のフロントグリル。STIでおなじみのチェリーレッドストライプがあしらわれ、「S210」のエンブレムが輝く。
-
12/14「東京オートサロン2025」のスバル/STIブースに展示された「スバルBRZ STI SportパープルエディションSTIパフォーマンス」。日本向けのスバルBRZでは初採用となる外板色「ギャラクシーパープル・パール」と、ブラックのパーツでコーディネートされる。
-
13/14ブラックのレカロフロントシートを採用し、インテリアおよびエクステリアをブラック基調とすることでスポーティーさをより際立たせた「WRX S4 STI Sport RブラックリミテッドSTIパフォーマンス」も「東京オートサロン2025」に出展された。
-
14/14台数限定500台で販売されるSTIの市販コンプリートカー「S210」は、2025年春ごろに発売時期と抽選方法、価格などが発表される見通しだ。

玉川 ニコ
自動車ライター。外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、自動車出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。愛車は「スバル・レヴォーグSTI Sport R EX Black Interior Selection」。
スバル WRX STI の中古車webCG中古車検索
デイリーコラムの新着記事
-
米国に130億ドルの巨額投資! 苦境に立つステランティスはこれで再起するのか? 2025.10.31 ジープやクライスラーなどのブランドを擁するステランティスが、米国に130億ドルの投資をすると発表。彼らはなぜ、世界有数の巨大市場でこれほどのテコ入れを迫られることになったのか? 北米市場の現状から、巨大自動車グループの再起の可能性を探る。
-
なぜ“原付チャリ”の排気量リミットは50ccから125ccになったのか? 2025.10.30 “原チャリ”として知られてきた小排気量バイクの区分けが、2025年11月生産の車両から変わる。なぜ制度は変わったのか? 新基準がわれわれユーザーにもたらすメリットは? ホンダの新型バイク発売を機に考える。
-
クロスドメイン統合制御で車両挙動が激変 Astemoの最新技術を実車で試す 2025.10.29 日本の3大サプライヤーのひとつであるAstemoの最先端技術を体験。駆動から制動、操舵までを一手に引き受けるAstemoの強みは、これらをソフトウエアで統合制御できることだ。実車に装着してテストコースを走った印象をお届けする。
-
デビューから12年でさらなる改良モデルが登場! 3代目「レクサスIS」の“熟れ具合”を検証する 2025.10.27 国産スポーツセダンでは異例の“12年モノ”となる「レクサスIS」。長寿の秘密はどこにある? 素性の良さなのか、メーカー都合なのか、それとも世界的な潮流なのか。その商品力と将来性について識者が論じる。
-
自動車大国のドイツがNO! ゆらぐEUのエンジン車規制とBEV普及の行方 2025.10.24 「2035年にエンジン車の新車販売を実質的に禁止する」というEUに、ドイツが明確に反旗を翻した。欧州随一の自動車大国が「エンジン車禁止の撤廃に向けてあらゆる手段をとる」と表明した格好だが、BEVの普及にはどんな影響があるのか?
新着記事
-
NEW
ジャパンモビリティショー2025(横浜ゴム)
2025.11.2画像・写真全日本スーパーフォーミュラ選手権に供給しているレーシングタイヤや実際のマシン、ウルトラハイパフォーマンスタイヤ「アドバンスポーツV107」の次世代コンセプトモデルなどが初披露された横浜ゴムのディスプレイを写真で紹介する。 -
NEW
ジャパンモビリティショー2025(ヒョンデ モビリティー ジャパン)
2025.11.2画像・写真燃料電池車の新型「NEXO(ネッソ)」やフラッグシップ電気自動車「アイオニック5」、そしてデザインコンセプトカー「インスタロイド」が並んだヒョンデブース。これら展示車両や、燃料電池に関するディスプレイを写真で紹介する。 -
NEW
ホンダ・シビック タイプRレーシングブラックパッケージ(前編)
2025.11.2ミスター・スバル 辰己英治の目利き長年にわたりスバル車の走りを鍛え、STIではモータースポーツにも携わってきた辰己英治氏。今回、彼が試乗するのは「ホンダ・シビック タイプR」だ。330PSものパワーを前輪駆動で御すハイパフォーマンスマシンの走りを、氏はどう評するのか? -
これがおすすめ! 東4ホールの展示:ここが日本の最前線だ【ジャパンモビリティショー2025】
2025.11.1これがおすすめ!「ジャパンモビリティショー2025」でwebCGほったの心を奪ったのは、東4ホールの展示である。ずいぶんおおざっぱな“おすすめ”だが、そこにはホンダとスズキとカワサキという、身近なモビリティーメーカーが切り開く日本の未来が広がっているのだ。 -
第850回:10年後の未来を見に行こう! 「Tokyo Future Tour 2035」体験記
2025.11.1エディターから一言「ジャパンモビリティショー2025」の会場のなかでも、ひときわ異彩を放っているエリアといえば「Tokyo Future Tour 2035」だ。「2035年の未来を体験できる」という企画展示のなかでもおすすめのコーナーを、技術ジャーナリストの林 愛子氏がリポートする。 -
2025ワークスチューニンググループ合同試乗会(前編:STI/NISMO編)【試乗記】
2025.11.1試乗記メーカー系チューナーのNISMO、STI、TRD、無限が、合同で試乗会を開催! まずはSTIの用意した「スバルWRX S4」「S210」、次いでNISMOの「ノート オーラNISMO」と2013年型「日産GT-R」に試乗。ベクトルの大きく異なる、両ブランドの最新の取り組みに触れた。






























