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1/15ブリヂストンが2024年12月に発表したミニバンやコンパクトSUV向けのコンフォートタイヤ「レグノGR-XIII(ジーアールクロススリー)タイプRV」。今回は報道関係者向けのイベントで行った試走の様子を報告する。
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2/15「ブリヂストン・レグノGR-XIIIタイプRV」は、ミニバン向けのレグノとして販売されてきた「レグノGRV II」の後継タイヤ。約10年ぶりのフルモデルチェンジとなる。GRV IIは“ミニバン専用”をうたっていたが、今回のGR-XIIIタイプRVは、対象をミニバンからコンパクトSUVにまで広げている。
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3/15新しいミニバンとコンパクトSUV向け「レグノ」の商品名は、これまでの流れをくむ「GRV~」ではなく、先に発売されたセダン向けと同じ「GR-XIII」に、その装着対象を表す「RV」を組み合わせたものとなった。
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4/15タイヤのイン側にショルダー部の剛性を高める「ダイヤモンドスロット」を導入。両サイドのショルダーブロックを大きくすることで剛性を高めてふらつきを低減するほか、耐摩耗性の向上と偏摩耗の抑制を実現するという。
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5/15「レグノGR-XIIIタイプRV」の価格は195/65R15 91Hの2万6510円から245/35R20 95W XLの9万9660円まで。2025年2月の販売開始時には全29サイズがラインナップする。
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6/15235/50R18サイズの「レグノGR-XIIIタイプRV」を装着したフルサイズミニバン「トヨタ・アルファード」で、特設コースを試走。40km/hでのスラローム、60km/hでのレーンチェンジ、そして10~30km/hでの段差やロープ越えといった各セクションで、その走りをチェックした。
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7/1540km/hでスラロームを行う「アルファード」の走行シーン。タイヤの真円度には伝統的に定評のあるブリヂストンだが、より静かで動きだしが軽いため、以前にも増してタイヤの円(まる)さを感じた。
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8/15225/55R19サイズの「レグノGR-XIIIタイプRV」を装着した「トヨタ・クラウン クロスオーバー」。従来モデル「レグノGRV II」との比較試走では、スラロームでの挙動が滑らかになり、段差やロープでの突き上げが抑えられていた。
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9/15ロープを一定間隔で並べた特設コースを走行。凹凸を乗り越える際のフラット感や、「レグノGR-XIIIタイプRV」のセリングポイントとされる揺れの残りづらさをチェックした。
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10/15ブリヂストンのテストドライバーが運転する「アルファード」の2列目シートに座って、従来型の「レグノGRV II」(写真)と新しい「レグノGR-XIIIタイプRV」の走りを比較することもできた。
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11/15「レグノGR-XIIIタイプRV」を履かせたアルファードで一般道と自動車専用道を試走。良好な乗り心地とロードノイズの低さは、いかにもレグノらしい仕上がりだと感じた。
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12/15235/55R18サイズの「レグノGR-XIIIタイプRV」を装着した「メルセデス・ベンツEQB250+」の走行シーン。旋回時におけるステアリングのしっかりした手応えと、そのステアリングを戻したときにスッとおさまる収束感も好印象だった。
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13/15「レグノGR-XIIIタイプRV」では、耐摩耗性の向上と偏摩耗の抑制も実現。ミニバンに装着して行った社内テストにおいては、セダン用の「レグノGR-XIII」に対して19%の摩耗寿命の向上が確認されたという。
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14/15タイヤの内部構造を知ることができるカットモデル。上から順に「レグノGRV II」「レグノGR-XIIIタイプRV」そして「レグノGR-XIII」。GR-XIIIの2モデルにはブリヂストンが「EV時代の新たなプレミアム」と位置づける商品設計基盤技術「エンライトン」が用いられ、補強材や骨組みといったプラットフォームを共通化している。
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15/151981年に発売された初代モデルから40年以上にわたって、ブリヂストンは「レグノ」を綿々と進化させてきた。タイヤ単体の性能を向上させるだけでなく、近年では再生資源や再生可能資源を原材料の一部に用いるなどし、カーボンニュートラル化およびサーキュラーエコノミーの実現を推進している。

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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